『三国志大戦』の世界がトレーディングカードゲームに
2012年2月1日、東京・秋葉原のUDXシアターNEXT3にて、セガのトレーディングカードゲーム事業参入第1弾商品となる『三国志大戦 トレーディングカードゲーム』(以下、『三国志大戦TCG』の完成発表会が開催された。
発表会の開会に先立ち、セガ キャラクター・プロデュース部 部長 佐々木絵美氏が挨拶を行った。佐々木氏は、『三国志大戦』や『WORLD CLUB Champion Football』、『戦国大戦』、『甲虫王者ムシキング』といった、カードとアミューズメントゲーム機が融合したコンテンツがユーザーから高い支持を受けているとし、これらのユーザーをトレーディングカードの世界に広げていきたいという願いからトレーディングカード事業への参入を3年前から進めていたことを明かした。また、近年、右肩上がりに成長しているトレーディングゲーム市場には強力なタイトルが多数ある中で、「徹底的な市場調査を行い、トレーディングカードについて学びました。そして、アミューズメント機を通じて高い人気があり、対戦型トレーディングカードゲームのルールに適していることから、『三国志大戦』をトレーディングカードゲーム事業参入第1弾として導入する」(佐々木)と説明した。
続いて登壇したのは、『三国志大戦』総合プロデューサーを務める西山泰弘氏。西山プロデューサーは、「より多くのユーザーに『三国志大戦』の世界を楽しんでほしいとして3年前から『三国志大戦TCG』の開発を進めていました。『三国志大戦』をただトレーディングカードゲームに落とし込むのではなく、アーケード要素や『三国志大戦』のテイストをいかに融合させていくか開発陣と議論を重ねた結果、みごとにシンクロした良質の作品になったと思います。そして、回の第1弾をきっかけにほかにも取り扱っているアーケードカードゲームの導入も検討していきたい」と意気込みを語った。また、加えて初公開となるPVの上映も行われた。
PVの上映が終ると、『三国志大戦TCG』の北岡功プロデューサーが登場し、詳しい商品内容や今後の展開などについて説明した。その内容は以下の通り。
■カードイラストはすべて描き下ろしイラストを使用
本作に使用されているすべてのカードイラストには、アーケードゲーム『三国志大戦』も手掛けた人気イラストレーターや、本作から参加となる新たなイラストレーターたちによる描き下ろしイラストが使用されている。第1弾だけでも120種以上のカードが用意されており、『三国志大戦』ファンはもちろん、三国志好きやトレーディングカードのコレクターも要注目の商品となっている。
■『三国志大戦』の特色を活かしたオリジナルルール
本作では、アーケードゲーム『三国志大戦』の特色を活かしつつも、トレーディングカードゲームとしての遊びやすさやおもしろさ、オリジナル性を追求したまったく新しいルールを、セガみずからが開発した。自分だけのデッキを組んで何度も対戦したくなるゲーム性となっている。
・カードの種類
カードには大きく分けて“武将カード”と“計略カード”の2種類。武将カードは、“曹操”、“劉備”、“孫堅”などを始めする人気武将や、それらにつき従う兵隊などが描かれており、対戦相手の城壁や武将に攻撃をすることができる。また、計略カードは武将カードとは違い対戦相手の城壁や武将を攻撃することはできないが、使用することで計略を発動することができる使い切りのカード。
・ゲームの流れ
本作は自分と相手が交互にプレイをするターン性。武将カードの配備や計略カードの使用に必要な“国力”を溜めていき、強力な武将を自陣に出して対戦相手の城壁や武将を攻撃したり、計略カードで戦況を有利に導いていくなど、まさに三国志に登場する合戦のようにゲームが進む。自陣の武将で対戦相手の城壁を攻撃し、対戦相手の城壁カードが0枚のときに攻城が成功すれば見事勝利。ほかにも、同名カードを使うことで何度も攻撃ができる“無双連撃”など、『三国志大戦TCG』のオリジナル要素も盛り込まれている。
■第1弾:スターターデッキ“魏”、“蜀”、“呉”、ブースターパックは122種を収録
『三国志大戦TCG』第1弾では、構築済みのスターターデッキが“魏”、“蜀”、“呉”の3種類で登場。これからカードゲームを始めようと思っている人も、自分の好きな国のスターターデッキを購入して、そのまま友だちどうしで遊ぶことができる。また、第1弾ブースターパックには、全122種のカードを収録。スターターデッキをもっと強化したい、自分だけのオリジナルデッキを作りたい人は、このブースターパックでお目当てのカード獲得に挑戦してほしい。運がよければ、めったに入っていないレアカードが当たるかも?
■続々とブースターパックが発売&全国大会も開催決定
2012年6月末には第2弾ブースターパックが、2012年9月には第5の勢力となる“漢”のスターターデッキに加え、第3弾ブースターパックが発売される予定だ。さらに、2012年12月には第4弾ブースターパックが登場(予定)。また、2012年2月4日から全国150ヵ所以上の店舗にて先行体験会が実施されるほか、2013年春には日本一のプレイヤーを決める全国大会“覇王決定戦(仮称)”の開催も予定されている。
最後に、ブシロード 代表取締役社長 木谷高明氏がスペシャル応援ゲストとして登壇。「トレーディングカードゲーム事業のご参入おめでとうございます。セガさんのような底力があり、海外でも知名度のあるメーカーが参入していただくことによって、トレーディングカードゲームのマーケットがさらに国内のみならず海外にも広がるのではないかと感じています。世界をまたに駆けるライバルとしてお互いに伸びたところで激突したいなと思っております」と『三国志大戦TCG』への応援メッセージを贈った。