●霊体となった主人公となり、彼女へ想いを伝えよう
サイバーフロントからPSP(プレイステーション・ポータブル)向け、恋愛アドベンチャーゲーム『想いのかけら -Close to-』が登場。発売予定日は2011年12月22日で、価格は通常版が5040円[税込]、限定版が7140円[税込]。
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本作は、2001年4月19日に発売されたドリームキャスト版『Close to 〜祈りの丘〜』に、ストーリーやイベントCGが大幅に加わったプレイステーション2版『想いのかけら -Close to-』のPSP版。すでに『Close to』をプレイしたユーザーのみならず、恋愛アドベンチャーゲームファンも楽しめるシステム機能が追加されている。
■ストーリー
主人公“元樹”には遊那という彼女がいる。ふたりはある日突然、不慮の事故に巻き込まれてしまう。その際、彼女をかばった元樹は瀕死の重傷を負い、意識不明に……。数日後……。病室で目覚めた元樹の意識に、肉体は無かった。廊下の向こうから歩いて来る看護婦に声をかけるが、看護婦は無表情のまま、元樹の脇を通り過ぎて行く。元樹の方に向かって駆けて来た少女は、体をすり抜けて走り去ってゆく……。
自分の姿を見れる人はいない……。幽体離脱をしてしまった元樹は、フラフラと宙をさまよいながら、彼女を捜した……。
学校に彼女はいた。やはり彼女も、元樹の存在には気づかない。そこにやって来る翔子と龍作。いつも4人でつるんでた……。何をするにも一緒だった……。なのに、3人の会話の中には元樹の名前すら出てこない。必死になって、自分の存在を知らせようとするが、それも徒労に終わってしまった。
そこで、ある衝撃的な事実を知る。……彼女は、記憶を失っていたのだ……。しかも、元樹のことはすべて……。付き合っていたことや、元樹が誰なのかさえ覚えていない。どうやら、あの事故のショックが原因らしいが……。
病室に戻ると、主治医が元樹の家族と話している。「脳に損傷を受けていて、いまは昏睡状態」なのだと言う。「このまま病状が悪化すれば、数日以内には……」
元樹の命にタイムリミットが設定されてしまった。しかし、遊那の記憶は一向に戻る気配がない……。このまま永遠に忘れられてしまうのか? もう、元の身体には戻れないのか……?(これからオレは、何をすべきなのか…)
■システム
本作では従来の恋愛アドベンチャーゲームとは異なり、ヒロインである遊那の部屋にいるとき、部屋にあるいろいろな物に念を送ることで干渉できる“ルームパート”が存在する。このルームパートを通じて、霊体であるために遊那へ話しかけられない主人公の元樹は、間接的に失われた彼女の記憶を呼び覚まそうと働きかけることが可能となる。
<ルームパート>
ヒロインの記憶を呼び起こすために、霊体となった主人公がさまざまな行動を起こすことができるルームパート。最初は念を送って彼女の注意を引くことしかできないが、霊能力が向上することで、物体を動かせるようになる。また、このルームパートでは、攻略とは関係のないアレンジ楽曲やヒロインの秘密などが見られるおまけ要素も楽しめる。
■主要キャラクター
穂村元樹
主人公。ごくふつうの高校3年生。龍作・遊那・翔子といつもつるんでいる。 遊那とはクリスマスから付き合っている。彼女とのデート中に不慮の事故にあい、幽体離脱をしてしまう。
柏木遊那(CV:麻績村まゆこ)
校内で人気の高い美少女。天然ボケ系。元樹とは幼なじみで、1年前から恋人どうしになった。元樹のデート中に事故に遭い彼に関する記憶を失ってしまう。
汐見翔子(CV:中原麻衣)
元樹・遊那の親友。元気溌剌でスポーツ万能。記憶喪失になった遊那を親身に支える。また、催眠術ができるという隠し特技を持つ。
橘小雪(CV:釘宮理恵)
無口な少女。元樹たちの後輩に当たる。霊能力を有し、肉体から離れた元樹に最初に気づいた人物。性格は冷淡で、最初は彼を突き放すが、懇願に根負けして霊能力の使いかたを伝授する。毎日のように丘の上の教会で祈っている。友人はおらず、学校では浮いた存在。体が弱いらしく、体育の授業は見学している。
咲坂麻衣(CV:松来未祐)
オカルト系を非常に好む小学生。幼いながらも霊能力に造詣が深く“小雪の師匠”を自称する。元樹に生き返るための条件を教えたのも彼女である。教会の裏庭でブランコに揺られているときに元樹と出逢う。彼の前では騒がしいくらいにはしゃいでいるが、小学校でひとり寂しそうにしている姿も見せる。