佐藤利奈ら出演声優陣によるトーク＆試合も
2011年12月23日から29日にかけて、東京都秋葉原のベルサール秋葉原で、第4回秋葉原PCゲームフェスタが開催中。開催2日目、地下一階のステージでは、ガンホー・オンライン・エンターテイメントのオンラインTPS（三人称視点シューティング）『トイ・ウォーズ』の最強クランを決める“トイ・ウォーズグランプリ TWGP”決勝戦が行われた。
1回戦第1試合は、棄権によりwasdが自動勝利。代わりにopaya選手、紙投げ選手、小島プロデューサーらの混成チームとのエキシビションマッチが行われた。結果のほうは、もちろんwasdが3ラウンド取って圧勝……。
そして第2試合は傀儡子対BOSS。敵の位置がわかるスキャンアイテムが一定時間後にマップ上に登場するのだが、そこまで至らないほどのスピード決着で傀儡子が5-0のパーフェクト勝利。
それにしても試合の展開が早い早い。対戦マップがナイト・イン・ザ・ハウス固定ということもあってか、各チーム重要なポイントを完全に把握しており、敵がやってきそうな位置へ、グレネードやロケットランチャーをまさに“置きにいく”といった感じにつぎつぎと放っていき、それがまたちゃんとキルに繋がるのだから、たとえばリアル系オンラインFPSの大会とはテンポ感がまるで異なる。
準決勝からは、シード権を獲得しているクランが登場した。第1試合は各大会で勝利を収めているV1vace対wasdの試合。高度な読み合いと反応の応酬で、wasdがラウンドを取ったかと思えばV1vaceが取り返す一進一退の攻防が続く。ひと足先にリーチをかけたのはwasd。ジャイアントキリングの予感に会場からは歓声が上がっていたが、最後はV1vaceが3ラウンド連続で勝利する脅威の追い上げを見せ、5対4に逆転して決勝戦に駒を進めた。
第2試合は、1回戦から上がってきた傀儡子と、昨日の『カウンターストライクオンライン』にも出場していたHellsing選手率いるSossu Ne Hi!の戦い。こちらも序盤はラウンドを取り合う白熱した試合展開となったが、傀儡子が1回戦からの勢いを維持し、一気に突き放して5対2で勝利。
というわけで、3位決定戦はwasd対Sossu Ne Hi!。Sossu Ne Hi!がメンバー交代を行うと、これが見事に的中し1ラウンドで4キルを取るなど大活躍。1対4でリーチをかけた状態で、状況は残り人数1人ずつの1オン1へ。最後はwasdの選手がスキャンアイテムを取りに来た瞬間を狙い撃ちし、Sossu Ne Hi!が3位の座を確保した。
V1vace対傀儡子の組み合わせとなった決勝は、マップ中央の高層部を取り合う戦いが激しく展開され、互いに動きを読みきったハイレベルな戦いに。しかし勝ったのはV1vaceで、5-0の完勝。1回戦でパーフェクトをやった傀儡子相手にパーフェクトとは……。各大会で勝ってきたクランらしい強さで、チャンピオンの座についた。
2位：傀儡子
3位：Sossu Ne Hi!
2012年は“もっとトイ・ウォーズ”がコンセプト
運営チームの齋藤和寛氏からは、2012年に向けたプランも発表された。登録数30万、アバターパーツも1000種類を超えた本作の来年のテーマは“もっとトイ・ウォーズ”。ネットカフェでのオフライン大会“T-1カーニバル”は現在までに11回を数えており、来場者も950人を突破。2012年もこの流れを継続していくとのことで、年明け早々の1月8日に東京、1月29日に愛知での開催が早くも決定。
そしてアニメとのコラボレーションも活発に実施する。1月の『ギルティクラウン』（桜満集、楪いのり、憑神涯、篠宮綾瀬）に続き、2月は『ラストエグザイル―銀翼のファム―』（ファム、ジゼル、ルスキニア、ミリア）、3月は『ブラックラグーン』（レヴィ、シェンホア、バラライカ、ロベルタ）で、4月には『GOSICK』とのタイアップが発表された。今後も続々コラボレーションを予定しているとのこと。
そして開発プランとしては、2011年の現状を、“初心者が離れやすい”内容になってしまっていると認識しており、上級者と初心者が共存できるよう、カジュアル性の強化を行なっていくとする。その一環となっているのが、チュートリアルの続きとなる“ストーリーシステム”の実装で、春頃を目指して制作を進めていることが明かされた。
そのほか、アイテムが中心となる“アイテムマッチ”、個人のキル／デスがないチームでの練習戦“模擬戦”、爆発戦（本作では何を爆発させるか調整中とのこと）のほか、観戦モード、2012年末実装を目指しているコンピューター戦“PvE”システムなど、幅広いプレイヤーが楽しめるよう、開発が進められていく模様。
12月26日のアップデート内容も公開され、2種類の武器でスタートし、状況に応じてリスポーン時に選択し直せる“武器選択システム”が実装されるほか、インベントリやフレンドリストも拡張。ショップアバターには“ヒーロー”が追加される。1月のアップデートでは新マップ“Office Map（仮）”が登場予定だ。
ステージでは、ストーリーシステムで登場するとされているフィギュア部のライバル“ホビークラ部”の新キャラクター“海藤アカネ”を演じる近藤唯、彼女が使用するフィギュア“ガルド少佐”の声を演じる岩瀬周平に加え、既存キャラクター／フィギュアの声を担当している岡本信彦、佐藤利奈によるゲストトークも行われた。近藤はイベントが初めてとのことで、かなりガチガチ。齋藤氏いわく、普段はふわっとした感じの雰囲気の近藤だが、演技に入るとガラッと変わるのだという。そしてやってきた、お気に入りのセリフを演じるコーナー。近藤が「あたしは海藤アカネ、よろしくな！」と凛々しく放つと、会場からは驚きの声が上がった。いや、プロなら当たり前かもしれないのだが、それだけギャップがすごかったのだ。
ゲストによる対戦も行われ、岡本・佐藤のフィギュア部声優と、近藤・岩瀬のホビークラ部声優による対決が実現。ゲームをやると緊張して「むりやって！」と方言が出ると語っていたにも関わらず、マイクと操作の両立に完全に戸惑っている佐藤に対し、岡本信彦は実況やネタプレイを挟みながら悠々とキルを取っていく玄人ぶりを発揮。ゲームより先に実現した部対決は、岡本を擁するフィギュア部の勝ちとなった。だが、フリー・フォー・オールになった第2戦目は、近藤が1位に。日本刀を手にやたらと暴れていたのだが、やっぱりこの人、二面性があるんじゃ……。
なお秋葉原PCゲームフェスタの明日25日のステージイベントは、ゲームポットのオンラインゴルフゲーム『スカッとゴルフ パンヤ』のオフラインイベント“スカッとゴルフ パンヤ パンヤパーティー2 ～パンヤ島のクリスマス～”を開催予定。秋葉原ではそのほか、ネクソンのオンラインFPS『サドンアタック』の大会“SACTL 2011 Winter”がアキバスクエアで開催されているので、ハシゴしてみるのもいいかも。
