トイホビー、コンテンツ事業、アミューズメントいずれも好調

 バンダイナムコホールディングスは、2012年2月10日、平成24年(2012年)3月期第3四半期決算短信を発表した。
 決算短信によると、トイホビー事業の定番キャラクター玩具やカードなどの玩具周辺商材、コンテンツ事業の業務用ゲーム機、ネットワークコンテンツ、家庭用ゲームソフトなどが業績に貢献。また、アミューズメント施設事業においては、国内既存店売上が堅調に推移した。
 この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高3233億9700万円(前年同期比12.3%増)、営業利益307億8300万円(前年同期比85.3%増)、経常利益308億1100万円(前年同期比85.9%増)、四半期純利益は163億100万円(前年同期比343.7%増)となった。

 コンテンツ事業では、業務用ゲーム機で『鉄拳タッグトーナメント2』などが業績に貢献。家庭用ゲームソフトでは、プレイステーション3用の『テイルズ オブ エクシリア』や『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス』、プレイステーション・ポータブル用の『AKB1/48 アイドルとグアムで恋したら…』などが人気に。さらにネットワークコンテンツは、『機動戦士ガンダム』シリーズを中心にソーシャルゲームが非常に好調に推移。映像音楽コンテンツでは『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』や『TIGER & BUNNY(タイガー&バニー)』の映像パッケージソフトが人気となったとしている。
 この結果、コンテンツ事業における売上高は1514億1100万円(前年同期比16.2%増)、セグメント利益は116億3600万円(前年同期比227.5%増)となった。

 なお平成24年3月通期の連結業績予想数値が修正された。

【前回予想】
売上高   4200億円
営業利益  250億円
経常利益  260億円
当期純利益 150億円

【今回予想】
売上高   4400億円
営業利益  315億円
経常利益  315億円
当期純利益 185億円

 また同日、バンダイナムコホールディングスは、“バンダイナムコグループ中期計画(2012年4月~2015年3月)”を発表。一定の市場シェア・収益を獲得している日本におけるトイホビー事業、コンテンツ事業、アミューズメント施設事業を“基盤事業領域”とする一方、欧米地域におけるトイホビー事業、コンテンツ事業(家庭用ゲーム事業)を“収益回復領域”として、収益回復に最優先で取り組み、安定した市場シェア・収益の獲得を目指す考えを明らかにしている。また、アジアにおける諸事業についても“新成長領域”とし、事業や地域における新たな柱として育成し成長を目指すとしている。
 また“グループ連動ネット戦略”として、バンダイナムコグループが展開する様々なWEBサイトやネットワークサービスのユーザーを1つのIDでつなぐことで、既存メディアやサービスとの連携をはかり、事業とIP間の横連動を加速し、ユーザーに直接情報発信を行うマーケティングのツールとして活用していく構想も明らかにした。