●なんでもアリの濃密なライブに、宇宙の法則が乱れまくり!

 往年のスクウェア・エニックスタイトルの人気楽曲をさまざまな形でアレンジし、収録しているCDシリーズ“SQ MUSIC”(スクウェア・エニックス・ミュージックより発売)。これまで「Love SQ」、「Chill SQ」、「More SQ」、そして2011年9月7日に発売されたばかりの「SQ Chips」の4枚のアルバムがリリースされており、2011年11月23日には最新作「Cafe SQ」の発売が予定されている。

 そんなSQ MUSICの初のDJライブイベントとなる“SQ Party LEVEL1@2.5D”が、2011年9月29日、東京・池尻大橋の“2.5Dスタジオ”で開催された。出演したDJはデッドボールP、RE:NDZ、DJ OMKT、SEXY-SYNTHESIZER feat. (S_S)の4名。VJは「SQ chips」のPVなどを手掛けた丸橋圭太郎氏が担当した。

 2.5Dスタジオには事前に応募した多くのファンが来場。また、ライブの様子はすべてUSTREAMで生放送され、会場に来られなかったファンも、大胆にアレンジされた人気曲を堪能した。

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▲2.5Dスタジオは、東急田園都市線の池尻大橋駅西口から徒歩1分の場所にある。

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▲壁に映し出されているのは、Ustream視聴者のツイート!

 ここでは、約3時間に渡って行われたライブの模様を、スクウェア・エニックスファンのひとりである記者がお届け。取材にも関わらず興奮しすぎたため、メモに残されていたのは判別不可能な文字ばかりだったが、何とかそのメモをもとに会場の雰囲気を再現していこう。途中、文体が崩れている箇所があるが、それは記者の興奮を表れだと捉えていただけると幸いである。

■デッドボールP
 トップバッターはデッドボールP。最初の曲は「妖星乱舞」(『FFVI』)と、いきなりエンジン全開でのスタート! 続いて、「アリア」(『FFVI』)を挟み、「Variation」、「Miβgestalt」(『サガ フロンティア2』)と、『サガフロ2』好きが悶絶する曲を披露。「Miβgestalt」はエッグ戦ですね。さらに「バトルテーマI」(『アンリミテッド:サガ』)、「Freudenbezeigung」(『サガ フロンティア2』)、「クジンシーとの戦い」(『ロマンシング サ・ガ2』)と続き、まさに『サガ』シリーズのクイックタイムとも言える状態に。

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▲演奏はもちろん、スクリーンに映し出されるゲーム画面も気分を盛り上げてくれる。

 これだけでもおなかいっぱいになってしまいそうな曲目だが、デッドボールPの勢いは止まらない! 「クロノ・トリガー」、「魔王決戦」、「世界変革の時」と、『クロノ・トリガー』楽曲が続いた後、「トロイア国」(『FFIV』)、「マトーヤの洞窟」(『FFI』)、「幻獣の洞窟」(『FFIV』)、「バトル2」(『FFV』)、「橋上の戦い」(『FFT』)と、『FF』ファンにはたまらない曲の連続に。そして、デッドボールPの最後の曲として「ビッグブリッヂの死闘」(『FFV』)が流れると、来場者からは大きな歓声が! いまだ色あせない名曲に、会場は大いに沸いた。

■RE:NDZ
 続いて登場したのはRE:NDZ。第1曲目は「悠久の風」(『FFIII』)で、そのまま『FF』楽曲が続くのか……と思いきや、つぎに演奏されたのはDAFT PUNKの『ワン・モア・タイム』! 少々驚いたものの、あまりにもカッコよいリミックスだったので、細かいことはどうでもよくなりました。その後も、『FF』シリーズおなじみの「プレリュード」や、Q;indiviの「アリア」(『FFVI』)といった楽曲の合間に、→ Pia-no-jaC ←(ピアノジャック)やジャクソン5の楽曲が流れるなど、スクウェア・エニックスの楽曲とほかのジャンルの楽曲が絶妙に混ざり合った演奏が披露された。

