スクウェア・エニックスが手掛ける最新アーケードタイトルの体験会が開催

 2012年1月11日に”お取引先向け特別内覧会”で発表された、スクウェア・エニックスが手掛けるアーケードゲーム『ガンスリンガー ストラトス』。まだ、タイトルが発表されたのみでロケーションテストなどは行われていない本作だが、2012年2月15日にメディア向け体験会が実施された。この記事では、本作の概要を解説するとともに、体験会でプレイできた本作のインプレッションをお届けするぞ。

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※2012年1月11日に開催された”お取引先向け特別内覧会”の記事は【コチラ

二丁のガンデバイスを使った新感覚ガンアクション

 本作は、”ダブルガンデバイス”と呼ばれる2丁の銃型のコントローラを操作して戦うガンアクションゲーム。画面の大型モニターにガンデバイスで直接狙いを付けて敵を攻撃するという、ガンシューティングとアクションゲームが融合した新感覚の対戦ゲームなのだ。ダブルガンデバイスでは、2丁の銃どうしを合体・分離させることで、ボタンなどを操作せずに瞬時に武器の切り換えが行えるのが特徴。2丁の銃で戦う”ダブルガンスタイル”に加え、銃の側面を合体させる”サイドスタイル”、銃の上下面を合体させる”タンデムスタイル”という3つの形態を使い分けて戦うのだ。

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▲ダブルガンスタイル
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▲サイドスタイル
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▲タンデムスタイル

 メインモードとなる”全国対戦”では、日本中のゲームセンターで遊ぶプレイヤーとオンラインを介してチームを組み、4対4のチームバトルをくり広げる。そのほか、まだ詳細は発表されていないが、ひとりで遊ぶモードや、店内の仲間と協力して遊ぶモードなども用意されている。ストイックに全国対戦をプレイするだけではなく、友だちといっしょに楽しめるモードも用意されるとのこと。

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 また、本作の特徴となるのが、対戦を行うステージ。登場するステージは、すべて実在する都市がモチーフとなっており、日本全国のさまざまな場所を舞台にバトルを楽しむことができる。さらに、ステージ内に登場する建物は、すべてプレイヤーの攻撃によって破壊できる。破壊される前に高台に上って敵を攻撃したり、破壊された建物に隠れて安全に戦うといったこともできるのだ。

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▲攻撃によって建物が破壊されると、マップの形状も変化する。

有名クリエイターが集結する『ガンスリンガー ストラトス』

 『ガンスリンガー ストラトス』を語るうえで欠かせないのが、本作を手掛けるクリエイター陣の存在。開発を担当するのは、学生を中心に高い人気を誇るアーケードゲーム、『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス』を手掛けた実績を持つ、尾畑心一朗氏率いる株式会社バイキング。プロデューサーは、スクウェア・エニックスが手掛ける人気アーケードカードゲーム『ロード オブ ヴァーミリオン』シリーズの運営プロデューサーも務める門井信樹氏。世界観の原案は、『まどか☆マギカ』の脚本を手掛ける虚淵玄(うろぶちげん)氏が担当。キャラクターデザインは、島崎麻里氏、ワダアルコ氏、コヤマシゲト氏など、実力派のクリエイターを、キャラクターボイスには、阿部敦、金元寿子、植田佳奈など、アニメ・ゲームで活躍する人気声優陣が起用されるなど、ゲームファンだけではなく、アニメファンなどの琴線に触れるようなキャステングとなっている。

【ストーリー】

西暦2115年。かつて日本として知られた国家の未来は、
ふたつに砕けていた。
強者のみが生き残る、熱き自由の無法世界
──人呼んで、フロンティアS(ストラトス)。
安楽な暮らしと引き換えに、すべての自由が失われた管理世界
──第十七極東帝都管理区。
ふたつの砕けた可能性が、ひとつに融合を開始するとき、
世界は、生き残るために互いを滅ぼす道を選択する。
──オペレーション・ストラトス
それは、巨大加速機を使用した時空越境作戦である。
時間移動素質を持つ適格者たちは、
歴史の分岐点たる現代日本に潜入し、
互いの未来を形作るキーパーソンを戦闘によって奪い合う。
いま、適格者たちによる、天空(ストラトス)を揺るがす戦いが始まる!

