ゲームの世界にリアリティーを与える実在企業の看板
セガから2012年2月16日に発売予定のプレイステーション3、Xbox 360用ソフト『バイナリー ドメイン』。名越稔洋監督率いる“龍が如くスタジオ”完全新作第一弾となる本作では、名越氏の代表作『龍が如く』シリーズ同様、実在企業とのタイアップが数多く実施されている。今回はその情報を一挙公開するとともに、ストーリー、敵ロボットの最新情報もお届けしよう。
<アメリカ製時計ブランド“TIMEX”もタイアップ!>
本作では、すでに公開している“日清食品”、“タリーズコーヒー”、“餃子の王将”以外にも多くの実在企業の看板が登場。これら実在企業の登場により2080年の東京にリアリティが与えられることとなる。
またアメリカ製時計ブランド“TIMEX”ともタイアップ。アメリカ出身である主人公の“ダン・マーシャル”と相棒の“ビッグボウ”が装着しており、2080年をイメージしたオリジナルデザインとなっている。
<ストーリー紹介>
ついに目的地であるAMADA社内への潜入を果たす特殊部隊ラストクルー。ダンたちの目的は、AMADA社創設者・天田洋二の身柄拘束、および国際条約により開発を禁じられた人近似ロボット“ホロウチルドレン”製造データ回収の二つ。敵本陣であるAMADA社内の厳しい警戒網を撃破し続けるダンだったが、再び内務省の刑事、黒澤に行く手を阻まれてしまう。しかし、緊迫する両者の間に一人の老人が現れ、一同を制止する。この老人こそが40年もの間、表舞台から姿を消し、固い沈黙を守ってきた疑惑の天才、天田洋二博士だった。
天田は一瞬にして周囲のロボットたちを掌握すると、無数の銃口をダンたちに向ける。間もなくダンは黒澤もろともAMADA社地下の廃棄エリアに閉じ込められてしまった。フェイとカインを天田に奪われたダンは、反体制レジスタンスの新堂に内務省刑事の黒澤という凸凹コンビとの共闘を余儀なくされるが、やがてチャーリーたちラストクルー本隊との合流を果たす。
ダンたちと行動を別にしていたチャーリーたちは、すでにAMADA社からホロウチルドレンの開発データを引き出すことに成功していた。チャーリーによれば、AMADA社の真の目的は人近似ロボット“ホロウチルドレン”のさらに先の段階にあったことが発覚したという。しかし、これがAMADA社を抜き差しならない窮地へと追い込むこととなった。
AMADA社は、世界中に出荷されていた自社製ロボットのAIを制御し、巨大な分散コンピューティングを形成。それによって得られた驚異的な処理速度で米軍の指揮情報ネットワークへのサイバー攻撃を成功させると、東京を含む全世界の主要都市に米軍のミサイルを向けたのだ!
世界を破滅させるミサイルの発射まで残された時間はわずかに15分……! AMADA社の自殺的暴走を止めることができるのは、今、この場にいるラストクルーだけだった。世界の命運を託された部隊は、AMADA社深部への決死作戦を開始する!
<敵ロボット紹介>
●ケルベロス
IRTAコードは“LRJ-0118”。AMADA社製、2077年度採用。内務省の動物動作応用ロボットのイヌ型。豹や虎といったネコ科の動物の動きを取り入れており、限定された空間の警備を目的に開発された模様。ただし、その特殊な機能・機構は汎用性には欠けるために、一部の特別施設で使用されるに留まっている。
●メデューサ
IRTAコードは“CRJ-0656”。AMADA社製、2074年度採用。旋回式天井クレーンの発展型として開発されたAI搭載起重機ロボット。触手に似た複数のアームで大量の貨物を仕分け・運搬することが可能である。AMADA社はこの技術を応用し、複数アームで暴徒を鎮圧するシステムを開発しているという情報がある。
●ガウシウス
IRTAコード未登録。AMADA社が開発中の荷電粒子砲搭載ロボット。頭部の射出口から強力な荷電粒子ビームを発射する。まだ未完成だが、足にあたる部分に独立した発電装置が組み込まれる予定。暫定で頭部に光学・音響センサーが設置されているが、調整不足のため目標捕捉能力も限定的である。