週刊ファミ通のニュースページ“エクスプレス”で連載中のゲームに関連した著名人へのインタビューコーナー“Face”。誌面スペースの都合などからカットした部分を網羅した完全版をファミ通.comでお届け。今回のゲストは、歌手の松本梨香さん、松原剛志さん、川添智久さんです。

松本梨香 松原剛志 川添智久:『グレイトバトル フルブラスト』【週刊ファミ通Face完全版】_02

今週のお題
グレイトバトル フルブラスト
プレイステーション・ポータブル
バンダイナムコゲームス 3月1日発売予定 6280円[税込]
※PS Store ダウンロード版は6280円[税込]、ツインバトルBOXは11530円[税込]

ウルトラマン、仮面ライダー、ガンダムという人気ヒーローたちが夢の共演を果たす、コンパチヒーローシリーズの最新作。武器も技も異なる個性豊かな6人のヒーローが登場し、巨悪に立ち向かう。プレイヤーは、状況に応じて操作キャラクターを切り換えながらステージを進むことになる。


3人で歌えたのは皆さんのおかげです

松本梨香 松原剛志 川添智久:『グレイトバトル フルブラスト』【週刊ファミ通Face完全版】_01
松本梨香(中央) マツモトリカ 
松原剛志(右) マツバラツヨシ
川添智久(左) カワゾエトモヒサ

松本梨香……歌手、女優、声優としてマルチに活躍中。『仮面ライダー龍騎』の主題歌などを歌う。
松原剛志……俳優、歌手。数多くの『ウルトラマン』シリーズの主題歌を担当。
川添智久……『機動戦士Vガンダム』の主題歌などを歌うミュージシャン。バンド"LINDBERG"のベースを担当していた。

 人気ヒーローたちが作品の垣根を超えてともに戦うコンパチヒーローシリーズ。その中でも人気の高い『グレイトバトル』シリーズの20周年を記念して作られたのが、3月1日に発売予定の『グレイトバトル フルブラスト』だ。今回のゲストは、本作のテーマソング『WIN THE BATTLE』を歌う松本梨香さん、松原剛志さん、川添智久さん。仮面ライダー、ウルトラマン、ガンダム作品の主題歌を歌った3人のアーティストがコラボレーションして生まれた本楽曲の魅力を聞いた。

――皆さん3人がいっしょに歌われるのは、今回が初ですよね?
川添 ええ、初めてです。

松原 梨香さんとは一度コラボレーションさせていただいたことはありますが、この3人で歌うというのは初の経験でした。

――レコーディングはどのように行われたのですか?
松本 全員バラバラで、私がいちばん最初でした。

松原 僕と川添さんは同じ日でした。僕が1時間ぐらい早くて。

川添 そう、早目に行って、松原さんのレコーディングを見ようと思っていたのに……もういなかったんですよ。

――えっ、つまり1時間以内で終わっていたんですか?
松原 その日、すごく体調がよかったんです。いままでのレコーディング最短記録を更新するぐらいの勢いでした。

松本 すごい。私が最初にぜんぶ歌っていたから、歌いやすかったというのではないですか?(笑)

――誰の歌もない状態で歌うのは、やはりたいへんでしたか?
松本 ずーっと高い音域が続く歌なので、もう血管が何本か切れてると思います(笑)。ディレクション担当の河野陽吾さんに「(高音)出るやろ!」と言われて(笑)。「ハイ! 頑張ります!」と……。また、ライブ感が大事な歌なので、1曲通しで何度も歌ったので、ヘトヘトでした。

――とてもたいへんだったのですね。では、松原さんと川添さんは、松本さんの歌が先にあったことで歌いやすかったですか?
松原 そうですね、やはり声が素敵なので……。

松本 ありがとうございます(笑)。その部分、赤線か太字でお願いします(笑)。

松原 (笑)。それで、僕はロックな曲をあまり歌ったことがなかったので、梨香さんの歌はとても参考になりました。ああ、ロックってこうやって歌うんだ、って。

――川添さんはいかがですか?
川添 僕はこれまでも……たとえば、LINDBERGでもコーラスを最後に歌っていましたから、おふたりの声に合わせるのには、あまり苦労しませんでしたね。

