キャスト&主題歌アーティストも駆けつけた!
2011年12月3日、東京・秋葉原のベルサール秋葉原にて、テレビアニメ“『アクエリオンEVOL』神話的制作発表会”が開催された。同発表会には、今回の発表会には、原作・総監督を務める河森正治氏、監督の山本裕介氏、プロデューサーの岩崎篤史氏のほか、キャストの梶裕貴(アマタ役)、茅野愛衣(ミコノ役)、花澤香菜(ゼシカ役)、内山昂輝(カグラ役)、中村悠一(ミカゲ役)が登壇。作品の魅力や見どころを語った。
イベントは、前作『創聖のアクエリオン』から進化した3つのポイントをスタッフ・キャストとともに紹介していくという形で進行。ひとつ目として挙げられたのは“世界観”。前作のテレビシリーズから1万2千年後の香港をイメージした世界が舞台になるという『アクエリオンEVOL』。そのすぐ近くに浮いている島には、恋愛禁止の学園が設立されており、学園は男女間が恋愛できないように壁で隔てられている。この恋愛禁止、そして男女での合体禁止という設定が、本作では重要になってくるという。「男子も女子もなんとかして会いたいと思っているんです。でも、今回のアクエリオンは男女で合体すると恐ろしい力が発動してしまうということで、なかなか会うことができないというもどかしさを楽しんでいただければ」と河森総監督は語る。
進化したポイントのふたつ目は、“完全変形・完全合体ロボット”。合体機構が前作のアクエリオンから大幅にリニューアルされたという本作。「デザイン的にも、バルキリーのようなミリタリーメカに見えるようなタイプとスーパーロボットに見えるようなタイプ、そしてまだ明かしていないタイプと、見た目的にもかなり違っています」(河森)とその変形や合体の機構にも注目が集まる。また、ミカゲ役の中村によると「敵側の機体がかっこいいんですよね」とのこと。「じつは敵側の機体はフランス人のデザイナーがデザインしているんです。せっかくなのでワールドワイドに製作しています」と河森総監督は語る。そして3つ目が“映像クオリティー”。前作もCGによるメカアクションや演出とアニメーションとの融合が話題となった作品。会場では、最新のPVが上映され、スタッフ・キャスト陣もいっしょになってこの映像を堪能。「めちゃめちゃカッコいいですね。でも、おもしろい部分があまり出てこなかったですけど(笑)」と花澤がコメントすると、「PVではカッコいいシーンばかりでしたが、本編はもっとバカっぽい感じのところがたくさんあるんです(笑)。ギャグというか、真面目すぎておかしいことがいろいろ起きます」と河森総監督がすかさずフォロー。高い映像クオリティーも去ることながら、そのストーリーにも期待が高まる。
また質疑応答では、合体も前作から進化しているという話題も。「いろんな合体があるんです。○○合体と、合体によっておもしろワードもあるんですよ(笑)」と梶が語る。そのほか、前作を知らない人にも楽しんでもらえるように、前作のスタッフと新たなスタッフが合体して制作に取り組んでいるといった話題では、「前作を知らなくても絶対に楽しんでいただける自信があります。ただ、前作を知っているとなお楽しめます」と山本監督は自信をのぞかせる。また、シリーズ構成と脚本として参加している岡田磨里氏については「青春恋愛模様という作品の心臓部分を描けるほか、この人何を考えているんだろうと思ってしまうような、とんでもないことをやってくれる方です。まわりからも薦められたのでお願いしました」と河森総監督。さらに、山本監督が「『アクエリオン』なので、ただの展開じゃつまらないということで、岡田さんに脚本をお願いしました。岡田さんが入ったことでかなり尖った内容になりましたね」と語ると、河森総監督もすかさず「放送じゃ乗せられないようなことをやろうとするんだよね」と苦笑い。『アクエリオン』と岡田氏の邂逅によって、いったいどんなストーリーが描かれるのか注目が集まるところだ。
“演じているときに気をつけていることは?”という質問に対しては、キャスト陣が以下のようにそれぞれ回答。
