●“やっぱりゲームはGeForce GTX”を実施
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▲スティーブン・ザン氏。 |
NVIDIAは2011年10月12日、都内にある同社オフィスで記者説明会を開催。秋から年末にかけて、行うキャンペーン情報などを発表した。
説明を行ったテクニカル・マーケティング・エンジニアのスティーブン・ザン氏は、今年のPCゲームの秋商戦を「前代未聞」と表現。併せて、PCゲーム市場の現状についても解説を行った。日本ではコンシューマー市場と比べてPCゲームの市場は非常に小さい、という認識が一般的かと思われるが、ザン氏はそれは事実ではないと否定する。販売店の売り場に置かれているソフトの数は確かにコンシューマーのと比べれば圧倒的に小規模だ。しかし、PCゲームはオンラインでの流通“デジタルディストリビューション”が主流。販売スペースが小規模だからという理由だけで“PCゲームは盛り上がっていない”と見てしまうのは間違い、ということになる。またソフトの売上以外に、オンラインゲームの多くは課金制を設けているので、その面からも安定した収入が見込める。実際PCゲームの市場は年々成長を続けており、ザン氏は、世界的に見れば、数年後にはPCゲームの市場がコンシューマーの市場規模を上回るであろうと予測した。
なぜPCゲームの市場は成長を続けられるのか? ザン氏はコンシューマーが数年単位でハード性能が上がるのに対して、PCでは1年単位でスペック向上が行われる点が、要因のひとつであると説明。また、それによって近い将来に驚くべき映像をリアルタイムで描くことが可能になるだろうと話す。その一例として、Epic Gamesが近未来のPCを想定して作ったリアルタイムデモムービーを上映した。
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とは言え、上の映像はあくまで近未来の話。NVIDIAが今回プッシュするのは、間近に迫った秋のビッグタイトル群である。なかでも『バットマン: アーカム・シティ』、『バトルフィールド 3』、『The Elder Scrolls V: Skyrim(ザ エルダースクロールズ V: スカイリム)』、『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3』をメインのタイトルとして扱う。これらのタイトルは、さきほどの映像とまではいかないものの、どれも現時点では最高峰のグラフィック表現を実現したタイトルだ。当然、PCに求められるスペックも高くなっている。ザン氏が示したSteamの調べによれば、もっとも注目度が高いと言われている『バトルフィールド 3』をプレイするのに必要なスペックを現時点で満たしているユーザーはほんの一部。84%のユーザーが、プレイ環境に満たない状況なので。つまり、多くのユーザーがPCの買い替えを行う可能性が高いということ。そこで、それを支援するためのキャンペーンをNVIDIAは実施する。
“やっぱりゲームはGeForce GTX”と題したこのキャンペーンでは、大手PCショップに特典つきの推奨PCを用意するほか、『バトルフィールド 3』デザインボックスを採用したGeForce GTXシリーズを販売。詳細はキャンペーンページが開設されているので、そちらをチェックしてほしい。