●2012年初頭に“α2テスト”を開催
『PSO2』のプレイヤーズサイトによると、2011年8月18〜27日の期間に行われたαテストでは、アカウント所持者の約7割のユーザーがログインし、最大同時接続者数は6000人を超えるという盛況を見せた。同サイトでは、αテストに参加した多数のユーザーから寄せられた意見や要望についての対応をまとめたリポートを、公式サイトで公開している。そこで、αテストの結果や今後のスケジュールをうかがうべく、プロデューサーの酒井智史氏へインタビューを行った。
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――αテストや東京ゲームショウ2011を終えて、ユーザーの反応はいかがでしたか？
酒井智史（以下、酒井） 全体的によかったですね。おかげさまで、PCゲームでありながら日本ゲーム大賞のフューチャー賞をいただけました。非常にうれしかったです。
――おめでとうございます。ユーザーからの要望や意見などを受けて、大きく修正する部分などはありますか？
酒井 インターフェースに関しては、作り直しに近い修正を行います。そのほかの部分も含めてしっかり修正する期間を取りたいので、当初は2011年に正式サービスを開始する予定でしたが、2012年に延期という形で進めていきます。早期のサービス開始を望む皆さんには誠に申し訳ありませんが、より一層満足度の高いゲームの基礎を作り上げた上で、サービスを開始したいと考えています。
――さらにクオリティーを高めるために、テストを続けると。ちなみに現在要望は、どのようなものが来ているのでしょうか？
酒井 αテストのご意見、ご要望は2万件を超えていまして、アクション関連、ユーザーインターフェース＆操作関連、コミュニケーション関連、キャラクタークリエイト関連、クエスト関連などすべての面において何らかの要望が来ました。今回の要望対応のレポートでは、とくに多く来た要望については、ほぼ何らかの対応を発表させていただいています。
――修正点もかなり多いようですね。αテストの時点では、十分に楽しめる状態だと感じられましたが……？
酒井 そうですね、全体としては皆さんに新しい『ファンタシースターオンライン』（以下、『PSO』）を受け入れつつ、楽しんでいただけたのではないかと思っています。しかし、快適なプレイということを考えると、ゲーム自体の部分よりも、インターフェースの面で改善すべき点が多かったようです。初期段階では、PCゲームということもあり、キーボード＋マウスでの操作を主軸に開発していました。でも、家庭用ゲーム機の『PSO』のイメージも強かったのか、ゲームパッドでプレイする方がとても多いんですよ。αテストの時点では、オプション画面でゲームパッドの調整を行えなかったり、チャットがこれまでのシリーズよりも不便な部分があったりといった、配慮が行き渡っていない部分が多かったです。そのあたりは改善しなければならないと感じていますので、キーボード派の方とゲームパッド派の方の両方にしっかり対応できるように、見直しを行うことになりました。これらの要望をできるだけ改善したうえで、新要素のテスト、さらなる大人数のテストを兼ねたα2テストを行います。
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――α2テストはいつごろ行われるのでしょうか？
酒井 2012年初頭に行う予定です。と言っても、お正月になったらすぐ開始、というわけではありませんが……。8月のαテストに参加していただいた皆さんは全員α2テストにも参加できるようにしたうえで、さらなる追加の募集も予定していますよ。
――追加の募集は、どのように行うのですか？
酒井 次回は特定の条件などはナシに、2011年12月くらいに公式サイトから応募できるようにするつもりです。
――α2テストが終わったあとは、βテストもありますよね？
酒井 はい。α2テストではシステム関連の修正が多いので、新規要素の追加はあまりないと思いますが、新しいシステムも入ってきますし、遊べる部分は増えると思います。α2を経ることでさらにブラッシュアップされますので、期待してお待ちいただければ。
――なるほど。βテストや正式サービスは具体的にどのくらいの時期に行われるのでしょうか？
酒井 α2テストを終えたあとの修正がどのくらいになるかわからないので、いまはまだ言えません。でも、なるべく早くβテスト、そして正式サービスを開始できるようにがんばります。
――それでは最後にひと言お願いします。
酒井 『PSO』がそうであったように、何十時間もかけてがっつり遊ぶ人だけでなく、短時間のログインでも楽しめるもの、オンラインRPG初心者の方でも楽しめるものを目指していきたいです。オンラインRPGでは当たり前に使っている固有名詞も、初心者の方にはわかりにくいものが多いと思いますので、そのあたりも徹底して改善していこうと思います。興味を持った方はα2テストに是非ご参加いただいて、いっしょに新たなオンラインRPGを作り上げていくのにご協力いただければありがたいです。お待たせする分、しっかりとしたものに仕上げられるようがんばりますので、ご期待ください。
――ありがとうございました。楽しみにしています！
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