トーナメントには杉浦プロデューサーも参戦!?
2011年11月26日、NHN Japanは福岡県北九州市小倉のネットカフェ“iBOX 小倉駅前店”で、PC用オンラインアクションRPG『ドラゴンネスト』のオフラインイベント“Battle Tournament 2011 in 福岡”を開催した。
正式サービス以降、大阪に続いて2度目の開催となるネットカフェイベント。ユーザー参加型のトーナメント戦のほか、12月以降のアップデート発表、来場者からの質問に答える質疑応答コーナー、プレゼントがもらえるジャンケン大会など、内容は盛りだくさんだった。
大阪での開催時は個人戦のタイムアタックが行われたが、今回は4人パーティで行うチーム戦。パーティは来場者間でランダムに決定され、“占領戦”ルールのもとでトーナメントが実施された。
敵を倒すことが目的の通常の対人戦とは異なり、占領戦は“聖物”と呼ばれるオブジェクトを占領することでポイントを稼いでいく。占領動作中は動けないため、仲間どうしでフォローし合うなどのチームワークが重要となる。
大会にはチームAからNまでの14チームがエントリー。チームNにはひとり欠員が出たため、人気NPCアイリーンのコスプレをしたゲストの神沢友美さんが参加することになった。だが、キーボード&マウスでの操作は不得手ということで、急遽、運営プロデューサーの杉浦俊輔氏の参戦が決定。こういったハプニングもオフラインイベントの醍醐味だ。
ユーザーにふがいない姿は見せらないということで、誰よりも緊張していた杉浦氏。慣れないセレアナ(魔法使い系のクラス)での参戦になってしまったが、残り10秒のところで逆転して1回戦を突破。2回戦以降は途中参加のユーザーが代わりに参加することになり、胸をなでおろしていた。
ちなみに、杉浦氏がプライベートで愛用しているのは、強力な範囲攻撃と素早い動きで敵を圧倒する戦士系クラスのバーバリアン。占領戦用のマップは狭い通路が多く、範囲攻撃を避けにくいため、バーバリアンは力を発揮しやすいとのこと。とは言え、セレアナも十分に範囲攻撃が強力なクラス。あまり活躍できなかった負け惜しみという可能性もあるが、気にしないようにしたい。
見事に優勝したのは取られた聖物を確実に取り返してポイントを稼いだチームF。大会で優勝した猛者の証である称号“ゴールドデュエリスト”や記念の盾などが贈られた。
最新アップデート発表&すべてに答える質問タイム!
トーナメント終了後、最新情報の発表が行われた。次回のアップデートは“ダブルドラゴンネスト”と称され、12月21日に実施。11月24日に実装されたメインクエストの続きが実装され、シードラゴンに続く2体目のドラゴン“グリーンドラゴン”が登場する。さらに、“シードラゴンネスト”の高難度バージョンである“シードラゴン ハードコアネスト”も実装。ここではレジェンド等級のアイテムを入手できるようだ。
イベントの待ち時間などを利用して、来場者の質問に答える質問コーナーも行われた。イベント会場で書いてもらった質問用紙を回収し、運営ディレクターの山縣周一氏がランダムで答えていく。
現役プレイヤーがその場で質問(要望に近いものも)をぶつけるということで答えづらいものも寄せられたが、山縣氏はすべて答えるつもりで臨んでいたとのこと。コーナー終了後には「グリーンドラゴンの弱点について聞かれたら答えていたかもしれません」ともらしていた。
Q:カタストロフィーの大砲のエフェクトがまぶしくて目が痛いです。もう少し抑えることはできませんか?
A:ほかのバグの修正と合わせて、少し抑えるように開発会社と協議します。
Q:乗り物の種類は増えますか?
A:増えます! 今後もどんどん増やしていきます。アップデートごとのタイミングになると思いますが、いろいろな形のものも考えていきます。
Q:ノーマルやマジック等級のものと比べてレアアバターがダサく思えるのですが、
気のせいでしょうか
A:気のせいです! カッコいいアバターを今後レア等級にできるように開発会社と詰めていますので、能力だけでなく見た目でも遊べるようにします!
