●輸入および販売、頒布を行った5社に有罪判決
任天堂フランスは2011年10月3日、“リンカー”と呼ばれる(そのほかの国では“R4”や“マジコン”などと呼称される)装置の輸入および販売、頒布を行ったDivineo SARL社および5社に対して有罪判決が下されたことを発表した。法廷は、罰金として46万ユーロ(日本円で約4750万円)以上、任天堂への損害賠償として480万ユーロ(日本円で約4億9500万円)以上、そして一部の被告に対しては、執行猶予付きの懲役刑が言い渡されたとのこと。
リリースによれば、このパリ控訴審(フランスで2番目の高位に位置する法廷)による判決は「該当する装置を取り扱うフランス企業に対して、彼らの行為が非合法であり、看過されるものではないという強固なメッセージを表現した」ものであるという。今回の判決により、フランスはすでに同様の判決を下しているオランダ、英国、ドイツ、イタリア、ベルギーといった欧州諸国と歩調を合わせることになった。
本件は、当該装置を恐らくもっとも大々的に取り扱っていた輸入、頒布・販売業者の数社が関与していたものと、任天堂フランスでは考えている。摘発は2007年12月および2008年11月に、パリ、マルセイユ、ストラスブールといった複数の地域で実行され、数千台のマジコンを押収。「任天堂は自社のためだけでなく、任天堂のゲーム機向けにソフトウェアを開発する為に多くの時間とお金を使っておられるゲーム開発パートナーたちの権益の観点からも、そして任天堂の名前がつけられた製品に最高基準と正当性を期待されているお客様のために、今回の刑事事件を支援しました」と、任天堂フランスのマネジングディレクターであるステファンボールはリリースで述べている。
なお、海賊行為との任天堂の戦いに関するさらなる情報および、ユーザーに手助けしてほしいことなどは、つぎのURLに掲載されている。→ http://ap.nintendo.com(英文サイト)