●ARライブを実機でお披露目
![]() |
2011年9月15日〜9月18日まで、千葉県の幕張メッセで開催中の“東京ゲームショウ2011”。会期初日のセガブースで行われた、『初音ミク』シリーズのステージをリポートする。
2年前に第1作目が登場し、いまやセガのPSPを代表するタイトルとなった『初音ミク -プロジェクト ディーヴァ-』シリーズ。その最新作『初音ミク -プロジェクト ディーヴァ- エクステンド』(以下、『エクステンド』)が、2011年11月10日に発売される。今回のステージでは同作の最新情報に加えて、先日“ニンテンドー3DSカンファレンス 2011”で発表されたニンテンドー3DS向けの初音ミク、『Project mirai(仮題)』(2012年3月発売予定)に関する情報も飛び出した。
![]() |
プレゼンを行ったのは両タイトルのプロジェクトマネージャーを務める内海洋氏と、ミクの声を担当している声優の藤田咲さん。内海氏は最初に『エクステンド』の話から始め、「振り返れば4年前のTGS会場でクリプトンさんに話を持ちかけたのが始まりでした」と『初音ミク -プロジェクト ディーヴァ-』シリーズの成り立ちを紹介。「ここまで人気が出たのは、藤田さんの奇跡の歌声があったからだと思います」とも語り、藤田さんはそれを受けて、「ユーザーの方たちが動画サイトなどに曲を投稿して、世界に広げてくれたおかげです」とファンへの感謝の言葉を付け加えた。
今回登場する『エクステンド』は、『初音ミク -プロジェクト ディーヴァ- 2nd』のゲームシステムを踏襲しつつ、多数の新曲、人気イラストレーターがデザインした新作モジュールを多数収録。そのボリュームは藤田さんをして「こんなに増やしちゃって大丈夫!?」と逆に心配してしまうほどだという。実際、モジュールは本作で40種類が新たに加わり、シリーズ総計で150種類以上に。「開発がヒィヒィ言っている」(内海)ほど力の入った内容となっている。
![]() |
発売日が約2ヵ月後と比較的近いこともあって、発売に向けたプロモーション情報も紹介された。まず、9月末からポップやのぼりといった販促物が店頭に登場。「初音ミク推しでがんばっていきます!」(内海)という力の入れようで、さまざまなパターンが用意されるようだ。対象店舗では予約特典も用意。『初音ミク -プロジェクト ディーヴァ-』シリーズの楽曲のアレンジなどを収録したスペシャルコラボCDが先着でプレゼントされる。さらに2011年9月22日には体験版が配信されることが決定した。東京ゲームショウ2011で遊ぶことのできる内容を完全収録しており、『ねこみみスイッチ』(アーティスト:daniwell)、『リンリンシグナル -Append Mix-』(アーティスト:Dios/シグナルP)、『Palette』(アーティスト:ゆよゆっぺ/meola)の3曲を楽しむことができる。そのほか11月9日には『エクステンド』のサントラが、ソフト発売日にはカバーやUMDケース、巾着をセットにしたアクセサリーキットが登場。内海氏の言葉通り、これから発売まではまさに“初音ミク推し”状態なので、ファンは期待しよう。
![]() |
ステージ後半で触れられた『Project mirai(仮題)』は、人気フィギュア“ねんどろいど”シリーズの初音ミクが歌って踊るリズムアクション。フィギュアメーカーのグッドスマイルカンパニーが会社設立10周年を記念して、同社の主力商品である“ねんどろいど”シリーズを使って何かできないか? とセガに持ちかけたのがそもそもの始まりだという。内海氏は「初音ミクを使わせてもらう以上は、つねに何かサプライズを用意しなければいけない」と考え、そのひとつしてニンテンドー3DSでの発売を決定したそうだ。そして、いざニンテンドー3DSということになると開発陣からつぎつぎとアイデアが出てくることに。発表時に話題を読んだARマーカーを利用して現実世界にミクを映しだしてライブできる機能もそのひとつで、ステージでは実機デモも行われた。藤田咲さんがニンテンドーDSのカメラで専用のカードを読み込むと、その場にねんどろいどのミクが登場。近づけば大きくなり、離れれば小さくなる。回り込めば背後からも動きを見られるというこの機能を、「本当にかわいいです! 手に取ってみればこの感動がわかると思います」と絶賛。また、ねんどろいどのミクについても「丸っぽいミクちゃんもかわいくて、愛でるには最高ですね」とすっかり魅了されている様子だった。
![]() |
VOCALOIDはヤマハ株式会社の登録商標です。