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■風澄 徹(かざすみ とおる)
仲間思いで責任感の強い主人公
■片桐 鏡華(かたぎり きょうか)
主人公に恋するヒロイン
■羅漢堂 旭(らかんどう あきら)
古風な愚連隊文化を未来に受け継いだ漢
■草陰 稜(くさかげ りょう)
奥手な性格を克服するため武道を究めた苦労人

 このほかにも、多彩な能力を持つキャラクターが登場予定。自分の好みに合ったキャラクターを見つけたいところだ。

新感覚のガンアクションを初体験!

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 体験会の会場では、”お取引先向け特別内覧会”に出展されたバージョンのゲームがプレイできた。操作できたのは上で紹介した4キャラクターで、それぞれキャラクターごとに異なる武器を装備していた。風澄徹は、主人公らしくバランスの取れた能力を持ち、ハンドガンやマシンガンなど、扱いやすい武器を装備している。片桐鏡華は敵の射撃から身を守るバリアーや、味方の体力を回復するライフルを使えるなど、支援攻撃が行える。羅漢堂旭は見た目通り、高威力のガトリングガンや、ド派手な波動砲が使用可能。草陰稜はトリッキーなキャラクターで、敵の動きを止めるスタンガンなどを装備していた。どのキャラクターも個性的なアクションを持っており、キャラクターやプレイヤーの好みに合わせた戦いかたが楽しめる。

爽快感のあるガンアクションがウリ

 大画面に向かってガンコントローラを構え、敵を撃つ、というのは、昔からゲームセンターにあるガンシューティングゲームの定番。しかし本作は、銃で敵を攻撃するだけではなく、ダッシュをしたり、ジャンプをしたり、高台から敵を見下ろしたり、物陰に隠れたりと、従来のガンシューティングゲームとは異なる操作や戦略が必要になってくる。コントローラの形が銃型というだけで、操作性はアクションゲームそのものだ。本作がガンシューティングではなく、”ガンアクション”と呼ばれている理由は、この操作性を体感すればすぐにわかると思う。

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▲攻撃は銃のトリガーで行い、移動は左コントローラのスティック、ジャンプやダッシュは、右コントローラのボタンを使って行う。

 2丁の銃で敵を狙い撃つ操作性は初プレイでは戸惑うかもしれないが(どんなゲームでも初回のプレイは戸惑うと思うが)、1、2回プレイすればすぐに慣れるだろう。FPS(一人称視点のシューティングゲーム)では、敵を攻撃する際に、敵を発見する→画面上の敵に照準を合わせる→ボタンを押して敵を撃つ、という工程を踏む必要があるが、本作は、敵を発見したらその敵を直接コントローラで狙い撃つだけで攻撃できる。非常に直感的にスムーズに、難しい操作なく楽しめるというわけだ。また、武器チェンジは、先述した銃を合体させる操作で行うため、こちらもスムーズに行える。銃を合体させる部分にはマグネットが仕込んであるため、大雑把に銃どうしを近づけるだけで銃の合体が行える。そのため、画面から目を離すことなく、武器の切り換えが行えるのだ。ボタンを押すなどの細かい操作を必要とせず、素早く武器を切り換え、画面上の敵を直接撃って攻撃する直感的な操作は、家庭用ゲームでは決して味わえないアーケードゲームならではの魅力だ。FPSやTPS(三人称視点のシューティングゲーム)に分類されるゲームは難度の高いゲームジャンルとして認識されがちだが、本作はガンシューティングが難しく感じてしまう要素を少しでも排除して、純粋な爽快感のみを味わわせてくれるようなゲームであると感じた。また、本作はチームプレイで行うため、敵を狙い撃つことが苦手な人は、味方の支援に徹するといった楽しみかたもできそうだ。

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 今回初公開となるスクリーンショット。”お取引先向け特別内覧会”で公開された竜胆しづねが登場している。彼女は火炎放射系の武器を初期装備として所持しており、上で公開された4キャラクターとはまた違った戦いかたができそうだ。上の2点は、本作の概要紹介部分で掲載したスクリーンショットと画面のインターフェースが異なっている。これは、”お取引先向け特別内覧会”時からバージョンアップされたためだ。本作は、2012年夏稼動開始ということで、現在もクオリティーアップのために開発が行われ、ほぼ毎日のようにゲームに改良が加えられているとのこと。稼動のときにはどんなゲームに進化しているのか、いまから楽しみだ。

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■筆者紹介 リプ斉トン

週刊ファミ通では、アーケードゲームのページを担当するゲーセン大好き編集者。アクションゲームは得意だけど、シューティングゲームは苦手。ガンデバイスを合体させるときに、集中しすぎてちょっとオーバーリアクションになっちゃうよね。没入感、高いですよこのゲーム。