●ストーリーからマルチプレイまで楽しみどころの多い1作に
人類とローカストとの戦いに終止符が打たれる! ついにシリーズ三部作が完結するXbox 360用ソフト『ギアーズ オブ ウォー 3』のプレイ・インプレッションを、FPS(一人称視点シューティング)やTPS(三人称視点シューティング)をこよなく愛するライターのスオミ松崎がお届けする。
ドモー、スオミ松崎です。2011年9月22日にやっと発売されたシリーズ最新作の『ギアーズ オブウォー 3』をまさにプレイしまくっている最中です。
『Gears 1』では人類がローカストにボコボコにされてピンチの状況が続く中、ライトマス爆弾と呼ばれる超強力な兵器を使って一発逆転を狙うといった内容でした。続編の『Gears 2』ではライトマス爆弾を投入するも、人類のピンチは相変わらず続いており、最終防衛ラインである“ハシント”と呼ばれるエリアを犠牲にしてローカストのせん滅を狙うといった感じでした。『Gears 2』のエンディングを全部見ると、スタッフロール後に突如として主人公マーカス・フェニックスの父親からの無線が流れて「なんてことをしてくれるんだ!」的なボイスメッセージが流れるのだけど、これが『Gears 3』への大きな伏線に。
さて、『Gears 3』ですが冒頭は『Gears 1』の最初の場面のオマージュを混ぜつつマーカス・フェニックスが上官の命令を無視して父親のアダム・フェニックスを救助しに行った場面からスタート。結果的に父親を救助できず死亡させてしまったと思い込んでいたのだけど、じつは生きていたことが判明する。というか、あの瓦礫の山で潰されたはずなのに生き残れた点についてはご愛嬌ということで。
そんなこんなで生存している親父を探しだすために行動を開始するマーカス・フェニックスご一行。もう散々戦ってきた地底人の勢力であるローカスト相手なら余裕だぜ! とか思っていたのですが、新たに現れた謎の勢力ランベントが最初から暴虐の限りを尽くす。といった感じで人類vsローカストvsランベントといった3勢力による文字通り血で血を洗う戦いが描かれています。
と、ここで本当はストーリー内容に深く触れながら記事を作ろうと思ったのですが、発売直後ということもあり断念。とりあえず過去のシリーズと比較しても物語のボリュームは圧倒的に増えているので、若干長期戦にはなると思うけど、最初から最後まで腰を据えて遊ぶことができるのは確かだね。陸海空と場所を選ばず戦うキャラクターたちの奮闘っぷりと、より厚みを増したストーリーを堪能しちゃってください! 個人的に水中のステージがディズニーランドのアトラクション的な内容でメチャクチャ興奮しました。お仕事で難度ノーマルは散々プレイしたので、ただいま最高難度に挑戦中です。
ちなみに、過去の作品をプレイしていないからといって踏み出せていないアナタ! 本作では過去の作品を振り返るムービーが用意されているので、内容だけは学習することができますよ! ただ、それでもすべての出来事を教えてくれているわけじゃありません。そんなときは『1』と『2』の同梱パッケージである『ギアーズ オブ ウォー ツインパック』というお得な商品も出ていますんで、そちらを購入してみては?
マルチプレイヤーモードでは、“HORDE”と“BEAST”がかなりおもしろいかな。“HORDE”は『Gears 2』から搭載された協力プレイ用のモードで、ローカストが波状攻撃を仕掛けてくるのに耐え切るといった内容。本作では敵を倒すと報酬としてお金を獲得でき、ある程度お金が溜まったら敵の侵攻を阻害するためのバリケードやタレットを利用できるようになる。さらに、くり返し遊ぶことでバリケードも強化できたりと、やり込み要素が豊富なのでおもしろいです。
“BEAST”は本作から追加されたローカスト版“HORDE”といった感じ。キャンペーンモードでは敵として出現するローカストを操作して人間たちを全滅させるのが目的といったかなりエッジの効いたモード。“BEAST”にもお金の概念があって、使用したいキャラクターごとに使用料金が決まっていて、「この場面でお金を節約するべきか、大きな金額をブッ込んでしまうか」がけっこう悩ましい。こちらはゲーム中に少しずつ使用できるキャラクターが解放され、最終的にベルセルクと呼ばれる超強力な敵で暴れることが可能なのだけど、全員でベルセルクを使用している状況の狂気っぷりは一見の価値あり。
残るは対戦なのだけど、まだ腰を据えて遊べていません。というのも、いままさに原稿を執筆しながらプレイしている最中でして……。正直マルチプレイヤーの対戦は即日レビューを書くことは正しくないと個人的に思っているんですよ。こういったゲームの場合、マルチプレイヤーは最初のローンチ時点とローンチから1ヵ月した段階での評価って大きく変わると思いますし。そんなわけでモリモリと対戦していきたいと思うので、ぜひともゲーム中で出会ったらいっしょに肉片になりましょう!
メーカー | 日本マイクロソフト |
---|---|
対応機種 |
![]() |
発売日 | 2011年09月22日 |
価格 | 7,140円[税込] |
ジャンル | アクションアドベンチャー |
備考 |
※『ギアーズ オブ ウォー 3』はCEROにより18歳以上のみ対象の指定を受けておりますが、掲載にあたっては、本誌掲載基準に従い配慮しています。