●植松伸夫氏の名曲がゲーム音楽ファンを魅了

 “4年に1度の開催”をコンセプトとするゲーム音楽フェス“4starオーケストラ”(株式会社2083主催)。その記念すべき第1回が、2011年9月30日よりスタートした。東京都江戸川区の“江戸川区総合文化センター(最寄り駅:総武線新小岩駅)を会場とし、2011年9月30日~2011年10月2日の3日間開催される。開期中は、プロ・アマのミュージシャンによるさまざまなステージ(バンド、吹奏楽、オーケストラなど)が楽しめるほか、物販スペースでイベントグッズやゲーム音楽CDを購入することができる。

■物販スペースの模様

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▲4starオーケストラ特製Tシャツやパンフレットがあります。

▲ドッグイヤー・レコーズのスペース。初日のみホワイエ、2日目以降は物販ホールでグッズを販売。

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▲坂本英城氏率いるノイジークロークのスペース。SKE握手会(S……坂本英城氏、K……川越康弘氏、E……蛭子一郎氏)も実施中!

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▲DETUNEのスペース。佐野電磁氏がオススメ商品をたっぷり用意して待ってます!

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▲崎元仁氏率いるベイシスケイプのスペース。本日の売り子は工藤吉三氏と千葉梓氏。おそろいのポロシャツがキマってる!

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▲MCは声優の磯村知美さんが担当。

 開催初日となる2011年9月30日には、はもえれ、MASHCANTINOIZ(マシュカンティノイズ)、そして植松伸夫氏率いるEARTHBOUND PAPAS(アースバウンド パパス)の3組が、大ホールにて演奏を披露した。ここでは、約2時間に渡って行われたこのバンドステージの模様をお届け。

■はもえれ
ハモンドオルガン:水城賢二、エレクトーン:堀越美沙

 “4starオーケストラ”最初の演奏者となったのは、ハモンドオルガンとエレクトーンによるオルガンデュオ“はもえれ”のおふたり。堀越氏は、『ファイナルファンタジー』(以下、『FF』)シリーズの楽曲をエレクトーンで演奏する団体“THE MUSIC MAGES”の代表(THE MUSIC MAGESは、フェス最終日の2011年10月2日にライブを行う予定)。打ち込みの音はドラムだけで、ほかはすべて生演奏と、聴きどころたっぷりだったこのステージ。「ビッグブリッヂの死闘」(『FFV』)などの激しいメロディーもたったふたりで演奏する“はもえれ”の実力に、観客は皆魅了された。

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◆セットリスト
ファイナルファンタジーV メインテーマ(『FFV』)
ビッグブリッヂの死闘(『FFV』)
ファイナルファンタジーフィールドメドレー feat. はもえれ
  ファイナルファンタジーIV メインテーマ(『FFIV』)
  悠久の風(『FFIII』)
  メインテーマ(『FFII』)
  メイン・テーマ(『FF』)
巨人のダンジョン~最後の戦い(『FFIV』)

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■トークタイム
 ここで、2083代表の齋藤健二氏と、作曲家の植松伸夫氏が登場。当初、このトークタイムは予定されていなかったとのことで、植松氏はラフな格好で登場。齋藤氏は、「『FF』なくしてゲーム音楽は語れない」との想いから、本フェスに植松氏に出演してもらうべく、昨年から交渉していたのだという。植松氏は、若者たちの新たな活動を応援するべく、快諾したのだとか。また、植松氏は「うまくいったら、4年に1度と言わず、もっとやりなよ(笑)」と語っていた。

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▲齋藤氏(左)と植松氏(右)によるトーク。

■MASHCANTINOIZ(マシュカンティノイズ)
ボーカル:エミ・エヴァンス(freescape)、キーボード:江草啓太(ピアコンズ)、ギター:工藤ともり(ACE)、ベース:宗田洋之(freescape)、シンセサイザー・プログラミング:鈴木克崇、サウンドプロデュース:小川洋輝(ドッグイヤー・レコーズ)

 ゲーム音楽に関わってきた実力者たちが結成したバンド“MASHCANTINOIZ(マシュカンティノイズ)”。本フェスが初ライブとなる彼らが披露したのは、しっとりと聴かせる3曲。ちょっとお酒でも飲みながら聴きたくなる、大人の雰囲気溢れるステージとなった。なお、キーボードの江草氏が所属する“ピアコンズ”は、フェス2日目の2011年10月1日にライブを行う予定だ。

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▲エミさんと言えば黒いドレスのイメージがあったのですが、本日はきらびやかな赤の衣装で登場。

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◆セットリスト
Toneless(『アナタヲユルサナイ』)
オープニング(『FFV』)
LORD of VERMILION(『ロード オブ ヴァーミリオン』)

■EARTHBOUND PAPAS(アースバウンド パパス)
オルガン、キーボード:植松伸夫、ギター:岡宮道生、キーボード、ギター:成田勤、ベース:弘田佳孝、ドラム:羽入田新、コーラス:CHiCO、馬場宏美、佐々井康雄、遠藤フビト

 満を持して最後に登場した“EARTHBOUND PAPAS(アースバウンド パパス)”。「Advent:One-Winged Angel」、「Liberi Fatali」と、ファンに大人気のボーカル入り曲で会場のテンションを一気に高める! その後、ボーカルが退出し、バラード調の「Thread of Fate」で一度雰囲気を落ち着かせるも、「Those Who Fight Further」で再びエンジン全開に。「Eternity」では佐々井氏が再び登場し、パワーのある歌声でファンを魅了した。最後はボーカル総出演で「Bo-Kon-Ho-Ko」を披露し、会場は大きな拍手で包まれた。

 だがもちろん……これで終わりではない! アンコール曲は「Maybe I'm a Lion」。今度こそ最後、と言わんばかりに、全員が熱い演奏を披露。最後は羽入田氏が銅鑼を叩いてフィニッシュを決め(力を入れすぎたのか銅鑼がステージから落ちかけるほど)、今度こそステージは終了となった。

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◆セットリスト
Advent:One-Winged Angel(再臨:片翼の天使)(『FFVII アドベントチルドレン』)
Liberi Fatali(『FFVIII』)
Thread of Fate(『GUINSAGA』)
Those Who Fight Further(更に闘う者達(『FFVII』)
Eternity(『ブルードラゴン』)
Bo-Kon-Ho-Ko(亡魂咆哮)(『ロストオデッセイ』)

アンコール
Maybe I'm a Lion(『FFVIII』)

 上記で紹介してきたとおり、熱いバンドステージとともに幕を開けた4starオーケストラ。2日目の大ホールステージ・昼講演は、『ドラゴンクエスト』やバンダイナムコゲームスの音楽の吹奏楽ステージ。なんと松崎しげるさんがゲスト登場し、「塊オンザスウィング」を披露する。夜講演は、岩垂徳行氏のスペシャルバンドや、セガ・サウンドユニット[H.](エイチ)が出演! ほか、ピアコンズのライブや、浜渦正志氏と黒田亜樹さんのピアノ&トークライブ、DETUNEによるKORG M01ショウなども予定されている。一部の演目は、当日券販売があるので、ゲーム音楽ファンはぜひ参加しよう。

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