本作に協力している2人の元特殊部隊員も登場

『Medal of Honor Warfighter』が海外で正式発表! プレスイベントリポート【GDC 2012】_01

 現在サンフランシスコで開催中のGDC(ゲーム・デベロッパーズ・カンファレンス)に合わせて、エレクトロニック・アーツのミリタリーFPS(一人称視点シューティング)『メダル・オブ・オナー』シリーズの最新作となる『Medal of Honor Warfighter』の発表が行われた。

 発表を行ったのは、本作を開発するDanger Closeスタジオでエグゼクティブ・プロデューサーを務めるグレッグ・グッドリッチ氏。壇上には本作に協力している元特殊部隊員も2名登場し、自身がいかに本作に関わっているかなどを明かした。実話に基づいたストーリーの提供だけでなく、武器や装備の取り扱い、モーションキャプチャーに至るまで協力しているそうで、グッドリッチ氏は、本作で使用しているFrostbyte2エンジンと彼らの協力のふたつによって新たなリアルを追求できたと語っていた。

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 前作でキーワードのひとつになっていた“TIER 1”(最精鋭といった意味)は、本作でさらに拡大。シングルプレイのキャンペーンモードでは“Preacher(説教師)”の異名を持つ米国の特殊部隊員を通じて、フィリピンやソマリアなど、世界の紛争地域での戦いが描かれる。
 一方マルチプレイでは、米SEALや英国SASといったおなじみの部隊にくわえてカナダのJTF-2やポーランドのGROMなど、世界各国の最精鋭の部隊が登場。これはエレクトロニック・アーツの『FIFA』シリーズのように、各国のプレイヤーのプライドに訴えかけるのが狙いらしい。10ヶ国から12の部隊が用意される模様だ。

 会場では、キャンペーンモードのデモも披露された。ステージとなっていたのは、フィリピンのバシラン州都イサベラ。巨大台風の直撃によって半ば水没した街での、米タスクフォースと地元フィリピンの特殊部隊の協力による人質の奪還作戦がテーマだ。ちなみにこのイサベラ、イスラム教過激派のアブ・サヤフ・グループ(ASG)の本拠地だそうで、実際に何度となく欧米人の誘拐・監禁事件が起こっているらしい。

 デモは人質が監禁されている建物への突入からスタート。アサルトライフルにはハイブリッドサイトが装着されており、状況に応じて使い分けながら敵を倒し、建物の奥へと迫っていく。ドアから突入するシーンでは、C4でのブリーチをする、蹴り開ける、フラッシュバン(閃光手榴弾)を投げ込むといった方法が選択可能で、人質のいる部屋への突入にはフラッシュバンを使用し、スローモーション中に全員を倒していた。

 シーンが切り替わると、今度は人質を連れて、冠水した道路からボートで脱出するシーケンスへ。建物の屋上から撃ってくる敵を重機関銃で撃ちながら、とにかく水上を飛ばす。最後に海上に脱出し、迎えに来たヘリがボートごと吊って回収したところでエンド。

海外では2012年の10月23日にXbox 360、プレイステーション3、PCでの発売を予定しており、リミテッドエディションの購入者には、通常ならアンロックまで40時間ほどかかるというネイビーシールズのTier 1 Sniperが最初からアンロックできるといった特典も発表されている。