伝説的なアクションヒーローの戦いを振り返る

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 ロックスター・ゲームスから2012年春に発売が予定されているプレイステーション3、Xbox 360用ソフト『マックス・ペイン3』。主人公であるニューヨーク市警の元刑事、マックス・ペインは、妻と子を殺され、親友を亡くし、すべてを失った男だ。『マックス・ペイン3』では、長いあいだ彼を苦しめ続けてきた悪夢から解放されるために立ち上がるマックスの新たな戦いが描かれる。今回は、彼がこれまでにどんな戦いを続けてきたのかを知ってもらうため、『マックス・ペイン』シリーズを振り返ってみよう。


『マックス・ペイン』シリーズの登場

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伝説的なアクションヒーロー、マックス・ペインの登場は10年前に遡る。第1作の『マックス・ペイン』は、テレビゲームに初めて“バレットタイム”の概念が持ち込まれ、香港アクション映画のスローモーション手法をそれまでにない形でゲームに活用した、当時としては画期的な作品だ。そして、悲運に見舞われ、暴力に支配された 世界で避けがたい死の運命に抗いながら答えを探すマックス・ペインは、プレイした者の心に残る主人公になっただろう。ステレオタイプのキャラクターのゲームが主流だった時代において、マックスは初といっても過言ではない、リアルな設定を携えたヒーローのひとりだった。同時に、ゲームの世界においてシネマチック・アクションシューティングというジャンルを確立した元祖であると言えるだろう。

<『マックス・ペイン1』>
概要:暴力のあふれる冷たい都会の夜。マックス・ペインにはもはや失うものなどなかった。殺人の濡れ衣を着せられた潜入捜査員のマックスは、警察とマフィアの両方に追われ、崖っぷちの状況で絶望的な戦いを展開する。深みのある、新時代のアクションゲームがついに登場。君はこの痛みに耐えられるのか…?

Remedy Entertainment(レメディー・エンターテインメント)開発、3D Realms(3Dレルムズ)プロデュースの「マックス・ペイン」は、最悪のブリザードに見舞 われたニューヨークの地下社会を舞台に、追い詰められた男が逃避行の中で 陰謀を暴き、堕落に立ち向かう様子を描くノンストップのストーリー主導ゲーム。

詳細:『マックス・ペイン』は3人称シューティングゲームである。 主人公は妻と娘を殺され、復讐に燃える元ニューヨーク市警の男であり、 ゲーム史上最も個性的なキャラクターの1人に数えられる。 本シリーズはバレットタイム(銃撃時のスローモーション)、ボイスによるナレー ション、そして劇画調のカットシーンを採用したゲームとして知られている。

開発元:Remedy Entertainment (レメディー・エンターテインメント)
機種:Xbox/PS2/GBA/PC
発売(海外):2001年7月23日
発売(日本):2003年5月22日(PS2)

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<『マックス・ペイン2:マックス・ペインの没落』>
概要『マックス・ペイン2』は暴力的でノワール映画的なラブストーリーだ。ダークで、悲劇的で、緊張感あふれるディープな本作のストーリーには衝撃的な展開が待ち受け、数々の真実が明かされていく。残酷な愛の真実が…本作の見どころは極限の緊張感をもたらすゲームプレイだ。『マックス・ペイン』の代名詞と言える激しくもスタイリッシュなアクションシーンや スローモーションのガンアクションは本作でも健在で、さらに磨きがかけられており、 進化した新しいアクションや選択肢により、息を呑むような映画的ゲームプレイを 楽しむことができる。『マックス・ペイン2』は前作同様、アクションゲームの水準を引き上げる一作となった。

詳細:このクラシックなノワール風ラブストーリーは「マックス・ペイン」の2年後が舞台となり、 主人公のMax Payne(マックス・ペイン)はニューヨーク市警に復職している。 マックスの恋人であるMona Sax(モナ・サックス)もプレイ可能なキャラクターとして登場する。

開発元: Remedy Entertainment (レメディー・エンターテインメント)
機種:PS2/PC
発売(海外):2003年10月14日
発売(日本):未発売

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モバイルで蘇る、『マックス・ペイン』
もう一度『マックス・ペイン』を遊びたいと思った人、『マックス・ペイン』に興味を持ってくれた人に朗報だ。モバイル版(字幕・吹き替え日本語版)『マックス・ペイン1』の発売が決定した。リリースは2012年を予定している。

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そして、『マックス・ペイン3』へ

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『マックス・ペイン3』では、これまでシリーズを制作してきたRemedy Entertainment社(レメディー・エンターテインメント)が 『マックス・ペイン2』までに作り上げたものを世界中のロックスター・ゲームスの制作チームが引き継ぎ、スタジオの枠を越えたコラボレーションによって制作を行っている。

Remedy社から引き継いだ『マックス・ペイン3』の制作では、彼らの多大な協力はもちろん、バンクーバー、ロンドン、トロント、ニューイングランドなど、世界中のロックスターの制作スタジオがスタジオの枠を越えて力を合わせ、このタイトルの開発に総力を注ぎ込んでいるという。

なお、今後は混乱を避けるため、これらの制作チームは“ロックスター・スタジオズ”(Rockstar Studios)と総称。なお、ロックスター・ノースやロックスター・リーズなどが『レッド・ デッド・リデンプション』の開発に協力したことを始め、近年のロックスター・ゲームスのタイトルはどれも、 多かれ少なかれ複数のスタジオで制作されている。

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『マックス・ペイン3』:舞台はニューヨークからサンパウロへ
 こうした制作努力によって生まれた『マックス・ペイン3』で描かれるのは、数奇な運命に翻弄されるマックスの冒険だ。『マックス・ペイン2』のドラマチックなエンディングでは、まだニューヨークにいたマックス。今回の物語はそこから始まり、そして舞台は一転し、灼熱のサンパウロへ。新たな世界で展開するマックスの戦いは、2012年春に始まる。

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