九州地方では初開催

 2011年11月27日、NHN Japanは3Dオンラインシューティング『スペシャルフォース』のオフラインイベントを行った。会場は福岡県北九州市小倉のネットカフェ“iBOX 小倉駅前店”で、前日の『ドラゴンネスト』に引き続き、2日連続のイベント開催となった。

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▲左から、Yuti氏、アシスタントの神沢友美さん、石川光氏プロデューサー、SpyGea氏。

 いつも大きな盛り上がりを見せる『スペシャルフォース』のイベントだが、九州地方での開催は今回が初めてとなる。メインコンテンツは来場者どうしで組んだチームで戦うトーナメント戦。ゲストとして、11月に開催された本作の世界大会“2011 SF World Championship In Indonesia”の日本代表クランのメンバーである“SpyGea”氏と“Yuti”氏が参加した。

 このふたりはプロゲーマーとして『スペシャルフォース』の普及活動を行っており、本イベントでは実況や解説を担当。大会の様子はハンゲームチャンネルやUSTREAMで生配信された。

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日本代表選手は実力も人気もすごい!

 会場を訪れたユーザーはおよそ40人。そのなかの参加希望者が4人1組でチームを組み、AからIまでの9チームでトーナメント戦がスタートした。対戦ルールは1回戦だけやや特殊で、投擲武器禁止でのチームデスマッチ。それ以降は通常ルールでの団体戦が行われた。

 こういった会場での大会の場合、自分の出番が来るまでは友だちと談笑しているユーザーも多いのだが、今回は試合中の選手の後方で観戦するギャラリーの姿が目立った。じつは会場には全国大会に出場するような強豪もちらほら見受けられ、なかには日本代表クランの一員であるUHS.A.AKiRis選手の姿も。トッププレイヤーの指さばきや試合運びを間近で見るチャンスだったというわけだ。

 トーナメント開始前に優勝チームを予想する“ジャックポット”では、UHS.A.AKiRis選手を擁するEチームがぶっちぎりのいちばん人気。なんと全体の半数近い票を集めていた。

 決勝戦は下馬評どおりの実力でコマを進めたEチームと、怒涛の3連戦&3連勝で勢いに乗るCチームの一騎打ち。デザートキャンプ、神経ガス研究所、サテライトの3マップで2本を先取したチームの優勝となる。初戦はCチームが勝利を飾り、互角の雰囲気で試合は進んでいったが、たとえ人数で勝っていても集団で行動するなどの堅実な戦いかたが冴え、Eチームが見事に優勝を栄冠を手に入れた。

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会場全体の穏やかな雰囲気

 オフライン大会ではお互いの声が直接聞こえるため、実際に声を出して状況を確認しあうチームが多い。Yuti氏は「テンションで負けたら試合も負け」と語っており、自分たちを鼓舞したり相手を威嚇する意味合いも含まれているのだろう。

 本大会のスタート当初は黙々とプレイする選手が多かった。だが、試合が進むにつれて緊張が解けてきたのか、声出しをする選手も徐々に出現。ユニークな発言で会場の笑いを誘った選手には、記憶に残るプレイをした選手にプレゼントするためにスタッフが買ってきた東京土産“東京スカイツリー限定焼”が贈られた。

 大会と同様に、プロゲーマーのふたりが担当する生配信も順調に進行。会場にいるプレイヤーが視聴者からの呼びかけに応え、気軽な感じでゲスト出演している様子が印象的だった。協力的な人が多いのも土地柄なのかもしれない。

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新たなナイフシステムが実装されるアップデート情報

 ひととおりの試合が終わると、アップデートの発表が行われた。発表に先駆けて、石川プロデューサーは「11月30日で正式サービスを開始してから5周年になります。オンラインゲームとしては息の長いゲームになりつつありますが、ほかの新しいタイトルに負けないように、アップデートやイベントをがんばっていきますので、引き続きよろしくお願いします」とコメント。

 年内に予定されているのが、今年の世界大会の舞台になったインドネシア・ジャカルタマップの実装。街並みはよく再現できているらしいが、石川プロデューサー自身もまだスクリーンショットしか見ていないらしく、詳細は未定。

 2012年1月には新たなデザインのナイフが持てるようになるシステムが実装。スクリーンには手斧のようなグラフィックが映し出されていた。

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プロゲーマーのお仕事

 前述したように、本イベントにゲストとして参加しているプロゲーマーのふたりは『スペシャルフォース』の普及活動を目的としている。SpyGea氏はプロ契約時にNHN Japanの社員として登用。FPSプレイヤーならではの視点で、イベントのプランニングなどに参加している。

 世界大会のような華やかな舞台で活躍するだけでなく、オフラインイベントでは裏方として働いていることも多い。試合の実況&解説の合間を縫って、参加者と会話を楽しんでいる様子も多く見られた。記念写真にも気軽に応じていたようで、こうした地道な活動が、FPS業界の活性化につながっていくのだろう。

 トーナメント終了後は、来場者とのエキシビジョンマッチに参加。SpyGea氏、Yuti氏、プロデューサーの石川光氏の3人でチームを組み、じゃんけんで勝ち残った来場者チームと試合を行った。

 初戦を落としてしまったものの、その後は安定した実力を見せ、5対2で戦いを制した。このときもYuti氏は積極的に声を出し、テンションを上げることの大切さをアピール。ちなみに、石川プロデューサーの戦績は0キルだった。

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▲日本代表ユニフォームでイベントに参加。背中には協力各社のロゴがびっしり。
▲参加者の誘導もスタッフとしての大切なお仕事。
▲前日の『ドラゴンネスト』イベントにもスタッフとして参加。
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▲ゲストを招いた生配信でFPSトーク。
▲差し入れの感想をスタッフに求められていた。今後、グルメリポートのオファーが来ても安心だ。
▲エキシビジョンマッチでは手を抜かずに応戦。
▲抽選会のプレゼンターとしても登場した。