世界に再び、血が流れる――

 スパイクから2012年2月2日に発売されるプレイステーション3、およびXbox 360用ソフト『Dragon Age II(ドラゴンエイジII)』の最新情報が公開された。今回は、本作の世界で拮抗する勢力と争いの火種や主人公が住む街“カークウォール”の要所などを紹介。

世界で拮抗する勢力と争いの火種

 本作の世界には、争いの火種となりうる社会情勢や差別問題が存在する。教会の独裁に対する不満や抑圧された人々による怒りが複雑に絡まり合い、一触即発の状態のなかで、プレイヤーは幾多の選択を通じ、カークウォールの街の運命を決めることになるのだ。

・自由連邦
フェレルデンの北にある連合国家。カークウォールやスタークヘイブンといった複数の街(都市国家)から成り、カークウォールが本作の主な舞台となる。ブライトがフェレルデンを襲ったため、カークウォールにはフェレルデン人の難民が溢れていた。難民以外にも、カークウォールに問題の火種は尽きなかった。

・フェレルデン
第五次ブライトによってダークスポーンの攻撃を受けた国家。前作の舞台となった。本作の主人公ホークとその一家は、オスタガーに近いロザリングの村に住んでいた。

抗えぬ身分階級と徹底した種族間の差別

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【人間】
セダス大陸中で最も数の多い種族。国家を編成し、人間同士の争いも絶えない。創造主やアンドラステを信奉する教会を信仰している。
【クナリ族】
北方の島国パー・ヴォレンを本拠地とする種族。人間よりも一回り大きい体つきをしており、独自の宗教キュンを絶対的に信奉している。
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【エルフ】
その昔エルフは自然と調和し、セダスで自由に生きる平和な種族だったが、人間による侵略を受け、現在は人間の奴隷にされてしまった。
【ドワーフ】
地下に住むドワーフの社会には厳しい身分階級があり、特に地表に住むドワーフは、奴隷以下であると卑下される。ドワーフが地表に住む理由はさまざまで、地下都市から追放されることもあれば富を築くため自らの意志で地表に出る者もいる。

組織に対する人々の不満

■教会
創造主と、その花嫁であるアンドラステを信奉するセダス大陸最大の教派。アンドラステ教会、または単に教会と呼ばれる。頂点に教皇がおり、大陸各地に支部が存在する。魔道士の自治組織であるサークル・オブ・メジャイ、そして魔道士を監視するテンプル騎士団は、共に教会によって設立された。

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■サークル・オブ・メジャイ
教会が設立した魔道士の自治管理組織。単にサークルとも呼ばれる。この世界には、生まれた子供に魔力が宿っていることがわかると、サークルにその子供を預けねばならない規則が存在する。魔道士の力は危険で、時に悪魔を現実世界に呼び込み、人々を傷つけかねないためだと教会は主張。各地にサークル・タワーと呼ばれる塔を建て、そこに魔道士を収容して管理している。なお、カークウォールの場合は処刑塔がその役目を担っている。

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■テンプル騎士団
サークルによる管理を逃れようとするものを背教者と呼び、禁じられた魔法ブラッドマジックを使って人に害なすものをブラッドメイジと呼ぶが、そういった異端者を取り締まるため、教会が設立した組織がテンプル騎士団だ。テンプル騎士団は異端者に容赦なく対処するが、しばしばその手法の正当性が問われ、サークルとテンプル騎士団との間で争いは絶えない。サークル同様、騎士団は各地に存在し、各地の騎士団長が各々のテンプル騎士団を統括している。

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主人公と共に生きる街・カークウォール

主人公はカークウォールの街に住み、やがて街そのものの運命を託されることになる。ここでは広大なカークウォールの街の要所を紹介する。

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カークウォール
カークウォールに近付く船の視界に最初に飛び込んでくるのが、この街の名前の由来でもある“壁”、すなわち絶壁の崖である。この切り立った崖には古代神を模した邪悪な守護者の像が多数設置されている。教会は数年に渡って教義に反するこれらの像を撤去しようと努力しているが、それでもすべてを破壊するのは不可能に近い。

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【ハイタウン】
カークウォールの富裕層が好んで住むエリア。ウェイキング海に接する巨大な岸壁の上に、下界を見下ろすようにして豪華な邸宅が立ち並ぶ。主人公の母親は、かつてハイタウンに邸宅を構える貴族の一員だった。
【ロウタウン】
かつては採石場だったが、今では労働者らが住む地となっている。中でも特に貧しい人々は、崖の側面に洞穴を掘って暮らしている。冬場は冷たい風が数ヶ月にわたって古い坑道内に吹き込むため、とても過酷な生活を強いられる。
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【ダークタウン】
ロウタウンにすら住めない者は、カークウォールの地下に根を張るダークタウンに追いやられる。街のあちこちから、異臭を放つ窒息性のガスが噴出し、それが毒の霧を形成している。
【教会】
多くの人々が、創造主、そしてその妻アンドラステを信奉している。カークウォールにも教会があり、大司教が主の教えを人々に伝える役目を担っている。ハイタウンの中でもひときわ高さが目立つその建物は、カークウォールの象徴となっている。
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【子爵の城砦】
カークウォールの街を治めるのがデュマー子爵だ。かつての名残を受け、今でもカークウォールの君主には「子爵」という称号が不えられる。その居城である城砦は、教会に勝るとも劣らない、豪華絢爛な建物である。
【処刑塔】
かつて採石場だったカークウォールの役割はやがて奴隷貿易の拠点へと変わり、その中心にあったのが、奴隷を収容する処刑塔だ。奴隷が解放されて以来、しばらく処刑塔は無人で放置されていたが、近年再びその門が開かれた。