●声優が叫ぶ! ファンも叫ぶ!

 2011年10月16日、パシフィコ横浜(神奈川)にて、コーエーテクモゲームスのアクションゲーム『戦国無双』シリーズのイベント“戦国無双 声優奥義 2011 秋”が開催された。『戦国無双』シリーズ2回目のイベントとなる今回は、昼夜2回公演での実施。草尾毅(真田幸村役)、小杉十郎太(織田信長役)、緑川光(明智光秀役)、進藤尚美(森蘭丸役、夜の部のみ)、竹本英史(石田三成役)、神谷浩史(浅井長政役)、山田真一(島左近役、昼の部のみ)、高塚正也(直江兼続役)、置鮎龍太郎(長宗我部元親役)、藤本たかひろ(福島正則役)という錚々たる面々が、美声を披露した。今回は、昼公演の模様を演目ごとにお届けしよう。

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(撮影/大山雅夫)

■ドラマ1 声優奥義 2011 秋 特別編“本能寺の変”
 キャスト紹介の後、最初の演目である“声優奥義 2011 秋 特別編「本能寺の変」”が始まった。これは、明智光秀が織田信長を討った“本能寺の変”を描いたボイスドラマ。出演は、小杉十郎太(織田信長役)と緑川光(明智光秀役)のほか、神谷浩史(浅井長政役)、置鮎龍太郎(長宗我部元親役)ら計4名。信長の冷酷さについて行けなくなった光秀が、元親の言葉により、主である信長を討つことを決意するという内容で、ファンは声優たちの熱演を食い入るように見つめていた。

■バラエティーコーナー1 三成&長政の“みゅーじっく演武”
 このコーナーの司会は、神谷浩史と竹本英史に、総合司会の阪口大助を加えた3人。ゲストに小杉十郎太、緑川光、藤本たかひろを招き、キャラクターソング収録時の感想などについてトークを行った。藤本は、福島正則のキャラクターソング『男・一番槍』を発売するという話を聞いて「コーエーテクモさんは本気かな? と思った(笑)」そうだが、「仮歌を聞いて、楽しい曲だと感じた」とのこと。また、織田信長と明智光秀のデュエット曲『焔 〜武火燃ゆる〜』について緑川は、小杉の歌が非常に上手なので、プレッシャーを感じていたことを明かした。トークの後にはそれぞれの歌が披露され、会場を大いに盛り上げていた。

■バラエティーコーナー2 “あなたならどっちでショー”
 緑川光、竹本英史、 神谷浩史、山田真一、高塚正也の5人によるミニドラマの振りを受けてのつぎのコーナーは、“あなたならどっちでショー”。これは、どちらかというと本能のままに生きている“敵は本能にあり”派と、どちらかというと理性に従って生きている“敵は理性にあり”派にわかれてディベートを行い、最終的に人数が多いほうが勝ちという内容。「世の男性はぽっちゃりが好き!」(山田)や「聞けるなら女性にメアドをふつうに聞きたい!」(神谷)など爆弾発言も飛び出しつつ、最終的には本能派2人対理性派7人で、理性派の勝利となった。

■告知コーナー
 本コーナーでは、阪口、高塚、藤本の3人が、現在発売されている『戦国無双3 Empires』の紹介を行った。同作をやり込んだという高塚は、「織田家でプレイしたら、斎藤家や徳川家などに袋叩きにされた」というエピソードを披露。先日発表されたばかりの『無双OROCHI2』のプロモーションビデオが上映されるなど、ファンにはうれしいサプライズもあった。

■ライヴコーナー
 続いて行われたライヴコーナーでは、戦国武将たちの背景を描いたキャラクターソングが披露された。ファンが立ち上がってペンライトを振るなど、会場は熱気に包まれていた。演目は以下の通り。
・『狭霧之彼方』/石田三成(竹本英史) feat. 島左近(山田真一)
・『侍魂 〜KIZUNA〜』/島左近(山田真一) feat. 石田三成(竹本英史)
・『青冥之鷹』/真田幸村(草尾毅)
・『奏 〜抗い候〜』/長宗我部元親(置鮎龍太郎)

■ドラマ2 声優奥義 2011 秋 特別編“関ヶ原の戦い”
 ボイスドラマの第2弾は、関ヶ原の戦いがモチーフ。出演者は、草尾毅(真田幸村役)、竹本英史(石田三成役)、山田真一(島左近役)、高塚正也(直江兼続役)、藤本たかひろ(福島正則役)の5人。幸村、三成、兼続という豊臣方3人の武将の友情や、三成を支える左近、三成と袂を分かった正則など、関ヶ原の戦いの中心人物である石田三成を中心に物語が展開した。声だけですべてを表現しきる声優たちの妙技に、ファンは大きな拍手を送っていた。

■アンコールライヴ
 ボイスドラマ終了後、キャスト陣が再び勢ぞろい。公演の感想やファンへの感謝を述べたのち、ステージはいったん幕を下ろした。しかし、ファンの熱い拍手を受けて再び幕が上がり、草尾、竹本、高塚の3人が登場! しかも、それぞれが演じる武将の衣装を着ているというサプライズもあり、ボルテージは頂点に。3人もスタンドマイクを使って、ロッカー顔負けのパフォーマンスを行うなどで声援に答え、会場はこの日最高の盛り上がりを見せていた。

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(撮影/大山雅夫)