不正アクセスによるサービス停止に関してお詫びも
スクウェア・エニックスは、2011年12月4日に大阪で、12月10日に都内池袋で開催した同社の会員制サービス“スクウェア・エニックス メンバーズ”の会員登録者数100万人突破記念の店頭トークイベント“クリエイターキャンペーン”の第3回を、本日2011年12月15日、ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaの屋外イベントスペースにて開催した。
今回のイベントは、“会員100万人突破記念 クリエイターキャンペーン第3弾 with ふくい舞「約束の場所」 in ヨドバシ Akiba”と題され、ふくい舞の3rdミニアルバム リリースイベントと“クリエイターキャンペーン”の第3回とのコラボイベントという形で実施された。
イベントでは、まず、ふくい舞が登場し、『FFXIII-2』のテーマソング『約束の場所』を熱唱し、集まったファンを魅了。続いて、ふくい舞を交えて“クリエイターキャンペーン”のトークイベントがスタートした。クリエイター陣は、前2回と同様、スクウェア・エニックス コーポレートエグゼクティブの橋本真司氏、『FFXIII-2』と『FF零式』のプロデューサーを務めた北瀬佳範氏、『FFXIII-2』のディレクター鳥山求氏が参加(『FF零式』のディレクターである田畑端氏は都合により今回は参加せず)。
ゲームに関するトークに移る前に橋本氏は、スクウェア・エニックス メンバーズへの不正アクセス、および改ざん行為によるサービス停止について触れ、「ご心配、ご不便をお掛けして申し訳ありません」(橋本)と謝罪した。本件に関しては、システム全体の総チェックが実施されるため、サイトの復旧にはもうしばらく時間がかかるとのこと。『FFXIII-2』の発売に水を差される形となった今回の事件だが、同作は“世界の復興”がテーマのひとつ。スクウェア・エニックス メンバーズサイトの1日も早い復旧も願いたいところだ。
さて、ここからはトークセッションの内容をリポートしていこう。
北瀬氏は『FF』シリーズはこれまでいろいろなアーティストにテーマソングをお願いしていることを説明し、ふくい舞に『FF』シリーズのテーマソングという話を聞いたときどう思ったかを質問。ふくいには、兄と弟がいる影響で、小さいころからゲームには親しんでおり、『FF』シリーズは『VI』くらいからプレイしており、「自分が『FFXIII-2』のテーマソングをやらせていただけるということで、うれしく、光栄に思っています」と語った。
テーマソング『約束の場所』には、主人公が仲間との絆を大切にして戦っていることを念頭に置きつつ、“再生への願い”を込めていることを明かし、鳥山氏もゲームのテーマにバッチリ合った楽曲になったことで「完璧なコラボになった」と自信を見せた。そんなテーマソング『約束の場所』は3rdミニアルバム『Beautiful Days』(初回盤限定封入特典:『ファイナルファンタジーXIII-2』内で仕様できるアクセサリ“女神の福音<女神のバングル&女神のピアス>”が手に入るダウンロードコード付。プレイステーション3、Xbox 360どちらでも使用可能)にも収録。同ミニアルバムには、第44回日本有線大賞など数々の賞を受賞した『いくたびの櫻』も収録されており、「いろいろな出来事があった2011年の想いを込めた、今年の集大成のアルバムになりました」と充実した表情で語り、「受賞した各賞に恥じないよう、これからもがんばって歌っていきます」と今後の抱負を述べ、ふくいはここで降壇。
続いては、前回、前々回から行われてきたディレクター鳥山氏みずからがプレイしながら『FFXIII-2』の魅力を紹介するデモプレイが実施。今回は、『FFXIII-2』の発売日ということで、カットシーンやシネマティックアクション、バトルが流れるように展開するオープニングシークエンスをフルで実演。壮大なバトルシーンについては「『ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン』(映像作品)のようなバトルをゲームで実現したかった」(鳥山)と語り、まるでクライマックスシーンのような展開を魅せるオープニングにはかなり満足している様子。ここを読んでいる読者はもうプレイしているかもしれないが、そのデキはいかがだっただろうか。
デモプレイのあとは、こちらもクリエイターキャンペーンでは恒例のQ&Aコーナー。ここで、鳥山氏から前回のQ&Aコーナーで触れられた“限界突破”の要素は開発終盤で削られていたと説明があった。だが、その代わり、プレイヤーキャラクターは無制限に成長させられることのこと。つまり、ある意味、限界以上に強くすることも可能、というワケだ。やり込み派にも安心。やり込みと言えば、本作をすべて遊び尽くすには何時間くらいが必要か、という問いには「100時間あっても足りない」(鳥山)と、“ふんわり”した答え。もともとが大ボリュームであることに加え、DLCでシナリオやモンスターなども追加されるので、明言しづらいということが本当のところだろう。また、ノエルは『FFXIII』の登場キャラクターの中の誰かの子孫なのか、という質問にはさすがにストレートに答えることはなかったが、「プレイして確かめてください」と、ノエルの出生に関する何らかの答えは用意されているようだ。また、謎の少女、ユールに関しては、世界設定に関わる伝承の中に見られる“パドラ=ヌス・ユール”とつながりはあるのか、という鋭い質問もあったが、当然、こちらもプレイして確かめるしかなさそうだ。最後に、予約特典やダウンロードコンテンツを利用するには、オンラインアップデートが必要ということもなことも触れられたので、ここで記しておく。
ゲームシステム、ユーザーインターフェイス、マップ構造や物語の構成など、大小さまざまな変更、進化が施され、ついに発売された『ファイナルファンタジーXIII-2』。セラとノエルの時空を超える旅の果てに待っているものとは――!? ぜひ、プレイして確かめよう。