現実世界の重力に思いを馳せる
本日出社しましたら、デスクの上に何やら大きなお届け物が置かれていました。オシャレなワインレッドの色をした包み紙を見てピンときましたね。どう考えても、これは読者からのプレゼントです。PS Vitaプレイ日記を始めてからというもの、ファミ通.comには「まじめに書け」、「おまえの友だちの話なんてどうでもいい」、「その編集者ネームはなんだコノヤロウ」といった応援メッセージが定期的に届くようになりました。それにしたって、まさかブツが来くるとは……。熱烈なファンの気持ちに“ヒデキ感激!!”なんて思いつつ、万が一の場合を考えて編集部から少し離れたところで開封をすることにしました。
それにしても、じつに禍々し……いや、吸い込まれるような色の包み紙です。しかも、ほのかに甘い匂いが漂ってきてじつに怪し……いや、興味を惹かれる。意を決して開けてみると、中には檜の箱が入っていました。そして蓋の部分には「あなたは、はじめて重力を操ることになる。」という何とも思わせぶりなメッセージが。じつに手の込んだ嫌がら……いや、演出です。
このわざとらしいノリも疲れてきたので種明かしをしますと、これはソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンから2012年2月9日に発売が予定されているプレイステーション Vita用ソフト『GRAVITY DAZE/重力的眩暈:上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動』の新PVが公開(記事はこちら)されたのを記念して、編集部に届けられたものです。箱の中身はなんじゃらホイと開けてみますと、なんということでしょうリンゴが一個。
添えられた手紙(リリース)を読みますと、「アイザック・ニュートンがりんごの木から落ちるりんごを見て重力に関する発想を得た(中略)本タイトルを通して重力による爽快感をお楽しみになる前に、りんごを通して現実世界の重力について思いを馳せるひとときをお楽しみ頂ければと思います」とあります。言われた通り手の平からリンゴを落としてみたところ、なるほど重力で落ちました。じつに当たり前のことですが、この“落ちる”という当たり前の現象に疑問を持ったところが、ニュートンの偉大な点であると改めて実感した次第です。それに比べて僕はと言うと、この日記のオチすら考えつきません。