●『マビノギ』世界を舞台とした、ハイエンドな3DアクションRPG
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2011年10月1日、ネクソンの新作オンラインアクションRPG『マビノギ英雄伝』の先行体験会が都内で行われた。
本作はネクソンで運営中のオンラインRPG『マビノギ』と世界を共通するMOタイプの3DアクションRPGとなっており、舞台を『マビノギ』よりもはるか以前の時代に設定しつつ、関連するNPCやスキルなども登場する。しかし、ゲームエンジンにはValveのSourceエンジンを採用し、“リアルアクション”と“リアルグラフィック”を特長とした、かわいらしい『マビノギ』とはまったく違うゲームプレイが楽しめるようになっている。アクション性の強さという点では、『マビノギ』よりも、むしろハンゲームの『ドラゴンネスト』やゲームオンの『C9』といったタイトルに近く、従来のいわゆる“クリックゲー”なオンラインMMORPGを脱却し、“フリーターゲッティング”なアクションRPGを模索する韓国市場での流行をおさえたタイトルのひとつだ。
プレイヤーキャラクターは、スピード型の戦士リシタ、盾を持ったバランス型の女剣士フィオナ、魔術師イヴィの3種類が紹介された。プレイヤーはこれらのキャラクターをベースに外見のカスタマイズを行うこともできる。髪型と色、体型などをいじることができるのだが、カスタマイズ画面で動きに合わせて髪(や、たとえば女性キャラクターの場合は胸)などが揺れるのはもちろん、メタリックな装備を試着させてみると、周囲の環境光がしっかり写り込んでいるといった辺りはまさに“リアル”志向なところ。ちなみに、身長を低くすると、若干ながら攻撃力が下がるのと引き換えにスピードが上昇するといった違いもあるらしい。
体験会では、ある程度育てた状態のリシタとフィオナが使用可能だった。選択可能なキャラクターは増えていく模様で、キャラクター作成画面のほうでは、今年のE3で公開されていた、ボブ・サップをイメージした戦士(実際にボブ・サップがプロモーション契約している)らしきキャラクターの姿も。ネクソンでは、月1回のアップデートの実施と、セキュリティ対策を強化して本作に臨むことを“公約”として掲げており、コンテンツの充実に期待したい。クローズドβテストは11月3日から行われる予定で、体験会の参加者には優先参加権が与えられるとのこと。
●アクション性の高さは納得の出来
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体験会では、参加者とともにプレスも実際にゲームに触ることができた。街でパーティーを募り、船着場からダンジョンへと向かうことになるのだが、ダンジョンに入る前にワンクッションあって、全員の準備が完了するまで、パーティーが停泊中の船上で待つことができるというのがいい感じ。ここはパーティー専用の空間になっているので、ちょっとインベントリを整理したり、「スキルのキーバインド(割り当て)変えるからちょっと待って!」といったような調整は、ダンジョンに入ってからではなく、ここでやってしまえばいいのだ。船上は戦闘のアクションを試せるようにもなっていて、スキルを試してみる人もいれば、果物を叩き割ったり、壺を放り投げてみたり、暴れまくれる。
さて、いろんな物を壊せ、いろんな物を掴めるというのは本作の特色でもある。柱を壊して破片を投げつけたり、敵の落とした棍棒を武器とすることもでき、アクションの幅広さを実感することができた。ちなみに、街の柱にもたれかかったりすることもできるのだが、この部分のバリエーションがそれなりにあり、みんなでいろいろ試した次第。
戦闘はかなりしっかりしたアクションになっている印象。記者はフィオナを使ったのだが、通常攻撃を左クリックに、スラッシュ攻撃を右クリックに割り当て、左→左→右→右→右といった具合に軽快にスキルを交えたコンボを出せた。2ミッションをプレイしたのだが、後半のボスはかなり強く、ローリング回避やガード(フィオナは盾でガード可能)を駆使しないとあっという間に死んでしまうほどだった。
操作はマウス&キーボードをベースに、ゲームパッドにも対応。もちろんキーなどのカスタマイズも細かく設定できるので、自分のプレイスタイルや操作スキルに応じて最適なものが見つけ出せるのではないだろうか。グラフィックも美しく、かなりサクサク遊べたので、家庭用ゲーム機のプレイヤーにもオススメしてみたいところだ。