●ワールドワイドでβテスターを募集

 2011年9月15日から18日の期間、幕張メッセで開催されている東京ゲームショウにて、海外の周辺機器メーカーRazerが発表会を開催。同社初となるXbox 360用アーケードスティックを開発中であること発表した。この発表に合わせて200人のβテスターの募集も開始した。応募は同社の公式サイトで受け付けている。

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 イベントでは、まずRazerのAssociateManegerであるヒールマー氏が登場。通訳を介して「我々は、もともとシンガポールで事業を興しましたが、現在は世界各地にオフィスを持つ周辺機器メーカーです」とあいさつし、「東京ゲームショウへの出展は2回目になりますが、今回は弊社初のXbox 360用アーケードスティックを発表することができ、前回とはくらべものにならないほど興奮しています」と続けた。また、発表会の場を東京ゲームショウに選んだ理由は、「世界でも格闘ゲームが盛んな日本のユーザーを大切にしたいといった思いがあったからです」と語った。続けて、このアーケードスティックは、「ユーザーとともに最高のものを作りあげたい」という考えから、ワールドワイドで200名程度のβテスターを募集し、そこから意見を収集。そしてユーザーの要望を最大限に活かしたアーケードスティックに仕上げていくとのこと。ちなみに、βテスターには、プロゲーマーの意見を参考に開発した試作品が提供されるという。

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ヒールマー氏は、試作品を手にとり、製品の構造を解説。今回のアーケードスティックは、ユーザーが改造することを前提としているため、上蓋を開くことでレバーやボタンの入れ替えが簡単に行えるようになっている。また、アーケードスティック専用のドライバーが付いており、天板の張り替えも手軽に行える。そのため、天板を入れ替えることで、ボタンの配置も自由に変更できるとのこと。

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レバーやボタンは三和製のものを使用。上蓋を開閉できるので、カスタマイズが簡単。

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スティックの中には、USBケーブルやボタンを収納するスペースがある。

ヒールマー氏ミニインタビュー

――価格はどのくらいを想定していますか?

ヒールマー氏(以下、ヒールマー) まだ、βテストの段階なので価格がどの程度になるかは、βテストを経て完成が見えてこないとわかりません。

――現在、日本国内ではホリやマッドキャッツといったメーカーのスティックが主流となっているが、この中に食い込んでいく自信はありますか?

ヒールマー もちろん、自信はあります。そのために、ユーザーの意見を広く取り入れて最高のスティックに仕上げるつもりです。また、我々の製品はカスタマイズすることを前提としていることが特徴です。たとえば、他メーカーではスティックの中身を開けると保障の対象外となりますが、同社の製品ではカスタマイズすることを前提としているので、上蓋を開けてもマザーボードさえいじらなければ、保障の対象外とはしません。そういった部分で他メーカーとの違いを出せると思います。

――シンガポールは格闘ゲームが盛んな国とうかがったのですが?

ヒールマー はい。とても盛んです。実際に試作品の開発段階では、シンガポールのゲーマーの意見も反映しています。発売はまだ先になると思いますが、ぜひ楽しみにしていてください。

※βテスターの募集人数が500人と表記されていましたが、正しくは200人です。読者、並びに関係各位にご迷惑をおかけしたことをお詫びするとともに、訂正させていただきます。(2011年9月20日20時30分更新)