Q:PvP(対人戦)の統合はあるんですか?
A:統合は僕らもしたいと思っています。ですが、サーバーによってキャラクターのデータベースが違うので、なかなか難しいというのが現状です。PvPを盛り上げたいと思っていますので、開発会社と協議して進めていきたいと思います。
Q:Lv50エピック強化コードの復活はいつですか?
A:時期は未定ですが、何とか復活させようとは思っています。
Q:今後追加される新キャラクターについて、少しでも話せることはないですか?
A:スピード重視の接近戦型キャラクターか、中距離でムチのような武器を使って戦うキャラクターが候補として上がっています。
Q:グリーンドラゴン最速討伐のイベントはありますか? また、報酬は?
A:考えてます! グリーンドラゴンネストは韓国では11月24日に実装されていますが、まだ最終段階には行っていないようです。シードラゴンのときとは違う形かもしれませんが、盛り上げるイベントは予定しています。
Q:アバターはたくさんありますが、どうしても能力で選んでしまいます。能力はそのままで外見だけを変更できるようになりませんか?
A:時期はまだ言えませんが、このシステムは実装します!
じつは「答えられない!」と山縣氏がヘルプを出す質問もあった。その質問とは「アイリーンはクマさんパンツだけなんですか?」というもの。NPCアイリーンは、話しかけたときの視点によって一瞬だけ下着が見える瞬間があるのだ。
散々悩んだ山縣氏が「ゲーム内のほうはアップデートによって柄が変化します。ハロウィンだったらカボチャだったり、サンタだったりイチゴだったり。パンツの絵だけが描かれているグラフィックが大量にあるんです。それくらい熱心なデザイナーがいて、いろいろ変えているんです」と話した後、なぜか神沢友美さんにリアルのアイリーンについて答えてもらう流れに。
スルーしてもよさそうなものだが、神沢友美さんは丁寧に「オフラインイベントのたびにみなさんから聞かれるんですよ。クリスマスだったら赤いかもしれないし、バレンタインだったらピンクかもしれないし。ご想像にお任せします」と回答した。いい人だ。確かめると捕まってしまう可能性もあるので、心の目で見よう!
『ドラゴンネスト』オフラインイベントの方向性
山縣氏によると、『ドラゴンネスト』では参加しやすいオフラインイベント作りを目指しているとのこと。ゲーム大会がメインのイベントの場合、操作テクニックに自信のないプレイヤーは気後れして参加しづらい。この現状を早く打破したいようだ。
今回、来場者には会場内の“リアルガチャ”でアイテムを入手できる“ガチャコイン”が配布された。ガチャコインはトーナメント戦で勝つたびに追加で1枚ずつもらえるほか、優勝チームを予想して的中すると、来場者数を的中した人数で割った数のガチャコインがプレゼントされる“ジャックポット”という遊びを実施。応援する側にも力が入るだけでなく、アイテム入手のチャンスが増えるので会場に足を運ぶ理由になる。ちなみに、優勝チームを予想したのは2名だけで、それぞれ28枚ものガチャコインをゲットしていた。
杉浦氏に話を聞いてみると、どんどん対人戦を盛り上げていき、いつかは日本一のプレイヤーを決めるような大会を行いたいと考えているようだ。そのためにはクラス間のバランス調整が必須。いままでは弱いクラスを強くする調整が多かったが、今後は強いクラスを弱くするという方向性も検討しているとのこと。さらに、初心者専用のチャンネルやクエスト、報酬などを増やすこともPvP活性化への道につながると語る。
対人戦のオフラインイベントが盛り上がれば、ゲーム内でも自然と活性化してくる。その逆もしかり。NHN Japanとしては今回のようなイベントを2ヵ月に1度くらいのペースでイベントを開きたいと考えており、次回は北のほうでの開催を予定しているそうだ。運営スタッフに直接意見を言える機会でもあるので、近場に来たら足を運び、素直な意見をぶつけよう。