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■RE:NDZ&DJ OMKT
 ジャクソン5の「I want you back」が流れる中、ステージにDJ OMKTが登場し、このままRE:NDZと交代するのか……と思いきや、なんとふたりが交互にプレイするB2B(バック・トゥ・バック)の時間に突入! そして流れたのはなんと「残酷な天使のテーゼ」! 「ジャクソン5からエヴァ!?」と会場はざわざわ、USTREAM放送を観ているファンもツイッター上でざわざわ。でもカッコいいからいいか! ということで、ますます会場の熱気はアップ。レディー・ガガ、マドンナ、「遥かなる時の彼方へ」(『クロノ・トリガー』)と、予想もできない楽曲群を聴きながら、来場者もノリノリで身体を動かしていた。

■DJ OMKT
 RE:NDZが退場し、ここからはDJ OMKTのソロプレイに。「エアリスのテーマ」(『FFVII』)や「クロノ・トリガー キャラクターメドレー」(『クロノ・トリガー』)などの人気曲が演奏された。この間スクリーンに映し出されていた、ゴールドソーサーでのクラウドとエアリスのデート画面や、『クロノ・トリガー』のクライマックスシーンに記者はたいそう興奮したらしく、メモには「ロボのバカバカ」と書き残されていた。その後は、「決戦!サルーイン」(『ロマンシング サ・ガ』)から「アリア」(『FFVI』)が入り、ラヴォス戦かと思いきやチョコボで、「闘う者たち」(『FFVII』)から「ビッグブリッヂの死闘」(『FFV』)に入り、『J-E-N-O-V-A』(『FFVII』)かなと思ったら「風の憧憬」(『クロノ・トリガー』)になるという、目まぐるしい演奏が披露され、おかげでスクウェア・エニックス作品の思い出が頭の中をぐるぐる回って収集がつかないことになった。

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■SEXY-SYNTHESIZER feat. (S_S)
 小休止の後、トリであるSEXY-SYNTHESIZER feat. (S_S)が登場。最初に演奏されたのは再び「クロノ・トリガー」。「ファンファーレ」、「カエルのテーマ」と続いた後、『ゼノギアス』楽曲「風が呼ぶ、蒼穹のシェバト」へ。チップチューンになってもいい曲はいい! そしてここからは『聖剣伝説』タイム! 『聖剣伝説 -ファイナルファンタジー外伝-』の「最後の決戦〜マナの神殿」、「ナナシ ノ テエマ」(『ナナシ ノ ゲエム』)を挟んで「危機」、「子午線の祀り」(『聖剣伝説2』)というボスメドレーに。『聖剣伝説2』サウンドトラックが発売されたころ、まだ10歳にも満たなかった記者は、当時「しごせんのまつり」という曲名を読めなかったことを思い出した。そんなことを懐古しているうちに、ライブはいよいよクライマックスへ。「SQ Chips」の最後に収録されている曲である、「FFIV・V・VI エンディング・メドレー」が流れると、会場のテンションもMAXに。スクリーンに映し出された次元の狭間でのギルガメッシュとの会話には感涙。「かくかくしかじか」という言葉を覚えたのは『FFV』だったなぁ……などということをまた思い出した。もうとにかく、いろんな思い出が巡るくらい、興奮していたということで許してほしい。最後には、ミラーボールの光がクリスタルの光にしか見えないくらいになっていた。

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 こうして、3時間にも渡ったライブは終了。祭の後のように、少々呆けていた記者の目の前に現れたのは……“SQ Party LEVEL2 Coming Soon”の文字。え、つぎのライブも決まっているの!? どうやらこの“LEVEL2”については、本当にまもなく詳細が発表されるようだ。楽しみに待っていよう!

※2011年9月30日13:30追記
“LEVEL2”は“- NieR NighT 〜狂気ノ夜〜”であることが判明! 詳細はこちらの記事をチェック!

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