●SCEブースで行われたトークイベントで明らかに

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 2011年9月15日〜9月18日まで、千葉県の幕張メッセで開催中の東京ゲームショウ2011。一般公開日のソニー・コンピュータエンタテインメントブースでは、著名クリエイターを招いてのトークイベントが複数回開催されている。『俺の屍を越えてゆけ』の企画・ゲームデザイン・シナリオを手掛ける桝田省治氏が登場した回では、2011年11月10日にPSP(プレイステーション・ポータブル)用ソフトとして発売を予定している同作のリメイク版に触れつつ、TGS開幕に合わせて発表した続編にも言及。注目の発言が相次いだ。

 まず続編の対応機種について。答えはもちろん「まだお答えできません」だったのだが、続けて“覚えて帰ってほしいこと”として、リメイク版を遊んだ人の「その積み重ねを無駄にはしない……そんなハードで出そうと思います」とコメント。「なので、データは取っておいてください」と呼び掛けた。

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 続編の内容に関わるであろうことについても桝田氏は語った。同氏によれば、オリジナルの『俺の屍を越えてゆけ』は自己評価として95点だったのだが、今度発売されるリメイク版は、オリジナルにあった問題点などを時間の許す限り修正したにも関わらず自己評価は90点に下がったという。その理由は、リメイク版で追加された新要素が吉と出るか凶と出るのか桝田氏自身も測りかねているから。一方で、それらの新要素は続編を手掛けるうえでユーザーの意見を募るという狙いもあるのだ。「遊んだ人は、忌憚なきご意見ご感想をお寄せください」(桝田)。なお、ユーザーからの意見、感想を取り入れた企画書を年末ごろに提出予定とのことで、「たぶんそれが続編になります」と断言した。

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 さらに、桝田氏から衝撃の発表が。いわく、続編ではシステム面を考えるだけでいっぱいいっぱいになることが予想されるということから、シナリオを書いてくれる人を募集するのだという。「続編のシナリオを俺が書く、という人は僕のところに連絡ください」(桝田)。特徴的なゲームデザインに満ちた『俺の屍を越えてゆけ』だが、その続編はゲーム史に前例がない取り組みによって、より刺激的な作品になりそうだ。