僕の商品はまったく売れませんでした

 皆さん週末はいかがお過ごしでしたか。PS Vitaを購入した人は当然いじくり倒していたと思いますが、僕はほとんどやる時間がありませんでした。と言うのも、日曜日に友人たちといっしょに東京・代々木公園で行われていたフリーマーケットに出店をしておりまして、寒空の下でにわか商人気分を味わっていたのです。

【PS Vitaプレイ日記/第3回】フリマでオシャレボーイ&ガールがPS Vitaに熱視線_06
▲屈辱のフリーマーケット in 代々木。

 キモ次郎なんて編集者ネームをつけられてしまう僕ですから、読者の方々はさぞかしむさ苦しい中年を想像していると思いますが、実際のところはオシャレにもそれなりに興味があって、それなりに活動的でややリア充な30歳男性だったりします。そんなわけで、フリマでもそれはそれはおしゃまに、いらなくなったオシャレ服を売ったり、買ったりして……すいません、嘘をつきました。フリマは以前から趣味でちょいちょい出店してはいるのですが、これまでは競馬場でやっているアットホーム系なところがメインで、代々木公園などというファッション系フリマの総本山的なところへの出店は初めて。いつも通りのノリで、Amazonの1本1000円セールで買った海外エロ映画のDVD(アダルトDVDではありません)などを出してみたものの、誰ひとり手に取ることもなく、オシャレボーイ&ガールからは嘲笑され、寒空の下で赤っ恥をかいた次第です。しかも腹立たしいのは、いっしょに行った友だちはちゃんと代々木公園という場に併せて、しっかりと古着を用意していたこと。皆が数千円を売り上げるなか、僕が売れたのは秋葉原の本屋で買った“海外セクシームービー10選!”的なDVDのみ。結果は500円の儲けで、行き帰りの電車代にすらなりませんでした。

【PS Vitaプレイ日記/第3回】フリマでオシャレボーイ&ガールがPS Vitaに熱視線_07
▲友だちの服などはたいへんよく売れていました。

 話が少し前後しますが、僕の商品はそんな状態でしたから当然ヒマを持て余すこととなり、商売そっちのけでPS Vitaを遊ぶことにしました。しかし、真冬に野外で携帯ゲーム機を遊ぶというのはなかなかどうして手がかじかむものでして「ああ、手袋を持ってくればよかった」とプレイを断念。なんとなくバックにはしまわず、シートの上に友人たちの商品といっしょに置いておいたところ思わぬ展開が。なんと、僕を嘲笑していた(と思い込んでいる)オシャレボーイ&ガールがPS Vitaに関心を寄せているではないですか。通りすがりに「あ、Vitaだ」と話し、商品を物色している人が「お、買ったんですか」と僕に声をかけ、値下げ交渉をしている若者は「すげえ、ビスタだ!」と名前を間違いながら驚き、さらには「それ売ってんの? いくら?」と赤い髪をした若者がタメ口で聞いてくるなど(売る気はなかったので50000円とふっかけておきました)、かなり上々な反応。さきほどまでは憎しみの対象として見ていたオシャレボーイ&ガールに、親近感すら感じられるようになりました。テレビCMや公式サイトで使われている「遊んだら仲間だ!」というキャッチコピーは、まんざらでもないですね。まあ、遊んではいないんですけど。

【PS Vitaプレイ日記/第3回】フリマでオシャレボーイ&ガールがPS Vitaに熱視線_05
▲取材に協力してくれた友人の田中くん(左)と西村くん(右)。話だけ……と言ったところ、顔も出してと言われたので大きく掲載します。

 若者たちの反応に気をよくした僕は、ついでに友人たちにPS Vitaを触らせて、感想を聞いてみることにしました。ちなみに友人たちは学生時代こそそれなりにゲーマーでしたが、いまはほぼ遊ばなくなっています。ゲームの概念はプレイステーション2の時代で止まっていると言えるでしょう。まず、30歳子持ち、食品メーカー勤務、フェイバリットゲームは『フロントミッション』の第1作目という田中くんに触らせてみたところ「これなに? 『インディー・ジョーンズ』?」と『アンチャーテッド 地図なき冒険の始まり』の感想としてお手本のようなコメントをしてくれました。操作に関してはかなりおぼつかない状態で、まっすぐ進むことすらできない。そんな状態でしたので、タッチ操作で壁を登ったりするアクションに関してはかなり助かっていた模様。操作になれている僕としては、壁を移動するときはアナログスティックのほうがやりやすいのですが、初心者の人にとってはタッチのほうがいいというのは発見でした。

【PS Vitaプレイ日記/第3回】フリマでオシャレボーイ&ガールがPS Vitaに熱視線_01
【PS Vitaプレイ日記/第3回】フリマでオシャレボーイ&ガールがPS Vitaに熱視線_02
▲タッチ操作で壁の移動もラクラク。

 もうひとりは30歳子持ち、人材派遣会社勤務、フェイバリットムービーは『冷静と情熱のあいだ』という西村くん。田中くんの続きからプレイしたので、いきなり戦闘シーンから。本体を持つやいなや「これスゴイねー、これイイねー」を連呼し、30歳にしては天真爛漫すぎることと、ボキャブラリーの少なさが心配になります。ちなみに驚いていたのはグラフィックに関してらしいです。しばらくすると「これ、攻撃どうやんの?」といまさらすぎることを聞かれたので、敵の近くにいって握り拳のアイコンをタッチするとカッコイイよと教えてあげたところ、「これスゴイねー、これイイねー」と驚いていました。さて、西村くんについても田中くんと同じく、PS Vitaならではの操作が馴染むと語るポイントがありました。銃を撃つときの照準です。本作ではアナログスティック、または本体のジャイロセンサーを使って本体そのものを動かして調整という2種類の照準操作が用意されているのですが、西村くんは後者のほうが細かく動かせる、と話したのです。ふだんからFPS/TPSをやっている僕としてはアナログスティックのほうが微調整できると思っていたので、これまた意外でした。

【PS Vitaプレイ日記/第3回】フリマでオシャレボーイ&ガールがPS Vitaに熱視線_03
【PS Vitaプレイ日記/第3回】フリマでオシャレボーイ&ガールがPS Vitaに熱視線_04
▲射撃だけでなく、格闘もタッチ操作でラクラク。

 機会があれば、このふたりには違うゲームも遊ばせてみようと思います。