ゲームが、ダンスが、マイケルが好きな人たちが日本中から集合!
2012年3月3日、ユービーアイソフトは、『マイケル・ジャクソン ザ・エクスペリエンス』の発売を記念して、東京・品川ステラボールにて、同ソフトを使用したダンスコンテスト“マイケル・ジャクソン ザ・エクスペリエンス・チャレンジ”を開催した。
会場には、公式サイトの事前募集からエントリーしたダンスファンが200名以上集結。まずはファイナル進出をかけた予選が行われた。
コンテストは、プレイステーション3版『マイケル・ジャクソン ザ・エクスペリエンス』とPS Moveを使用して行われ、3~4人のグループで踊る“クルー”、ふたりペアで踊る“デュエット”、ひとりで踊る“ソロ”の3部門で競われた。予選での課題曲は、クルーが『Smooth Criminal』、デュエットが『The Way You Make Me Feel』、ソロが『Billie Jean』。参加者は皆、ゲームを相当やり込んでいるようで、曲にバッチリ合わせるのはもちろん、ところどころにアドリブの動きも入れながら、華麗なダンスを披露していた。
なお今大会の審査委員長を務めたのは、マイケル・ジャクソンの『THIS IS IT』オーディションに合格した唯一の日本人として知られる、世界的ダンスアーティストのケント・モリ氏。ケント氏も「みんなが楽しそうに踊っていたのが何よりもうれしいですね」と予選を審査した感想を語っていたが、会場の全員が楽しそうな表情を浮かべていたのが印象的だった。ちなみに、奇しくもこのイベントが行われた3月3日は、ケント・モリ氏のバースデー。会場からの「おめでとう!」の声に、ケント氏は笑顔で応えていた。
出演者全員のパフォーマンス終了後、プレイによるゲームのスコアに、パフォーマンスによる加点を加味した審査を経て、クルー、デュエット、ソロの各部門ごと3組ずつ、ファイナル進出者が決定された。ここからは、いよいよファイナリストたちのパフォーマンス。各自が自分の好きな曲を選んで、磨き上げたパフォーマンスを披露していった。
9組のパフォーマンス終了後、いよいよ最終審査に。レベルの高いパフォーマンスの数々に審査も難航したようで、予定よりも少し長い審査時間の後に、各賞が発表されていった。とくにグランプリは甲乙付けがたかったということで、なんと2組が同時受賞となり、副賞のLAダンスツアーは2組4名が獲得する結果となった。
イベントを総括してケント・モリ氏は、日本中から集まってくれた出場者たちに感謝の言葉を述べるとともに、「みんな本当に最高で、今日1日審査員として見続けていても、まったく飽きることがありませんでした。みんなにパワーをもらえたし、今日この場所にいることができてよかったと思います」と賛辞を送っていた。
すべてのプログラム終了後、ケント・モリ氏がショートインタビューに応じてくれたので、その内容をお届けしよう。
(ヘアメイク:アタラシ ヤスヒロ)
――今日のイベントでは、みんなが楽しそうにこのゲームでダンスする姿が印象的でした。このゲームの魅力について、改めて教えていただけますか?
ケント・モリ氏(以下、ケント) ダンサーとか、ダンスを習っているとかは関係なく、マイケルの踊りに接する機会になるというところですよね。やっぱりダンススタジオに通うのは、どれだけポピュラーになっても、恥ずかしさとか、気後れするところがあると思います。でもこのゲームなら、家でダンスを始める最初の一歩になれる。そういう意味で、新しいアプローチだと思いますね。
――本作の収録曲の中で、ダンス初心者にお勧めの曲はどれでしょうか?
ケント やっぱり、自分の好きな曲で踊るのがいちばんだとは思いますが、かんたんなところから始めるのがいいでしょうね。なかには『Ghost』など難しい振り付けの曲もありますが……『They Don't Care About Us』のように行進の振り付けが中心の簡単な曲もありますから、そういった曲なら初心者でも取っつきやすいかな、と思います。そんなふうに、シンプルな曲から難しい曲まで揃っているのもこのゲームのいいところで、「簡単だな、飽きちゃったな」とならない、奥の深いゲームになっていると思います。
――それでは逆に、ゲームでダンスの世界の楽しさを知った人が、よりダンスが上達するためにはどうしたらいいか、アドバイスをいただけますか?
ケント それはゲームの上達法と同じです。けっきょく、楽しむことなんです。僕も子供のころに経験がありますが、好きでやっているゲームは、うまくなろうとか関係なく、好きでやっているうちにうまくなっていくじゃないですか。それと本当に同じだと思うんです。好きでやっているうちに、昨日はできなかった曲が踊れるようになったり。だから、ゲームを楽しむのと同じように、気楽に、踊りたいときに踊る、というのがいちばんだと思います。
――最後に、読者にメッセージをお願いします。
ケント ゲームとダンスには似ているところがあると思うんです。たとえば『バイオハザード』は世界中でプレイされていますよね。僕もダンスに関してなら、どこの国、カルチャー、人種でも関係なく話しができて、つながることができます。ゲームも、国も年齢も関係なく、いっしょにプレイできますよね。世界中の誰とでも、世代に関係なくいっしょに遊べて、つながれて、その話題で盛り上がることができる。そこが、ダンスとゲームが共通で持っている要素だと思うんです。その魅力をもっと知ってもらいたいですね。