●バノイ島観光ツアーにようこそ

 スパイクは、2011年10月19日、東京都港区六本木にあるニコファーレにて、明日(2011年10月20日)発売のプレイステーション3、およびXbox 360用ソフト『DEAD ISLAND(デッドアイランド)』の完成披露発表会を開催した。

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▲「バノイ島観光ツアーにようこそ」というアナウンスも流れ、ゲームの雰囲気たっぷりの演出が施された発表会となった。

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▲会場を彩る美女とゾンビ。

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▲食欲を減退させる(実際は美味)ゾンビフードも振舞われた。こちらが“ゾンビ鶏肉のバノイソース煮込み”。

▲こちらは“豚の子宮の南国風チリソースがけ”。

▲特製のカクテルも振舞われたが色がエグい。

▲トイレもゾンビが案内。ご親切にどうもです。

 “バノイ島観光ツアー”という体裁でスタートした本発表会。進行役の女性MCがバノイ島の説明の最中、突然会場の照明が消えるハプニング!? するとスクリーンにバノイ島にいま何が起こっているのか状況を解説する映像(トレーラー映像)が公開された。再び、電灯が灯ると、ステージにはゾンビが! だが、どこかで見たゾンビだが……。

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▲スパイク ローカラズプロデューサー 飯塚康弘氏。2時間以上かけてメイクしたと言い、「このまま電車に乗って帰りたいくらい」とお気に入りの様子。

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 このゾンビはなんとスパイク ローカラズプロデューサーの飯塚康弘氏が扮したもの。飯塚氏は「私自身もゾンビ好きなので、一度、こういうことをやってみたかったんです」とご満悦。余興(?)はここまでで、ここから『DEAD ISLAND』のゲームの紹介などにたっぷりと時間が割かれた。まず、飯塚氏は数多あるゾンビゲームと『DEAD ISLAND』の違いとして、「楽園であるリゾートに、ゾンビが出没して悪夢と化すという設定、世界観がいちばんのセールスポイントです。照りつける太陽、透き通る海……。そんな舞台にゾンビが生き生きと登場して、もっとも“美しいゾンビゲーム”になっています」(飯塚)。ゾンビなのに生き生きと、とはこれ如何に、と言ったところだが、映像を観るとまさにそう表現したくなるほど、ゾンビがワラワラと登場。これでもかとプレイヤーを恐怖に陥れる。「海外では先月発売され、200万本出荷されました。クリスマス商戦を向け、この数字はもっと伸びると思います。日本でもそれに負けないように売っていきたいと思います」(飯塚)と意気込みを語った。また、スパイクが『DEAD ISLAND』の国内販売を担当する経緯についても触れ、飯塚氏は「発表された5〜6年前の発表から目を付けていました。その後、音沙汰がなかったので開発は中止になったのかと思っていたのですが、あるときプレイアブルが届き、プレイしみたらかなりおもしろい。さっそく社内でプレゼンをしたらかなりこれもかなりの好評でした。すぐに「これをウチで売る!」と、社内で即決となりました。プレゼンからその決断までの時間は、スパイク史上でももっともスピードが早かったと思います」と、スパイクが並々ならぬ意気込みで国内発売の権利を取得したと説明。また、国内版を吹き替え音声を収録ことについては、「字幕対応のみも考えましたが、本作のゲーム性から臨場感が大切だと感じ、吹き替えを行うことにしました」とその理由を語った。

※当初、国内版において吹き替え音声のみという表記がありましたが、国内版の仕様は日英音声(字幕付き)も同時収録しています。該当箇所を修正すると同時に、読者並びに関係者の方々にお詫び申し上げます(2011年10月19日 19時9分更新)

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▲稲船氏もゾンビになって(?)登場。

 飯塚氏のゲーム紹介のあとは、スペシャルゲストとしてcomcept代表取締役 CEO/コンセプター 稲船敬二氏が登壇。稲船氏は、カプコン在籍時代『バイオハザード』や『デッドライジング』シリーズのプロデュースを手掛け、ゾンビ好きでも知られている。「いろいろなゾンビゲームを作ってきて、ゾンビ映画も見てきました。『DEAD ISLAND』の1stトレーラーはインパクトがあって楽しみにしていました。それをスパイクが国内販売を扱うと知ってうらやましかったですね」(稲船)とコメント。また、『DEAD ISLAND』の魅力として「リゾート地という明るいところに、ゾンビの暗さを持ってきた設定もいい。広いマップを再現している点もすばらしいですね」(稲船)と述べた。

 『DEAD ISLAND』は4人での強力プレイも魅力ということで、飯塚氏と稲船氏、そしてスパイクのスタッフ2名と計4名で協力プレイの模様が披露された。本作は、ビーチだけではなく、スラム街やジャングルなどさまざまなシチュエーションが用意されているもの魅力。披露された協力プレイのステージはスラム街で、ゾンビの人口密度も高くかなりの危険地帯の様子。襲い来るゾンビの群れ! 飯塚氏と稲船氏は次々と(途中、味方のグレネードに当たり、死亡するハプニングをありつつ)ゾンビを蹴散らし、進んで行く。そしてだんだん口数も少なくなり……。「(プレイするだけで)精一杯です(笑)。仕事だということを忘れちゃいますね」(稲船)と、稲船氏も思わず熱中。ひとりのゾンビファンとして、本作にすっかり惚れ込んだ様子だった。

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 最後にプレイの感想を求められた稲船氏は「いろいろなゾンビゲームがありますが、世界観、リアリティー、ゲーム性などが飛び抜けていると感じました。ファーストパーソン視点ということで臨場感あります。プレイヤーキャラクターに個性があり、協力プレイなどもあるので長く遊べるゲームでもありますね。ゾンビファンではなくても楽しめると思うので、これを入り口にゾンビファンになってくれればと思います」(稲船)と賛辞を送った。また、飯塚氏は「僕自身、何度もクリアーしていますが、明日からはまたイチから始めます。協力プレイでユーザーの方々といっしょにプレイできるのを楽しみにしています」と発売へ向けて意気込みを語り、発表会を締めくくった。

 めでたく発表会は無事に終了……といったところで、またしてもライトが消灯。今度はなんと水着だった美女がゾンビとなって登場! さらに会場を徘徊。混乱のまま本発表会は終了した。

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 発表会後は、飯塚氏と稲船氏への質疑応答の時間が設けられた。質疑の中では「先週、他社からゾンビゲームが発売されたが?」というキワドイ質問も。飯塚氏は「発表会でも述べましたが、私はこの作品の世界観が好きなんです。いちばん印象に残ったのは、ビーチで見えるか見えないところからゾンビが猛ダッシュしてくるシーン。それを見た瞬間、ゾクゾクっときました。また、このワンシーンが本作を端的に表現していると思います」。稲船氏も「買うならこっちかな?(笑)」とリップサービス。また、近況を問われた稲船氏は苦笑いしつつ「DeNAさんやマーベラスAQLさんといろいろやらせてもらっていますが、まだまだ仕込んでいるものがあり、皆さんにいろいろと驚いてもらおうとがんばっています。なので、他社さんのゲームのプロモーションに来ている場合ではないんですが(笑)、今後もがんばりますのでよろしくお願いします」とコメントし、本発表のプログラムはすべて終了した。

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