10人の男性声優が美声を披露
『シュタインズ・ゲート』や『ロボティクス・ノーツ』といったゲーム作品から、アニメゲームなどの主題歌も手掛ける5pb.。同社の関連アーティストたちが一堂に会するライブイベント“Live5pb.2011”が、2011年11月18日、19日に東京・TOKYO DOME CITY HALLにて開催された。ここでは、1日目に行われた“Live5pb.2011〜乙女・カーニバル♪〜”の模様を演目ごとにお届けする。
■第一部/官能昔話
誰もが一度は聞いたことがある昔話を、甘く、官能的な物語として読み聞かせるCD『官能昔話』の生朗読コーナー。鳥海浩輔の『ヘンゼルとグレーテル』、近藤隆の『レダと白鳥』、井上和彦の『鶴の恩返し』の朗読の世界に、来場者たちは引き込まれていた。その後のトークコーナーでは、生朗読でのしっとりしとした雰囲気が一転し、笑いの絶えない内容に。CD『官能昔話』では立体音響効果のある3Dダミーヘッドマイクを使用しているが、マイクが人の顔の形をしているため、「(収録中は)マイクなのに妙に緊張する」(近藤)とのこと。また、3人が口を揃えて言うほど「骨格がしっかりした男らしい顔立ち(マイク)」で、スタッフが気を遣ってマイクに“うさみみ”かつらをつけてくれるのだそうだが、「逆にやりにくい」(鳥海)などと、収録時の裏話などが語られた。
■第二部/新作紹介
3Dダミーヘッドマイクを使った新作ドラマCD『TAP TRAP LOVE』(2012年2月発売予定)が発表された。キャスト陣は、前野智昭、神谷浩史、藤原祐規、中井和哉、伊藤健太郎、島崎信長、石田彰と超豪華。スクリーンにキャラクターと声を担当する声優陣の名前が映し出されるたびに、黄色い声が飛び交っていた。本ドラマCDでは“タップダンス”が題材となっており、主人公は男性キャラクターたちの甘く厳しいレッスンを受けながら、夢のステージを目指すことになる。会場では、前野智昭、藤原祐規、伊藤健太郎による『TAP TRAP LOVE』の生アフレコやトークコーナーが行われた。生アフレコの合間にはタップダンサーのKENTA氏によるダンスも披露。その華麗なステップで会場のファンたちを魅了した。
■第三部/ラジオ『RADIO ビヨンド ザ フューチャー』出張版
2011年12月8日発売予定のPSP(プレイステーション・ポータブル)、プレイステーション3用ソフト『ビヨンド ザ フューチャー フィックス ザ タイム アロー』で、ナユタ役を演じる藤原祐規とカミュ役の鈴木裕斗がパーソナリティーを務めるWebラジオ『RADIO ビヨンド ザ フューチャー』の出張版。ゲストにログナー役の津田健次郎とネイト役の増田俊樹が登場し、トーク&ゲーム対決を行った。ゲームのルールは、甘いセリフを言った後に風船が付いたリボルバー式の銃を順番に回していき、風船を割った人が『ビヨンド ザ フューチャー フィックス ザ タイム アロー』のPVを見ながら生ナレーションを行うというもの。会場からの「割れろ」コールを受けた津田がファンたちの期待に応える(!?)かのように風船を割ると、大きな拍手と歓声が沸き起こった。
■第四部/LIVE
続いて行われたライヴコーナーでは、5pb.の関連アーティストたちが登場し、PCゲーム用ソフト『咎狗の血』のエンディングテーマや、『ビヨンド ザ フューチャー フィックス ザ タイム アロー』のオープニングテーマなどを披露。ファンたちは立ち上がってペンライトを振るなど、会場は熱気に包まれていた。演目は以下の通り。
・『Still』(PC用ソフト『咎狗の血』エンディングテーマ)/いとうかなこ
・『Amaranthine』(PSP用ソフト『Starry☆Sky ~in Autumn~ ポータブル』エンディングテーマ)/いとうかなこ
・『オカルティクスの魔女』(PC用ソフト『うみねこのなく頃に Episode5』主題歌)/Zwei
・『イナンナの見た夢』(PS3用ソフト『うみねこのなく頃に散 ~真実と幻想の夜想曲~』主題歌)/Zwei
・『東京浪漫譚』(携帯ゲーム『明治東亰恋伽』オープニングテーマ・インスト TAP & VIOLIN)/KENN With KENTA(TAP DANCE)、増田太郎(Violin)
・『グノーシスの断罪』(PSP、PS3用ソフト『ビヨンド ザ フューチャー フィックス ザ タイム アロー』オープニングテーマ)/KENN
■エンディング
ラストはイベント出演声優全員が集合し、『みにくいアヒルの子』の生朗読。ナレーションが津田健次郎、みにくいアヒルの子が井上和彦、お母さんアヒルが伊藤健太郎、アヒルの子どもたちが鳥海浩輔、近藤隆、津田健次郎、雁が鈴木裕斗、犬が前野智昭、三毛猫が藤原祐規、ニワトリがKENN、お婆さんが増田俊樹、農夫が鳥海浩輔、白鳥たちが近藤隆、伊藤健太郎、前野智昭、KENN、鈴木裕斗という配役。みにくいアヒルの子が井上和彦ということで、みにくいアヒルの子をいじめる役を担当した声優陣は大苦戦。最初は台本どおりにみにくいアヒルの子を「お前」と言うも、途中からは「あなた様」と言ったり、津田がナレーションで「イケメン農夫」と言うなどアドリブ満載で、終始笑いの絶えない内容となった。