スペシャルゲストも登場

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 2012年2月1日、ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン(SCEJ)は、2012年2月9日発売予定のプレイステーション Vita用ソフト『GRAVITY DAZE/重力的眩暈:上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動』のユーザー向け先行体験会&制作スタジオ見学ツアーを同社社内で開催した。

 本イベントに招待されたのは、プレコミュ内『GRAVITY DAZE』公式コミュニティで応募し、運よく当選したユーザー数十人。体験イベント自体はよく催されるが、今回はめったに見ることができない制作スタジオ見学ツアーもあるということで、平日昼間での開催にも関わらず、募集にはかなりの応募があったようだ。

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外山圭一郎ディレクター

 制作スタジオ見学ツアーでは、タレントの丸山周さんと公式コミュニティのPR担当でおなじみの北尾氏がガイドを務め、まず案内されたのは『GRAVITY DAZE』の制作スタジオがあるフロア。スタジオに入ると、制作スタッフがユーザーを拍手でお出迎え。本作のディレクターを務める外山圭一郎氏は「平日の難しい時間にお越しいただき、ありがとうございました。ゆっくり楽しんで行ってください」と挨拶した。

 制作スタジオでは、制作スタッフの仕事内容の一部が紹介・解説され、別室では本イベントで初めて外部に公開されるという企画段階の貴重な資料、イラスト、映像などが惜しげもなく披露された。『GRAVITY DAZE』は制作当初、プレイステーション3用ソフトを想定していたタイトル。参加者からプレイステーション Vita用ソフトに切り替えることになったキッカケを問われた外山ディレクターは、「ハードの開発チームから次世代の携帯機はタッチパネル、モーションセンサーなどが搭載されることなどを聞き、本作のゲーム性に相性がいいと思った」とその理由を述べた。また、タイトルが長いことについては、スタンリー・キューブリック監督の映画『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』のインパクトがアタマにあり、そのオマージュだと明かした。「新規タイトルなので、一度だけ聞いても印象に残るように、タイトル名を「長っ!」と思っていただければ、「勝った」という感じです(笑)」(外山)。

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▲広々とした制作スタジオ。キトゥンさん発見(写真下側)。ええと、制作スタッフの方?
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▲入り口とスタジオ奥のホワイトボードには、本作のデザインチームのスタッフがこの日のために描いたというイラストが! しかも、細かくギッチリ。
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▲最近のゲーム制作(少なくともSCEJ)では、企画書をキッチリ書くというより、プレゼンテーションでわかりやすくゲーム性や熱意を伝えるかが大切になっているという。ちなみに、『GRAVITY DAZE』の開発がスタートしたのは2008年の春。お披露目された資料から約4年間のさまざまな変遷がうかがえた。

本格的なサウンドスタジオが社内に! 豪華な施設

 続いて案内されたのはサウンド制作フロア。SCE社内には本格的なサウンドスタジオがあり、ボイスレコーディングや楽器、効果音などのサウンドを収録もできるという。コントロールルームでは、『GRAVITY DAZE』のシニアサウンドデザイナーの北原氏が、同作のサウンドをどのようにデザインしたかを実際にデモンストレーションした。たとえば、看板の破壊音ひとつ取っても、重厚な破壊音と金属が壊れるような破壊音、さらにちょっと軽めの破片が飛ぶような破壊音などを組み合わせ、ひとつの“看板の破壊音”をデザインしていることなどを紹介。細部にわたってデザインされた効果音を聞き逃さないよう、『GRAVITY DAZE』をプレイする際は、ヘッドホンでプレイするといいだろう。また、サウンド制作フロアには、フォーリーブース(足音やドアの開閉音など、小道具を使った音を収録できる)もあり、床面には大理石やフローリング、ドアも複数あり、衣擦れや皮の質感なども収録できるよう、さまざまな小道具も用意されており、その設備の充実っぷりに記者も圧倒されてしまった。

