完成版をプレイ

 海外では2011年11月11日に発売され、たった2日で350万本を超えるセールスを記録した、『The Elder Scrolls V: Skyrim(ザ エルダースクロールズ V: スカイリム)』(以下、『スカイリム』)。日本語版の発売も2011年12月8日に迫るなか、『スカイリム』の先行体験会に参加してきました!
 ずらっとXbox 360とモニターが並ぶ部屋に案内されると、本作のプロデューサーを務める岩本けい氏から、あいさつが。
「わずか3時間では、全体の2パーセントくらいしか体験できないと思いますが、時間の許すかぎりは楽しんでください!」

『ザ エルダースクロールズ V: スカイリム』先行体験会で完成版をプレイ!_01
『ザ エルダースクロールズ V: スカイリム』先行体験会で完成版をプレイ!_02

ついに『スカイリム』の世界へ突入!

 物語は、荷馬車に乗せられた状態からスタート。状況がつかめずに右往左往していると、画面の左上に“拘束されています”的なメッセージが……。ふむ。仕方なく、同乗者を眺めていると、正面に座っている男がいろいろと語り出しました。どうやら自分も、何らかの理由で拘束されているらしい。身に覚えがないので、流れに任せるしかないと、気楽に考えることに。

 荷馬車は、そのまま町に到着。やけに軍人が多い。どうも軍事的な砦らしいです。馬車が停止すると、高圧的なお姉さんが点呼を取っているので、自分の順番を待つことに。すると、お姉さんが自分に向かって「おまえは何者なんだ?」と怒っています。“そう言われても、困ります”と苦笑いしていたら……。画面が変わって、キャラクタークリエイトが始まりました。まずは種族を選ぶのですが、いろいろと悩んだあげく、前作でも使っていたアルゴニアンに決定!

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  「このトカゲ野郎!」みたいなことをお姉さんに言われたうえに、「リストに名前がなくても、処刑するだけだ」といきなり告げられます。いやいやいや、お姉さん、ちょっとおかしいよ? 罪もわからないのに処刑って、え? 冗談でしょ!? しかし、三角巾を被った屈強な男の前まで連行。しかも、男は斧を持っています。うん、まさにテンプレート的な執行人。有無を言わさず自分の頭が処刑台に乗せられた、そのとき! まさかの出来事が発生。いやー、これは神風が吹いたと言わんばかりの展開。めちゃくちゃテンションが上がりますんで、ぜひとも製品版で見て、驚いてください。

最初に訪れるのは“リバーウッド”の村

 なんやかんやで窮地を脱すると、シリーズ恒例の洞窟ゾーンに突入。殺風景で狭い洞窟を抜けると、スカイリムの大自然が目の前に広がります。この解放感に、脳から汁が出そうになります。と、ここで砦からの脱出を手助けしてくれた男が、「近くにある“リバーウッド”という村に知り合いがいるから、頼るといいぜ!」なんて言い出しました。やだっ、カッコイイ! なんて思いながら、村に向かって道なりに進んでいると、川が流れたので休憩することに。なんとなく川の中に入ってみたら、泳げるうえにサーモンを取れることが判明。野山を駆け巡りながら、いろいろと採取するだけでも楽しそうな感じでした。

 本来の目的を思い出して、リバーウッドへ向かいます。と、道中に巨大な石碑があるのを確認。どうやらプレイヤーのスキル育成に役立ちそうな遺跡のようです。石碑には、それぞれ魔術師や戦士、盗賊などの職業が記されており、ここで自分の好きなスキルを強化できる模様。僕は盗人プレイが大好きなので、盗賊の石碑を選択しました。これで、すべての隠術スキルを、通常より20パーセントも早く習得できるようになりました!

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 ついに、リバーウッドへ到着。鍛冶屋へ行き、ハドバルという男からから紹介を受けたと伝えると、「常識の範囲内だったら、何でも持って行っていいぞ」と言われたので、遠慮なくすべていただきました。さらに、とりあえず近くにある別の街に行くようにアドバイスまでもらったので、徒歩でその“ホワイトラン”と呼ばれる街へ向かうことにしました。

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ホワイトランで初のクエストを受諾! 

 ホワイトランの近辺には農場が広がっているのですが、なんか巨大な奴と人間がガチで殴り合っているのが見えたり、すごくにぎやか。でも、巻き込まれたくないので、すぐに城内へ。このエリアを統べる首長に現状を報告していると、ローブに身を包んだ魔法使いを紹介されました。さっそく「ブリーク・フォール墓地でドラゴン・ストーンを取ってきてほしい」と頼まれたので、快諾!