梶裕貴 アマタは、気弱なところがあるんですが、まっすぐにがんばる青年。気弱さを出しつつも、合体するシーンは映像でもカッコよく描かれているので、カッコよく思っていただけるように演じようとしています。
茅野愛衣 ミコノは、すごく自分に自信のない女の子。女の子らしい女の子という面がイチバン強いので、そこを意識して演じるようにしています。
花澤香菜 ゼシカは、女子校でいう、場を盛り上げるボーイッシュな女の子です。私自身、高校生のころは大人しくしていたので、まわりにいたそういう雰囲気の子を思い出しつつ演じています。戦闘シーンはカッコよく見せたいと思いつつがんばっています。
内山昂輝 カグラは、超ワイルドな人なんですが、自分にはそういう面が一切ないのでがんばっています。(ワイルドさを演じられるように)日常から意識していこうかと(笑)。
中村悠一 ミカゲは、ミステリアスなキャラクターです。いかにミステリアスにやるかというところに比重がかかっているんだろうな、という演出を受けています。すみません、(まだ出番が少ないため)僕もよくわかっていないんです(笑)。
“各キャラクターのエレメント能力でどのエレメント能力が欲しいか?”という質問に対しては、主人公のアマタが持つ、興奮すると宙に浮くという能力に人気が集中。「アクエリオンで戦っていくうえでも大事な能力でもあるので」という理由で梶が推すものの、「アマタは、世界でイチバン地に足がついていない男という肩書きですからね(笑)」と河森総監督にオチをつけられてしまう。さらに中村も「子どものころから鳥になりたいと思っていたので」と、河森総監督とともに作り上げた某人気ロボットアニメを彷彿とさせるコメントで会場の笑いを誘った。
また、この日は主題歌もお披露目。歌うのは、前作同様、AKINO with bless4。主題歌のプロデュースは菅野よう子が務める。イベントでは、AKINO with bless4によるライブパートも。前作後期のオープニング主題歌『Go Tight!』を力強く歌い上げると、続いては、『アクエリオンEVOL』の主題歌『君の神話~アクエリオン第2章』を披露。こちらは、『アクエリオン』らしい神秘的な雰囲気と、“全力で未完成”という歌詞のとおり、若さと爽やかさを感じさせるナンバー。会場のファンを巻き込んでこちらも大いに盛り上がった。イベントの最後には、アニメ放送情報や今後のイベント、グッズ情報などを発表。「最近は珍しい、王道のロボットアニメとなっております。岡田さんの脚本もありまして、ぶっとんだ設定、ぶっとんだ世界観、ぶっとんだセリフがたくさんあります。男性も女性も楽しめる内容になっているので楽しみにしていてください」と梶はコメント。河森総監督も「青春もあり、神秘的な内容もあり、何が飛び出すかわからないびっくり箱みたいな作品をお届けしたいと思います」と作品をアピール。イベントの最後には、会場のファンとともに「念心! 合体! GO! アクエリオン」と力いっぱいにかけ声を上げてアツいイベントを締めくくった。
初回放送は1話と2話“合体”の1時間スペシャルエピソード
【放送情報】
テレビ東京 2012年1月8日より毎週日曜日 深夜1時35分~
テレビ大阪 2012年1月9日より毎週月曜日 深夜1時10分~
TVQ九州放送 2012年1月9日より毎週月曜日 深夜2時23分~
テレビ北海道 2012年1月12日より毎週木曜日 深夜2時30分~
テレビ愛知 2012年1月13日より毎週金曜日 深夜2時30分~
テレビせとうち 2012年1月14日より毎週土曜日 深夜2時35分~
ファミリー劇場 2012年1月15日より毎週日曜日 夕方6時30分~
ニコニコ動画 2012年1月16日より毎週月曜日 深夜0時00分~
(最新話は配信開始から1週間無料、1月8日のテレビ東京初回放送は、ニコニコ動画でも同時に生配信!)
※放送日時は変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。
なお、イベント中に発表された各種情報は公式サイトに詳しく掲載されているので、そちらをチェックしてほしい。