全世界の注目が渋谷に集まった!
本日(2011年12月17日)、次世代型携帯ゲームハードPlayStation Vita(以下、PS Vita)が発売となった。発売カウントダウンイベントが行われた渋谷TSUTAYAには、いち早く購入したいゲームファンと、その模様を取材する国内外のメディアが多数詰めかけた。その模様をリポートしよう。
渋谷TSUTAYAでは前夜から整理券の配布を行っていたため、深夜のあいだは行列ができることもなかった。本格的に賑わいを見せ始めたのは、始発電車が到着する午前5時すぎから。開場した午前6時30分には、60人ほどのゲームファンが列をなした。
渋谷TSUTAYAでとくに目立ったのは、取材陣の多さだ。PS Vitaは全世界に先駆けて日本で発売されるということもあり、日本のメディアだけでなく、海外からも多くのメディアが取材に訪れていた。
午前6時45分から、いよいよカウントダウンイベントがスタート。最初に登壇したのは、ソニー・コンピュータエンタテインメント代表取締役社長兼グループCEOのアンドリュー・ハウス氏だ。
ハウス氏のコメント
「たいへんお待たせしました。この日を迎えることができて、私も興奮しています。この感動の瞬間を、ぜひ皆様と分かち合いたく、駆け付けました。PS Vitaは、世界に先駆けて、本日、日本で発売されます。今日、ここに集まっている皆さんは、究極のポータブルエンタテインメントシステムとしてこだわった結果が形になった、その完成品を、世界で初めて手にする幸運な方々です。PS Vitaで広がるエンターテインメントの新しい世界を実感してください。必ず満足していただけると思います。ぜひ、ひとりで遊んで、お友だちといっしょに遊んで、PS Vitaの楽しい世界をどんどん体験してください」
ハウス氏と言えば、流暢な日本語でよどみなくコメントしていく姿がおなじみだが、この日はうまく舌が回らずに、言葉に詰まるシーンも。それだけ、ようやくこの日を迎えたことに興奮する気持ちが強かったようだ。興奮している、という点では、続いて登場したソニー代表執行役副社長およびソニー・コンピュータエンタテインメント代表取締役会長の平井一夫氏も同様だった模様。いつもの落ち着いた語り口とはひと味違って、興奮を抑えきれないように、熱っぽく挨拶の言葉を述べた。
平井氏のコメント
「皆さん本当に、朝早くから、寒い中お越しいただき、誠にありがとうございます。私も、アンディとともに、PS Vitaの発売、この瞬間を、皆さんとシェアさせていただきたく、ジョインさせていただきました。PS Vitaは、究極のポータブルエンターテインメントとはどうあるべきかを議論し、設計・開発した商品です。皆さんにも、さまざまな遊びかたをどんどん提案していきたいと思っております。皆さんとともに、大事に、PS Vitaを育てていきたいと思いますので、ぜひ、末永く、PS Vitaを楽しんでいただきたいと思います」
販売開始の7時まであと5分となったところで、このイベントのために特別に制作されたカウントダウン映像が始まった。2011年1月の発表会で“Next Generation Portable”として発表された瞬間や、2011年9月の東京ゲームショウ2011で発売日が発表された瞬間など、ここまでのPS Vitaの歩みとともに、ロンチタイトルの映像を織り交ぜた映像が流れる中、刻々と7時が近づいていく。
残り10秒となったところから、会場の全員の唱和によりカウントダウンがスタート。そしてついに7時を迎えたところで、PS Vitaの販売が開始となった。