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SCEJのモダンな社員食堂で待つスペシャルゲスト

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▲本イベントのために用意された、リンゴをモチーフにしたパンケーキ。リンゴのフィリングが入っており、生地はふわふわでもっちり。たいへん美味でした。

 制作スタジオとサウンド制作フロアのあまりの豪華さに圧倒されたあとは、SCEJの社員食堂で外山ディレクターと合流し、休憩を兼ねたティータイム。ここでサプライズゲストとして待ち受けていたのは、ソニー・コンピュータエンタテインメント ワールドワイドスタジオ プレジデントの吉田修平氏。吉田氏は「社内全体が『GRAVITY DAZE』に力を入れているという雰囲気を感じていただければと思います」と挨拶した。さらにここで、打ち合わせでたまたまSCEJに来ていた『俺の屍を越えてゆけ』のゲームデザインを手掛ける桝田省治氏も飛び入り参加。「ゲームデザイナーとして言わせてもらうと、“重力”や“時間”を操るといったゲームはうまくいった試しがないけど、(その難題を乗り越え)もう発売されるなら大丈夫だね」と、いきなり外山氏に向け毒舌なエールをおくり、来場者の笑いを誘った。それを受け、外山ディレクターは本作について「重力から解き放たれる爽快感」をコンセプトに、その先にある“ゲーム的なおもしろさ”についても力説。成長要素や冒険する楽しみなど、本作の魅力を紹介した。また、桝田氏から、なぜこのゲームを思いついたのかを問われ、「フレンチコミックで好きな作家がいて、そのフレンチコミックのテイストが成立するゲームをSCEJに入る前から作りたかった」(外山)と答え、本作が念願のタイトルであることを明かした。

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▲ソニー・コンピュータエンタテインメント ワールドワイドスタジオ プレジデントの吉田修平氏
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▲写真左が桝田省治氏。このスリーショットはある意味レア。桝田氏は吉田氏に『俺の屍を越えてゆけ』の続編の進行具合を問われるひと幕も。
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▲ワールドワイドスタジオの吉田プレジデントを交えて記念撮影。吉田プレジデントはシャツを脱いで、あらかじめ着ていた『GRAVITY DAZE』Tシャツ姿に!

先行体験参加者もお墨付き――ソフト発売は2月9日!

 本イベントのラストステージは『GRAVITY DAZE』の先行体験。試遊できたステージは体験版とは異なる異次元のステージ。試遊スペースには、制作スタッフも多数同席し、参加者の質問に答えていた。

 体験会を終え、挨拶に立った外山ディレクターは「今日、体験しておもしろいと思っていただけたなら、ぜひ、まわりの友だちに伝えてもらえたらと思います」と述べ、本イベントを締めくくった。

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▲外山ディレクターも参加者の反応が気になる様子。
▲キトゥンさんも制作スタッフのひとり。プランナーだそうです。

 先行体験会はよく催される企画だが、一般ユーザーの制作スタジオツアーという試みは稀。ふだん入ることができない場所で制作現場の空気に触れたり、クリエイターから直接話しを聞ける貴重な機会(宣伝担当の方も初めて知る、初めて入る場所もあったとか)を得た参加者は、生涯忘れ得ぬ思い出になったに違いない。

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▲最後に制作スタッフの皆さんとともに記念撮影。
▲参加者には、記念グッズがプレゼントされた。
▲外山ディレクター(&キトゥンさん)と記念撮影を希望する人が多数。

『GRAVITY DAZE』のTシャツを抽選で2名様にプレゼント

 『GRAVITY DAZE』のオリジナルTシャツの白または黒(下の写真参照)をそれぞれ抽選で1名ずつ、計2名にプレゼント。サイズはどちらもM。希望する人は、下記のフォームから応募してください!(色は選べません)

※応募の締め切りは2012年2月16日23:59です。当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます。なお、賞品の発送は2012年2月下旬~3月上旬を予定しています。

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