●プレイした人には豪華グッズが!
2011年10月29日、東京・秋葉原のヨドバシカメラマルチメディアAkibaにて、セガのプレイステーション・ポータブル用ソフト『初音ミク -プロジェクト ディーヴァ- エクステンド』(2011年11月10日発売予定)の店頭体験会が開催された。
会場は、朝の9時30分からのスタート予定だったが、200人近いファンが集まったため急遽スタートを1時間早めたというほどの盛況ぶり。昼の段階で、プレイした人の数は500人を突破したという。
この体験会でプレイできたバージョンは、現在PlayStation Storeで配信中の体験版と同じもの。「ねこみみスイッチ」、「リンリンシグナル -Append Mix-」、「Palette」の3曲が収録されている。プレイした人には、もれなくポスター、ステッカー、缶バッジがプレゼントされた。
なお、2011年11月5日には、ゲーマーズ名古屋店にて13:00〜18:00のあいだ、本作の店頭体験会が行われる。名古屋の近くにお住まいのファンは、こちらをチェックしよう。
●来場していた林誠司プロデューサーにインタビュー!
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『初音ミク -プロジェクト ディーヴァ- エクステンド』プロデューサー |
――まずは、店頭体験会をご覧になっての感想を教えてください。
林 第一に、天気がよくてよかったなぁ、と(笑)。外ですから。いままで、雨になることがなぜか多くて……寒かったら困るな、とも思っていましたし。今日は暖かくてよかったです。それから、朝から多くの方に並んでいただいて、非常にありがたいと思っています。今回体験できるのは、TGSバージョンと基本同じものなのですが、それでもこんなに多くの方に来ていただけて。あらためてファンの方々に支えられているんだなあ……と実感しました。
――『エクステンド』のこんなところをチェックしてほしい! というオススメポイントを教えてください。
林 前作『初音ミク -プロジェクト ディーヴァ- 2nd』を発売してから1年以上経っているのですが、ずっとご支持いただいていて。思った以上にたくさんの方に遊んでいただけたので、『エクステンド』は、『2nd』のよかったところを伸ばし、改善すべきところは改善し、全体的により遊びやすく楽しいものにしよう! というコンセプトで作りました。今回、追加楽曲のPVを新規で作っていますが、いかにクオリティーの高いものにするか、どう新しい挑戦を入れ込むかを、ひとつひとつ考えながら作りましたので、ぜひ見ていただきたいです。
――個人的に好きな曲や、ユーザーにぜひプレイしてほしい曲を教えてください。
林 新しい試みをした楽曲から例を挙げると、「裏表ラバーズ」です。モーショングラフィックスと3Dポリゴンを絡めながら作るという新しい試みを行いましたので、ぜひ見ていただきたいですね。また、新しい試みとしては、ふたりのキャラクターが映像内で楽器を演奏できるようになったこと。やってみたら、非常に重くて苦労したのですけどね(笑)。「孤独の果て」と「那由他の彼方まで」という曲で、ギターとベースを弾くリン・レンのユニットの姿が見られます。難しい譜面はどれか、という点でお話しますと……「パラジクロロベンゼン」。かなり難しいと思います。作者のオワタPさんがBMP(曲のテンポ)をゲーム用に新しく調整されて、ちょっと速くなっています。非常にいやらしい譜面と組み合わさって難しくなっていますので(笑)。ほかの曲の譜面も、どうやったら難しくなるかを研究しながら作っていますので、そのあたりも楽しんでいただければと思います
――前作『2nd』からの再録になる曲の譜面は変わっていますか?
林 こちらは、『2nd』と同じものが入っています。
――モジュールについてはどうでしょう?
林 今回、40種類以上のモジュールを追加しました。楽曲のPVとできるだけ合うものにしよう、というコンセプトで、オリジナルPVに縁のある絵師さんや、こちらのほうで「この方が合うんじゃないか」と考えた方にお願いして作りました。服だけでなく、髪型や髪・目の色も調整していますので、それぞれのモジュールの魅力が出ているのではないかと思います。いろいろ組み合わせて、いろんな曲で試してみてください。
――DIVAルームやエディットモードは、どのあたりが変わっているのですか?
林 DIVAルームに関しては、イベントをいろいろと増やしています。いままでと違うしぐさをしてくれるミクさんたちと会っていただければと思います。また、若干ではありますが、声入りのイベントもありますので、そちらもお楽しみに。さらに、ルームテーマ、アイテム類も増えています。いろいろネタを仕込みましたので、ニヤッとしていただけるのではないかと。エディットモードは、基本システムは変えていませんが、モーションや背景を大幅に増やしました。新規収録PVの背景も、すべてではありませんがかなりの数が使えるようになっています。モーションは、いままでは踊り中心でしたが、今回は日常的な動きを増やしました。
――追記楽曲などのダウンロードコンテンツの予定は?
林 『エクステンド』では、具体的な予定はまだ決まっていません。決まりしだい告知させていただきます。
――先日、ダウンロード版(2011年12月15日(木)より、4700円[税込]で配信予定)が発表されましたね。
林 はい。ダウンロード版でも快適に遊んでいただけると思いますので、ダウンロードできる環境がある方はぜひ遊んでいただければと。
――最後に、ファンへのメッセージをお願いします。
林 前回から少しあいだが空いてしまって、申し訳ありません。そのぶん、ひとつひとつの映像やモジュール、イベントなどを作りこみました。スタッフの汗と涙と愛情を注ぎ込んで作りましたので、ぜひ『エクステンド』も、ほかのディーヴァ作品と同じようにかわいがっていただければと思います。よろしくお願いします!