●4Kテレビ、省エネなど多彩な新商品や新技術をひと足早く体験
最先端IT・エレクトロニクス総合機器展“CEATEC JAPAN 2011”が10月4日〜8日までの5日間、千葉県にある幕張メッセで開幕した。来場者数は5日間で20万人を見込む。今年のCEATEC JAPANは、推進スローガンとして“IT・エレクトロニクス産業の提案する安心・安全でスマートな社会”を掲げ、活発な展示とカンファレンスにより、IT・エレクトロニクスが牽引する暮らしや社会、ビジネスのための、“Smart Innovation”を提案し、日本から世界へ発信するとしている。
■ソニーブースでPlayStation Vitaなどが出展
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ソニーブースでは、“Sony Tablet(ソニータブレット)”をはじめ、HD有機ELを採用したヘッドマウントディスプレイ“HMZ-T1”、フルハイビジョン動画が撮影可能なデジタル録画双眼鏡“DEV-3”、4K SXRDプロジェクタ“VPL-VW1000ES”、新型ウォークマンや電子書籍リーダー“Reader”、ソニー・エリクソンのXperia acro、Xperia ray、Xperia PLAYなどの新商品が展示。もちろん、PlayStation Vitaも出展され、『みんなのGOLF 6』と『サワリ・マ・ク〜ル!』の試遊が可能となっており、ブースを訪れた多くの来場者から注目を集めていた。また、2011年11月2日に発売が予定されている24インチの3Dディスプレイも出展され、こちらでは『みんなのGOLF 5』と『グランツーリスモ5』での体験プレイが可能。
▲、HD有機ELを採用したヘッドマウントディスプレイ“HMZ-T1”の体験スペース。こちらの製品で『グランツーリスモ5』をプレイできるスペースも。ヘッドマウントディスプレイを使えば、ハンドル型コントローラを設置する場所もあまり制限されず、かなり便利!? |
■3Dの次は4K×2K? 今年のCEATECのトレンドは?
CEATECのホーム&パーソナルゾーンで、毎年、大きな展示スペースでアピールされる各社の液晶・プラズマテレビなどに代表されるオーディオビジュアル機器。昨年のトレンドは3Dテレビだったが、今年は4K2K(フルハイビジョンの4倍、4096ピクセル×2160ピクセル)相当の画素数を持つ超高解像度“4K”パネル&プロジェクターの出展が目立った。各社とも独自の技術を使った製品(参考出展も含む)を用意し、中でもソニーの4K SXRDプロジェクター“VPL-VW1000ES”の体験視聴には120分待ち、東芝レグザの液晶テレビ“REGZA 55X3”(裸眼立体視にも対応)のステージも黒やまの人だかりで大きな注目を集めていた。シャープブースでも、“ICC 4K 液晶テレビ”や、次世代のテレビジョン放送サービスであるスーパーハイビジョンに対応する直視型85V型液晶ディスプレイ(日本放送協会と共同開発)を展示。今後は、4K2Kの高精細なパネルが大きなトレンドとなってきそうだ。
▲フルHDの4倍の解像度を持つパネルを搭載し、東芝独自の映像処理技術による高画質2D映像と専用メガネなしで3D映像も視聴できる55V型の大型液晶テレビ。 |
▲東芝もタブレットを発表。10.1型として、世界最薄・最軽量のタブレットという“レグザタブレット” |
また、NTTドコモやKDDIブースでは、スマートフォンやタブレット型端末が多数出展。NTTドコモブースでは、前述の通りPlayStation Vitaのほか、Xperia PLAYなども出展。さらにLTE方式の通信サービス“Xi”(クロッシィ)に対応した新端末も大々的にお披露目されていた。KDDIブースでは、auスマートフォンの新製品のほか、au Wi-Fi SPOTやWiMAX2などの最新ネットワーク通信サービスをアピール。スマートフォンやタブレット型端末の普及はどんどん進んでおり、次は快適な通信サービスがシェアを獲得する大きなポイントのひとつとなりそうだ。
▲NTTドコモブースでユニークだったのは、体脂肪計など健康管理のセンサーが付いた“着せ替えセンサジャケット”(写真右)。スマートフォンにアタッチメントのような機器を付け替えるだけで、体脂肪計やUVチェッカーなどの機能を併せ持つスマートフォンに! |
東日本大震災後の停電や電力不足といった情勢を受けたためか、家庭で電力を作ったり蓄えたりする省エネ製品や電気自動車などの新技術の展示も多数見られた今年のCEATEC 2011。最終日となる10月8日は無料公開日(それ以外の開催日でもWebで事前登録すれば無料)なので、最新の家電やモバイル機器などに触れたい人は、ぜひ足を運んでみよう。