 雪の降りしきるブリーク・フォール墓地の入り口に向かったのですが、山賊が大勢います。隠密行動をすりゃイケる! と思っていたのですが、山賊はかなり視力がいいようで、すぐ見つかってしまいます。うーん、背後に忍び寄って、かっこよくバックスタブを決めたいんだけどなぁ。

 墓地の中では、巨大な蜘蛛が出現。しかし、この蜘蛛は体が大きくて、小さい通路を通れないという弱点があります。ということで、破壊魔法である炎を両手に装備して、バーベキューにさせていただきました。墓地内の部屋に入ると、見知らぬオッサンが蜘蛛の巣にかかっているのを発見! 宝の情報を教えてくれるというので助けたら、罵倒されたうえに逃げ出したので、正義の鉄槌を加えました。

 オッサンからゲットしたアイテムを使って、古代文字が書かれた部屋へ到着。壁面に描かれた文字が輝き出しましたが、とくに危険もなさそうなので、ドラゴンストーンを探すことに集中。と、机と思っていた台から、アンデッドが突然登場! しかも、強い。魔法だけでは厳しいので、左手に盾、右手に片手斧を装備。ジャンプを駆使して、相手よりも有利な立ち位置をキープしながら、チマチマと斬りつけること数分。なんとか、倒しました。ドラゴンストーンも手に入ったので、墓地から脱出して、ホワイトランへ帰還!

スカイリム最強最悪のモンスターと、ついに対面!

 クエストの結果を首長に報告したところ、どうもドラゴンを倒す方向に話が決まりそうな気配。とりあえず、女性の戦士とその部下といっしょに農場へ向かいました。さっき見かけた巨人は、すでに遺体となっています。南無。周辺を探索していたら、突然、ドラゴンが襲来! 部下の兵士たちが弓で射落とそうとしていますが、時間がかかりそう。ならば! と決心して、グレートソードを手に切りかかってみることに。何回か攻撃してみて、これはイケる! と思った瞬間、燃やされました。いや、ドラゴンって言ったら、やっぱり炎だよね。うん。

 ならば! 後方へ回りこんで尻尾を重点的に攻撃しようとするも、そのまえにバーベキューとなって終了。弓矢を持っていないので、着地した瞬間を狙う方法に変更。着地の衝撃で轟音が発生するのを確認するのと同時に、全力でダッシュして接近! 今度はうまくいった! ダメージを与えると、飛んでしまうドラゴン。カッコイイなぁと見惚れているヒマはない。ドラゴンが空から炎を吐き出す。ダッシュで距離を取り、再度、着地を待つ……。このパターンをくり返して、無事に無力化できました! まぁ、4回くらい死にましたが。

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世界の運命を担う能力が明らかに!

 倒したドラゴンから、“シャウト”という能力を獲得できた! どういった能力なのかな、と疑問に思っていると、周囲にいた兵士が突然、「おまえは“ドラゴンボーン”なのか!」と言い出した。どうも、“ドラゴンボーン”とは、龍の血脈を受け継いでおり、ドラゴンの持つ能力を吸収することができる存在らしい。すべてを破壊しようとする神、その手先であるドラゴンに、唯一対抗することができるのだと言う。
 まぁ、見た目がトカゲですし、それっぽいよね! なんて気軽に受け止めながら、試しにシャウトを使用してみたら、兵士たちが恐れおののくんですよ。この様子がおもしろかったので、シャウトを使いまくっているうちに、体験会終了のお時間となりました。

 今回は時間制限もあったので、戦闘とメインクエストを重点的に追ってみたのですが、ほかにも錬金術を習得したり、サブクエストをプレイすることで、街の人々と交流することもできます。自由度の高さではほかの追随を許さないシリーズですが、この『スカイリム』もすばらしい完成度じゃないでしょうか? 僕みたいに盗賊プレイを楽しむもよし、ひたすら闇の世界に生きる住人になるもよし。

 体験会の冒頭で岩本氏が言ったとおり、今回のプレイでは全体の2パーセントしか体験できていないとのことですが、ゲームの表面をなでたくらいでも、このおもしろさ! 早く製品版を遊びたい!

(取材、文:スオミ松崎、構成:編集部)

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