●チーム夜勤がぶっちゃけトーク!

 2011年9月29日に発売予定のPSP用ソフト『白衣性恋愛症候群』。同作のWebラジオ『白恋ラジオナースステーション』で、“チーム夜勤”としてパーソナリティーを務める喜多村英梨と水野愛日が、同番組の聴きどころやゲームの魅力について語ってくれた。なお、阿澄佳奈と原由実による“チーム日勤”によるインタビューの模様は下記のリンクから読むことができるので、こちらもぜひチェックしてほしい。

※阿澄佳奈と原由実が『白衣性恋愛症候群』と同作のラジオの魅力を語る!

sirokoi01
sirokoi02

▲チーム夜勤の、水野愛日(左)と喜多村英梨(右)。

―─おふたりが演じたキャラクターを自己紹介形式で教えてください。
喜多村英梨(以下、喜多村) 私が演じたのは大塚はつみというキャラクターです。このキャラは(公式サイト、外見、設定から)とてもクールでいちばん大人なキャラクターです。院内ではみんなを統括していくポジションの人なので本編でもよく怒り、よく威圧し(笑)、そしてたまにデレる(笑)。一見、怖がられたり誤解されてしまうキャラクターですが、触れ合っていくキャラクターに対していろいろな表情を見せる人間らしい人物ですね。
水野愛日(以下、水野) 浅田あみを演じさせていただきました水野愛日です。あみちゃんは病院に入院している患者さんで、高校生です。内面的に幼いところがあり、やっぱり外見も幼くて、中学生に間違えられたりするような女の子なんですが入退院をくり返しています。入院生活が長いせいか、新人の看護師よりも病院に詳しかったりします。ある意味不幸な境遇な女の子なんですけれど、それを感じさせないぐらい、根っから明るい子ですね。ときどき空回りをしちゃいますが、じめっとしがちな病院の中を彼女の力で明るくするような、ムードメーカー的な女の子です!

―─白衣性恋愛症候群(作品)への印象をお聞かせください。
喜多村 最初にこのお話をいただいたときにタイトルに“恋愛”と入っていたので、「気持ちと気持ちをつなぐ人間ストーリーなのかな?」とか、「でも“症候群”とついてるからすごく狂おしいほどの恋愛ストーリーかな?」と最初思ったんです。その後、資料をいただいて、自分のキャラクター含めての全体像を見たときの印象は「ああ、やっぱりかわいいお話なんだな」でした。でも、さらに資料を目を通していくうちに「おやおや、何でこんなに漢字が多い専門用語を言う役なんだい」となっていき、「あっ! これはマジもんの病院の話だ」と気づきまして(笑)。最初のタイトルからはふんわり恋愛モノ、絵柄もかわいくてもっともっと女の子がキャッキャウフフするような、いわゆるきゃぴっとしたモノだと思っていたんですけど、人間らしいストーリーもあるし、どちらかというと緊迫したシーンが多くてエンターテイメント性がいろんな方向に詰まっている印象と緊張を感じました。
水野 まずタイトルに興味を惹かれました。「病気!? タイトル病気!?」とか思っちゃっいましたね(笑)。“恋愛”と入っていますが、実際は医療モノというか『チームバチスタ』や『白い巨塔』みたいな、本当に病院って感じのお話なのかと思ったんです。でも、イラストを見せていただいたらほんとにほわほわっとしていて、私も大好きな癒される絵柄だったので“第一印象とは違うかわいらしい女の子が出てくる、かわいらしいお話”だと感じました。そんな印象の中で台本を見たら「それだけじゃないぞ」と(笑)。もちろんガールズトークというか、女の子どうしのかわいいやりとりもあるんですけど、そんな中でも人間ドラマというか、人間の性(さが)がえぐり出されているシーンがあったりするんです。あみちゃんはぽわぽわしているだけなんですけど(笑)。メインキャラの皆さんは背負った宿命を克服していく大きなドラマが入っていて……でも健康ネタが各所に織り込まれていたり……いろんな側面があって楽しめる作品です。

―─印象が二転三転して、全体像をつかむのに時間がかかりましたか?
水野 そうですね。作り手の掌で転がされていたのが気持ちよかったです(笑)。
喜多村 です!

―─おふたりがいっしょにお仕事をする機会は多いのでしょうか。
喜多村 事務所が同じなので、いろいろな現場でお世話になっている大先輩です。
水野 何度かごいっしょさせていただいて、ライブやイベントでもいっしょになることが多いのですが、近くて遠いところもあって、同じマイクを囲んでおしゃべりするのは私たちもびっくりするぐらい初めてでした。

―─ラジオをごいっしょする中で、お互い新しい発見はありましたか?
喜多村 いろいろなところで聞いた情報をもとに、思い出しトークをしていくというか(笑)。「お酒好きですよね?」とか。ふたりがいっしょにこういう話をすることによってリスナーの皆さんに知ってもらうという。番組中でコーナーをいろいろ用意していただいたので、いろいろな方向のトークができたかなと思います。
水野 リスナーさんは「あ、このふたりだったらこうなるよね」と思っていただけたんじゃないか、と(笑)。タイトルが夜勤なので……やりやすくてすみません、みたいな(笑)。非常にリラックスしてやれました。

