第1次バトルαテストでの意見を反映
チーム対戦型アクションゲームとして、2012年夏のサービス開始を目指し開発が進められている『イクシオン サーガ』。今回行われた第2次バトルαテストは、7月の第1次バトルαテストを終えて“開発隊員(テスト参加者)”から寄せられた意見が多数反映されており、グラフィックも一新されるなど、大きく変貌を遂げたバージョンで行われた。本作の開発陣は「プレイヤーとともに作り上げていく」ということを明言しており、これが実践されたのが第2次バトルαテストと言えるだろう。
第2次バトルαテストでの大きな変更点として挙げられるのは、特設サイトから引用すると“洗練されたグラフィック”、“生まれ変わったバトル”、“リファイン”の3点。本項では、この3つの変更点に焦点を当て、現段階の『イクシオン サーガ』を解説していく。ただし、あくまでテスト段階でのリポートであり、まだ開発途中であることは認識しておいてほしい。
■洗練されたグラフィック
グラフィックは前回テスト時から比べるとクオリティーが格段にアップ。まさに一新という表現が相応しい。対戦型のアクションゲームとしては、水準以上であることは間違いないだろう。また、キャラクターの頭身も変更されており、バトル時のアクションやエフェクトにも多数の追加や変更が見られた。前回のテストからわずか3ヵ月足らずの期間しかなかったことを考えると、驚愕に値する変貌と言える。
武具も多数追加され、各部位に設定されたコストの合計が上限を越えない範囲であれば、ある程度コーディネートを考える余地もあった。グラフィック向上との相乗効果で、よりキャラクターへの愛着が湧きやすい環境が整えられたと言える。キャラクターメイキングも含め、性能の追求やオシャレ要素についての考え方やバランス、システムは途中段階であることは間違いないが、オンラインゲームにおいてキャラクターに愛着を持ってもらうことの大切さは、開発陣も承知しているはず。この答えは、今後のテストで明らかになっていくことだろう。
■生まれ変わったバトル
アクションの調整や追加がすべての職業に対して行われ、バトルでの役割や動き方がより明確になった。ストライカーはガード関連のアクションが強化され、接近戦や距離を詰める能力に秀でている。前線の維持や突破口を開くことを期待される職業になるだろう。ブラスターは銃での狙い撃ちが格段に行いやすくなり、遠距離からの攻撃性能はやはり別格。基本的な立ち回りも、その性能を活かしたものになるはずだが、通常弾、散弾、貫通弾と弾を使い分けることにより、ある程度みずから動いていくこともできる印象だ。また、トラップを仕掛けることもでき、ストライカーの単純な接近をけん制することも可能になっている。キャスターは範囲攻撃や回復に加え、敵の行動を妨害できるブロックウォール、弾を遮断するディスペルリングが追加。もともとの支援・攻撃能力に加え、局面を作り、また打開できる能力が追加されたと言える。
バトルにおいてできること、行動のバリエーションは前回のテストと比べて格段に広がったことは間違いない。ただし、チーム戦ならではの他プレイヤーとの連携による一体感や、本作ならではの体験ができる部分があったかと言うと、まだ十分とは言えないのではないか。とはいえ、このあたりの調整はまだ途中段階だろうし、最後の最後まで手を加えられていくところのはず。素材のよさは改めて印象付けられたので、開発陣の腕の見せ所として期待したいところだ。
■リファイン
操作の練習も可能な模擬戦、キーコンフィグの追加、チャット機能の強化、マッチング範囲の拡大、バトルルールの変更など、遊びやすさを向上させるリファインも多数施された。前回のテストにおける開発隊員の意見が色濃く反映されており、開発陣の真摯な姿勢が見て取れる。第2次バトルαテスト終了後からも開発隊員により数多くの意見が寄せられており、今後のバランス調整やリファインのひとつの指針として、開発が進められていくことになるだろう。
今後への期待
先にも述べたように、対戦型アクションゲームとしての素材のよさは実感できた。公式サイトにも熱い意見が多数寄せられており、本作への期待度の高さが伺える。対戦メイン、または対戦要素を含むPCオンラインゲームが数多くあるなかで、『イクシオン サーガ』ならではの新機軸や楽しさをどこに置き、どのように肉付けし、打ち出していくのか。今後も行われるであろうテストや公式サイトでの報告を心待ちにしたい、そう思わせてくれる第2次バトルαテストだった。