松本 できあがった曲を聴いたとき、「さすが川添さん、松原さん」と思いました。すごくしっかり低音で支えてくれる、という感じが。

――では、そのできあがった曲の聴きどころを伺いたいのですが。
川添 いちばんは、Dメロからサビに行くところ。アツいですね。

松原 メロディーもすごくかっこいいですし、宇宙を感じさせる詞の世界観もかっこいい曲です。それと、ハーモニーのアレンジが凝っていて。ふつうはハーモニーが3つあると、平行に推移することが多いのですが、今回はときに上パートと下パートが交換したり、リードボーカルと交わったりと、絡み合うアレンジになっていて。そのアレンジが、僕自身歌っていてワクワクしましたし、仕上がりもすごく素敵でした。

松本 おふたりの声の感じはもちろん知っていたんですけど、どんな風に交わるかは想像がつかなかったんです。でも実際聴いてみたら、「すごい! かっこいい!」と思いました。3人の声がぴったり合っていて、聞いていて気持ちがいいんです。

――皆さんの声が、本当に合うものだったんですね。ちなみに、今回のようにヒーローをテーマにした曲を歌うとき、何か意識していることはありますか?
川添 僕は、アツく歌うより、少しクールな感じで歌ったほうが、より格好よくなると考えています。少し余裕がある感じといいますか……。

松本 なるほどね。私はそう思いつつも、アツくなってしまうという……みんなも歌ったとき、汗だくだったでしょう!?(笑) あと、ライブをやってるときをイメージして歌います。

松原 (笑)。僕は、ポップスなどを歌うときは、余裕を残しておくようにしていますが、ヒーローものを歌うときは、ヒーローの心を自分の中の奥に置いて歌います。みんなのために、ヒーローのメッセージを代弁しなくては、という気持ちで歌っていますね。

――ところで、本日は皆さん黒の衣装で統一されていますが……。
川添 原宿に3人で買いにいきました(笑)。

――原宿ですか(笑)。
松本 それはウソですが(笑)、みんなで示し合わせて黒にしました。

――やはり今回の曲のイメージは黒ですか?
川添 ええ、黒ですね。

松本 黒はいちばん強い色なんです。どの色にも交わらない、芯の強い色。縁の下の力持ちになれる色でもあり、誰にも負けない色でもあるって聞いたことあります。黒=最強みたいな……。

――レコーディングのときから黒い服を着ていたのですか?
川添 あの日も黒でしたね。

松本 ええ。イメージカラーは大事にしているので。ですから、『ポケモン』の歌を歌うときは、黄色の服を着ることも多いですね。

――ファンから見えないところでも色をつねに意識されているのですね。ところで、皆さんはゲームをふだん遊ばれますか?
松原 最近はゲームから遠ざかってしまっているんですが、昔はとても好きで。コンパチヒーローシリーズでは、『SDバトル大相撲』にとてもハマっていました。

川添 僕はどちらかというと、見るのが専門で。家で、子どもがやっているのをよく見ますよ。

松本 ゲームはずっと昔からやっています。アクションもやりますし、RPGもやりますし……パズルも好きですよ。『ぷよぷよ』は誰にも負けないっていうぐらい。今回のゲームもぜひ遊んでみたいですね。

――プレイされたら、ぜひ感想を聞かせてください。では最後に、読者にメッセージをお願いします。
松原 『WIN THE BATTLE』はすごくかっこいい曲になりました。皆さんが思い描くヒーローのイメージに重ねて聴いていただければと思います。

松本 まず、ヒーローが集まってゲームになるということが奇跡だと思いますし、私たちが3人で歌えるというのも奇跡……皆さんのおかげで必然的に起こった奇跡だと思います。この奇跡が皆さんのところに届いて、楽しんでもらえると思うと、歌えてよかったと本当に思います。ぜひこの曲を聴いて、元気になってくださいね。

川添 このオープニング曲を聴いて、アツい気持ちになって、バトルを楽しんでください!

松本梨香 松原剛志 川添智久:『グレイトバトル フルブラスト』【週刊ファミ通Face完全版】_03