最多参加者が集った激戦を勝ち抜いたのは?

 アークシステムワークスが主催する人気対戦格闘ゲーム『ブレイブルー』の公式全国大会“BLAZBLUE REVOLUTION”(ぶるれぼ)。2012年1月より各地で激闘がくり広げられていた予選大会も2012年3月4日で最終日を向かえた。今回は、新宿スポーツランド本館(東京・関東)、名古屋レジャーランドささしま店(中部)、ネオアミューズメントスペースa-cho(近畿)、ジーカム和白(九州・沖縄)の4店舗で行われた最終予選の中から、新宿スポーツランド本館の模様をお届けする。

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 BLAZBLUE REVOLUTION、通称“ぶるれぼ”は、アーケード版『ブレイブルー コンティニュアムシフトII』の最新バージョン(家庭用は『ブレイブルー コンティニュアムシフト エクステンドに相当』)を使用して行われる全国大会。2012年1月21日から3月4日の期間、全国各地60店舗のゲームセンターで予選大会が行われ、勝ち上がったチームは 2012年3月24日にディファ有明にて開催される全国決勝大会に参加できる。ちなみに、試合形式は3人1チームの3ON3形式。店舗予選出場者には先着順で“ぶるれぼ特製NESiCA(共通カード)ステッカー”が配布される。店舗予選参加料は無料。

 “ぶるれぼ”では、Twitterを利用したキャンペーンも展開している。Twitter 上で“♯ぶるれぼ”という言葉(ハッシュタグ)を入れてつぶやき“ぶるれぼ”を応援した人の中から、毎週抽選で“2012 ぶるれぼ応援団”という特別称号が付与されるのだ。このキャンペーンを利用すれば、ぶるれぼを応援するファンのツイートをリアルタイムで確認できるため、会場に行かずして大会の盛り上がりを体験できるというわけ。記者も会場入り前に♯ぶるれぼのツイートをチェックしてみると、「46チーム+斡旋20人!?」、「50枚用意したエントリー用紙がなくなりました……」、「まさかの50チームオーバー!?」というツイートが見られ、会場到着前から現地の盛り上がりを感じることができた。

そして、記者が会場入りすると、人人人! 現場にいたアークシステムワークスの広報さんも、「150人以上が集まりました。まさか秋葉原を越える参加者が集まるとは思いませんでした」と驚きの表情を浮かべており、最終的に53チーム159名が参加する“ぶるれぼ”予選大会過去最大の参加人数となった。

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大会が行われたフロアにはすさまじい人だかりができていた。大会開始まで途切れることなく“野試合”が行われていたぞ。

予選大会は、予想を遙かに超える参加者が集まり、用意されていたエントリーシートが足りなくなるハプニングもあってか、通常開始予定時間を約1時間遅れてからのスタートとなった。ちなみに本予選は、参加チームをA、B、Cの3ブロックに分けて行い、各ブロックの代表チームが三つ巴で戦うことになる。

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記者が予選ブロックの様子を観戦していると、女性3人で組んだレディースチームが3チーム、そして男女混合チームもあり、相変わらずの女性人気の高さを伺わせた。レディースチームの中には、PSR(プレイヤーの強さを表す数値)700近い“ガチ”でやり込んでいる女性プレイヤーもおり、試合に勝利するシーンも見られた。惜しくも敗れてしまった女性プレイヤーたちに話を聞いてみると、「『ブレイブルー』を始めたきっかけは、好きな声優が出ていたから」というライトなプレイヤーから「テイガーの攻撃力の高さに魅せられました(笑)」というコアな女性ゲーマーまでおり、一言で女性プレイヤーといってもさまざまなタイプのファンがいるようだった。ちなみに、彼女たちは「新宿や池袋で開催されているレディース大会にもよく参加しています」とのこと。女性プレイヤーでファンどうしの交流を深めたいかたは、都内で開催されているレディース限定大会などに参加してみてはいかがだろうか?

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使用キャラクターの傾向としては、ハザマ、アラクネ、ラグナといった、今大会で活躍しているキャラクターがやや多く感じられた。しかし、マコトやツバキといった使用人口が少ないといわれているキャラクターが活躍するシーンも見受けられた。また、PSRは500、600台が比較的多いなか、100、200台のプレイヤーもおり、幅広いレベルのプレイヤーが参加していた。

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大会は、スタッフが脚立の上にのってマイクを使って進行された。
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試合をひと目見ようと、筐体周辺にはプレイヤーが殺到。

53チームの激戦の末、各ブロックを勝ち抜いてきたのは、マコトを操るクロク選手の動きが光った“ダイレクトスルー”(クロク/マコト、魚粉/アラクネ、ダイスル/ノエル)、“ぶるれぼ応援団長”ことレン選手率いる“ぶるれぼ応援団”(レン/ジン、しま/ハザマ、tiku/テイガー)、そして、なんと当日会場で斡旋されたチーム“あっせんA”(マツ/バング、馬の骨/ヴァルケンハイン、地雷/アラクネ)の3チーム。決勝はこの3チームによる3つ巴戦となっており、2勝したチームが優勝。1勝1敗で勝敗が並んだ場合は、各チームの代表者が決定戦を行うという方式。

