●原作を知らなくてもオッケー!

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 2011年9月15日から18日まで、幕張メッセで開催された東京ゲームショウ2011。近隣のホテルでは、プレス向けのさまざまなプレゼンテーションが花盛り。中でも、多数のソフトラインアップを取り揃えていたのがTHQだ。日本ではサイバーフロントからプレイステーション3、Xbox 360、PCで発売されるアクションシューティング『ウォーハンマー40,000: スペースマリーン』も、もともとはTHQのタイトルということで出展されており、開発元Relic Entertainmentでスタジオマーケティングを務めるジェームス・マクダモット氏の解説のもとプレイすることができた。

 ミニチュアゲーム『ウォーハンマー40,000』という、コアなファンが多い原作を持つ本作。そのゲームプレイを短く言い表すなら、“屈強なスペースマリーンによる肉弾アクション”といった感じ。一見すると『ウォーハンマー40,000』版の『ギアーズ オブ ウォー』をイメージしてしまいがち……というか、記者もそう思っていたのだが、実際にプレイしてみると近接戦闘の比率が非常に高く、コンボなどもくり出せるので『ギアーズ』とは大きく異なる。誤解を恐れずに言えば、むしろアクションゲームがメインで、それにTPS要素(三人称視点シューティング)を足したという感じだ。

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▲「どこぞのTPSっぽいゲームと思ってたのはおまえか! おまえか!」

 プレイヤーキャラクターは、宇宙最強の戦士たるスペースマリーンの中でも歴戦の勇士であるタイタス中隊長。群がってやってくるオルク(『ウォーハンマー40,000』では“オーク”ではなくこう呼ぶ)をまとめて蹴散らす、強力な戦闘能力を持っている。遊んだチャプターにはジェットパックを使って戦えるシーンもあり、急降下で着地地点の敵を吹き飛ばし、連続コンボで追い打ちをかけることができた。こういった点からも、本作のアクション性の高さがよくわかるだろう。

 かといってTPS要素がおまけというわけでもなく、切り替えがスムーズなのがいいところ。わらわらやってくる敵を銃で減らしていき、接近されたところでチェーンソーを組み込んだ大剣“チェーンソード”に切り替えて肉弾戦を挑むという、男らしすぎる戦いが本作の魅力だ。ダウンした敵にトドメをさすと盛大に血しぶきがあがるのだが、Relicとしてはスペースマリーンの強さを誇示するためにこういった暴力描写にも力を入れているとのこと。まぁとにかく、わかりやすく豪快なアクションが特徴なので、あまり原作を知らなくても十分楽しめる。もしこの手のゲームが好きなのに『ウォーハンマー40,000』を知らないということでスルーしている人がいたら、ぜひ一度情報をチェックしてみてほしい。