事件の核心に迫るドラマの佳境を紹介

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 『龍が如く』シリーズで、大人が楽しめる熱いドラマを追求してきたゲームデザイナー、名越稔洋氏。そんな名越氏が、“命”という人間にとって根源的なテーマを掲げて描き出す新たな作品が『バイナリー ドメイン』だ。本作の舞台は、現在をベースに多角的な考証を経て表現された2080年の東京。龍が如くスタジオが、その総力を結集して作り上げた壮大なSFドラマが、ついに幕を開ける。

“ホロウチルドレン”をめぐる謎

 事件の発端は、2080年の米国。世界最大のロボット企業であるベルゲン社に謎の男が乱入したことに始まる。みずから顔の皮を剥ぎ取って見せた男の正体は、自分自身を人間だと思い込んでいた“人近似”ロボット、ホロウチルドレンだった……。数日後、特殊潜入部隊ラストクルーが東京で極秘作戦を展開。主人公・ダンが属するラストクルーの目的は、日本のロボット企業、AMADA社の創設者である天田洋二の身柄拘束だ。旧市街が広がる下層都市から上層都市への潜入を果たしたラストクルーは、それぞれの想いを秘めてAMADA社へ迫る。

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 レジスタンスや、地下スラムを取り仕切る極道・三船たちの助力を得て、任務の目的地であるAMADA社へとたどり着いたラストクルー。敵本陣は、世界的な巨大企業の本社ビルだ。ラストクルーの潜入をすでに察知していたのか、ビル内には人の気配がなく、AMADA社製の警備ロボットによる厳重な警戒体制が敷かれていた。激戦をくり広げながら広大なビル内で天田洋二とホロウチルドレン開発の証拠を探すダンたちだったが、一瞬の隙を突かれ、内務省の敏腕刑事・黒澤が率いる部隊に包囲されてしまう。そんなとき、緊迫する両者のあいだにひとりの老人が現われ、一同を制止する。

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 ダンたちの前に現れた老人こそ、40年ものあいだ表舞台から姿を消し、固く沈黙を守ってきた天才科学者・天田洋二だった。天田は一瞬にして周囲のロボットたちのAIを掌握し、思いのままにコントロールしてしまう。銃口をダンたちに向けるロボットたちの中には、ラストクルーの仲間であったはずのロボット、カインまでもが含まれていた……。天田の命令によって気絶させられたダンが目覚めたのは、AMADA社の地下に広がる廃棄エリア。そこには、レジスタンスのリーダー格・新堂と刑事・黒澤の姿があり、立場の異なる3人は、期せずして共闘することになる。

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 ダンと行動を別にする部隊は、ホロウチルドレン開発データの入手に成功。しかし、それと引き換えにAMADA社すべてのロボットによる米軍へのサイバー攻撃が始まった。ハッキングによって、世界中の主要な都市を照準に収める米軍のミサイル。人類に破滅の危機が訪れる……!

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戦慄を呼ぶ強敵たち

 プレイヤーが戦うことになるのは、細部にいたるまで作り込まれたロボット。なかでも、ミッションの要所に立ち塞がるボス級の敵は、いずれも個性派揃いだ。ここでは、AMADA社内で遭遇する3体の強敵を紹介する。

メデューサ

 旋回式天井クレーンの発展型として開発されたAI搭載ロボット。触手に似た複数のアームで大量の貨物を運搬できる。この技術を応用し、アーム攻撃によって侵入者を排除することも可能だ。

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ガウシウス

 AMADA社が開発中の“荷電粒子砲”搭載ロボット。ラストクルーが遭遇するのは未完成の機体で動きは鈍いが、遠距離から攻撃してくる厄介な相手だ。

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ケルベロス

 動物の挙動が応用されたイヌ型。複数の猛獣の動きが取り入れられて高い敏捷性を誇るが、特殊な機構を採用しているため、運用は一部の施設内に留まっている。

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※詳しくは週刊ファミ通2月23日号(2012年2月9日発売)をチェック!!
※同号では、総合プロデューサー・名越稔洋氏&ディレクター・佐藤大輔氏のインタビューを掲載!!


バイナリー ドメイン
メーカー セガ
対応機種 PS3プレイステーション3 / X360Xbox 360
発売日 2012年2月16日発売予定
価格 各8390円[税込]
ジャンル アクション / ドラマティックアクション
備考 プレイステーション3版はPlayStation Network対応、Xbox 360版はXbox LIVE対応、総合プロデューサー:名越稔洋、ディレクター:佐藤大輔