―─聴きどころやオススメのコーナーはありますか?
喜多村 (水野さん演じる)あみちゃんはかわいいキャラクターで明るくて私も本当に好きなんですけど、ゲームが発売になる前に始まっているラジオなので、わりと手探りだったんです。でも、冒頭のラジオドラマで、はつみさんやほかのキャラクターの声を聴けたのがよかったです。番組内ミニコーナーで皆さんのお悩みをキャラが解決するというコーナーがあるんですけど、あみちゃんが何でもブラックにコメントしていて「お金がないなら働けばいいじゃない、お大事に(はーと)」とおたよりを捌いたりしていたのがラジオならではのアナザーストーリー的でおもしろかったですね。
水野 あみちゃんは患者さんなので、ラジオが始まる前までは看護師さんチームとはちょっと遠い感じがしていたんですけど、実際は馴染めていたし、はつみさんともすごく絡めたのがよかったです。

―─チーム日勤と夜勤にわかれていましたが、日勤のラジオはいかがでしたか?
水野 夜勤を収録する前に、チーム日勤のプレ放送を聴かせていただいたんですが、本当にきらきらふわふわしていて(笑)。正当派のガールズラジオという感じで、「きらきらふわふわできるか、とても不安なんですけど」とスタッフさんに聞いたら「いいんです、差別化(笑)」という、とてもステキなお言葉をいただきました。脱線しそうになっても「そのまま脱線してもいいの。これも差別化(はーと)」と思いながらやらせていただきました。……でも、本当に大丈夫だったんでしょうか?(笑)
喜多村 はらみー(※原由実の愛称)が、けっこうトリッキーだったので、いつもははっちゃけてるアスミス(※阿澄佳奈の愛称)が、しっかりせざるを得なかったのかな(笑)。

―─チーム夜勤のアピールポイントを教えてください。
水野 天然とは違うナチュラルさ。
喜多村 ありのまま(笑)。
水野 飾らない私たち……飾れない私たち?(笑)
喜多村 なるほど(笑)。
水野 はつみさんとあみちゃんという組み合わせがコーナーで活きていたかな、と思います。同じリスナーさんのお悩みでも叱るほうと、まあいいじゃんって突き放すほうとあって、組み合わせの妙というか。
喜多村 洗練された番組です!

―─実際の生活で病院に関係するエピソードなどはありますか?
喜多村 収録の前後でぎっくり腰になってしまい、病院にお世話になりました。その際、看護師さんが難しい医療用語なしでわかりやすく説明してくれたので、「すごいな」と思いましたね。“人と人との関わりを含めて、我々の仕事”という、はつみさんのセリフを思い出しました。
水野 おかげさまで長い入院などの経験はないのですが、注射がとにかくダメで……。健康管理のために定期的に検診を受けていて、その中で血液検査があって血を抜かれるのが本当に……。なるべく針を見ないようにしていても、いい大人なのに軽く震えてしまって……。怖さを和らげるためるためだと思うんですが看護師さんがいつも私のネイルをほめてくれるんです(笑)。この場を借りて……ありがとうございます。

―─ゲームの中で印象的なシーンはありますか?
喜多村 澤井さんがはつみさんの家に来るシーンがあるのですが、オンとオフそれぞれの一面が見えて、はつみの人間性が垣間見られるシーンになっているので、演じていて楽しかったですね。はつみは、家事が本当にダメで、仕事は完璧なのに「プライベートは頑張らなくていいの」みたいな人なんですよ。私が演じていても「掃除をしてあげたいな」と思っちゃうぐらいです(笑)。セリフ回しのニュアンスもこだわって演じたシーンですので、ぜひプレイしてください。
水野 あみちゃんは“フォルテール”という楽器の奏者になることが夢なんですね。屋上で隠れて練習していたりと、夢を追いかけて努力しているシーンが印象に残っています。あみちゃんがリアルに死を理解するシーンがあって、そこのお芝居がいちばん難しかったです。重いシーンですが、受け止めていただけたら演じ手としてうれしいです。

―─それでは、最後にひと言ずつメッセージをお願いします
喜多村 『白恋ラジオ』という形で皆さんに焦らしプレイをしつつも、『白衣性恋愛症候群』という作品に少しでも興味を持っていただける内容になったのではないかと思います。私が演じるはつみさんも作品に大きく絡んでくるキャラクターですので、はつみルートをぜひ遊んでください。シナリオがとてもおもしろくて、人間味のある物語になっています。私も太鼓判です。よろしくお願いします。

水野 発売に先駆けてラジオをやらせていただいて、「きっとこんな世界観なんだろうな」と皆さんも期待してくださっていると思います。また、「これってどういうこと?」という部分もあると思いますので、ぜひ早くプレイして「あっ、こういうことか」とスッキリしてもらえたらいいな、と。本作は、エンディング曲を歌わせていただいたりと、深く関わらせていただいた作品なので、私もプレイするのが楽しみです。

sirokoi03
sirokoi04