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ブロック決勝あたりからは、動画撮影が可能な筐体を使って試合が進行。
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ぶるれぼ応援団長のレン選手は試合に取材にと大忙しの様子。

まず初戦は、ダイレクトスルーとぶるれぼ応援団が激突。ここまでチームを引っ張ってきたクロク選手(マコト)がしま選手との先鋒戦を制す。「このマコトを止められるのか?」といった空気も感じられたが、ぶるれぼ応援団の中堅tiku選手(テイガー)が見事にクロク選手を撃破。このまま魚粉選手(アラクネ)との中堅戦を取りたいぶるれぼ応援団だったが、タイムオーバー試合を含む接戦の末に魚粉選手が勝利し、1勝へ王手をかける形に。ここで踏ん張りを見せたのがふるれぼ応援団の大将を勤めるレン選手(ジン)。勝負どころで読み合いを制し、魚粉選手(アラクネ)とダイスル選手(ノエル)に勝利。チームとして貴重な1勝をもぎ取った。

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第2試合のダイレクトスルー対あっせんAは、ダイスル選手(ノエル)と地雷選手(アラクネ)の大将戦までもつれ込む接戦となった。緊迫した大将戦最終ラウンドは、ダイスル選手(ノエル)が大幅に体力をリード。このまま逃げ切るかと思ったが、爾来選手(アラクネ)が試合終盤に“烙印”を成立させ、そこから相手の体力7割近くを奪う高威力コンボを決めて逆転勝利。チームを優勝決定戦に導いた。

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第3試合のぶるれぼ応援団とあっせんAは、お互い1勝をあげたチームがぶつかる優勝決定戦。あっせんAとしては、ぶるれぼ応援団のエース、レン選手(ジン)をできるだけ早い段階で引きずり出したいところ。しかし、そうはさせまいとぶるれぼ応援団の先鋒しま選手(ハザマ)がマツ選手(バング)を圧倒して勝利。続いてあっせんAの中堅は、馬の骨選手(ヴァルケンハイン)が登場。スピードを活かした攻めで翻弄してしま選手(ハザマ)を倒す。続くtiku選手(テイガー)との一戦は、相手が接近戦を得意とするテイガーということもあり、距離を離しての様子見をメインに慎重に立ち回る。これが功を奏し、tiku選手(テイガー)を僅差で撃破。ぶるれぼ応援団の大将レン選手(ジン)を引きずり出す。第1試合のようにレン選手(ジン)の逆転勝利を期待するギャラリーも多かったが、馬の骨選手(ヴァルケンハイン)はtiku選手(テイガー)を倒した勢いで、一気にレン選手(ジン)をも飲み込みチームを優勝へと導いた。

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優勝:あっせんA
左からマツ選手、馬の骨選手、地雷選手

店舗予選の追加と当日予選の開催が発表!

都心部だけではなく、地方でも多数の参加者を集めて好評を博した予選大会も2012年3月4日で終了し、惜しくも全国決勝大会の出場権を逃したプレイヤーに朗報! なんと、出場機会を求めるプレイヤーの声に応える形で、秋葉原某所にて行われる“最終店舗予選”と、本戦会場で行われる“当日予選”の開催がアークシステムワークスより発表された。惜しくも敗れてしまったプレイヤーは、最後まであきらめずに参加してみよう!

■最終店舗予選
日時:2012年3月20日(祝・火) 時間は未定
場所:秋葉原某所
参加費:無料
備考
・その他、エントリーに関する諸注意は、ぶるれぼ特設サイトのレギュレーション・ルール(http://blue-revo.info/rule/)をご覧ください。
・時間や場所については、詳細が判明次第、最新情報のほうでお伝えします。

■当日予選
日時:2012年3月24日(土)参加登録受付7:00~7:30
場所:ディファ有明 ぶるれぼ全国決勝大会会場内
備考
・参加登録チーム数が多い場合、抽選になります(最大出場可能数16チーム)。
・待機列の整理は当日6:30から行います。
深夜、早朝から列を作るのは、近隣へのご迷惑となりますので禁止とさせて頂きます。
・会場には駐車場はございません。電車等、公共交通機関を利用し、ご来場ください。
・参加には、アーケード版『BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT II』をプレイし、
BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT II PLAYER’S GUILDに登録したNESiCA(共通カード)、
そして身分証明書(免許証、保険証、パスポートなど)が必要です。
・その他、エントリーに関する諸注意はこちら(レギュレーション・ルール)をご覧ください。

【店舗情報】

今回予選が行われた新宿スポーツランド本館は、定期的に『ブレイブルー』の大会が行われている。レディース限定の大会も開催されているようなので、興味のある方はぜひ足を運んでみてはいかがだろうか?

新宿スポーツランド本館公式サイト
http://www.spolan.com/ssl-9/