●製品版が待ち遠しい!
本作のメインモンスターであるブラキディオスと対峙できる狩猟クエストを始め、水中エリアでの狩猟が体験できるガノトトス狩猟、初心者向けのウルクスス狩猟と、3つのクエストを試遊。武器は12種類すべての中から自由に選択可能で、とてもやり応えのある内容であった。そこで、詳細なプレイリポートをさっそくお届けしよう。
●フィールドやシステムについて
フィールドの形や各エリアの繋がりは、『MH3(トライ)』のときと同じようだ。孤島のベースキャンプから奥のエリアまで行けるショートカットも健在で、火山の暑いフィールドでは、クーラードリンクを飲まないと体力が徐々に減少していく点など、従来シリーズと同じ感覚で遊ぶことができる。また、モンスターに関するシステムも、スタミナや気絶の概念がある点など、『MH3(トライ)』と同様である部分が多く、スタミナを奪える攻撃を頭に当てると、専用のエフェクトで確認できた。これによって、疲れた状態になったモンスターはよだれを垂らし、特定のエリアに逃げたり、食事を摂ろうとする姿もプレイアブルで確認できる。
●ニンテンドー3DSの下画面について
プレイアブルでは、下画面にマップ、十字ボタン、アイテムポーチ、ターゲットカメラアイコンが分割されて表示。加えて、下画面の右上には、キック(納刀時)や(ランスの場合は)突進といった特殊攻撃ボタンが設けられていた。ほかにも好きな攻撃を登録して表示できれば、かなり便利そう!
下画面のマップをタッチすると、表示されているマップの拡大、縮小ができる。支給品ボックスにはマップがなく、最初からフィールドのつながりが下画面に表示されている。これまでのシリーズでは、上位、G級クエストでは、マップを持たない状況からスタートするが、本作ではどうなるのか気になるところだろう。
いっぽう、下画面の十字ボタンをタッチすると、本体の十字ボタンと同じ感覚でカメラの操作ができる。後述するターゲットカメラと組み合わせれば、かなり自由にカメラを動かせる。また、アイテムポーチをタッチすると、所持しているアイテムのアイコンが下画面にズラリと並ぶ。そこからさらにアイテムをタッチすることで、瞬時に目的のアイテムを使用できた。ただし、持てるアイテムの数はかなり多いので、1ページには収まっておらず、ページの切り替えが必要になることがある。よく使うアイテムは、1ページ目にくるように順番を変えておくとよさそうだ。
そして、下画面で最大の特徴であるターゲットカメラアイコン。まず、大型モンスターが同じエリアにいるときにタッチすると、十字型のアイコンが重なって表示される。すると、Lボタンを短く押したときにカメラが瞬時に大型モンスターを捉えてくれるようになる。容易に大型モンスターを視界に入れられるので、非常に快適に狩りができた。水中での攻撃はカメラの向きが重要で、モンスターが上下左右に大きく動きまわるので、ターゲットカメラの果たす役割は大きそう。
●メニューについて
STARTボタンを押したときに表示されたメニューは下の通り。
・アイテムポーチ
・調合
・リストから調合
・ハンターノート
・アクション
・クエストリタイア
・クエスト確認
・ステータス
・装備詳細
・一時停止
・モガの村情報
・オプション
『MH3(トライ)』と大きな違いはない模様だ。ヘビィボウガン装備時には、"ガンナー用"の表記が確認できたのでアイテムポーチを圧迫せずに弾やビンを持っていける、ガンナー用ポーチがひょっとしたら……? 装備防具のスキルを見てみたかったが、ステータスや装備詳細の項目は選択できなかった。ちょっと残念。
●採集について
採集は、採取ポイントに近づいてAボタンを押せばオーケー。採掘や虫捕り、釣りは対応しているアイテムを持ってさえいれば、アイテムを選択しなくてもAボタンで採集が行える点は、近年のシリーズ作品と同じ。採取ポイントは、採り終えてもポイントが復活することがある『MH3(トライ)』と同じ形式のように見えたが……?
●水中エリアについて
水中での操作は、『MH3(トライ)』の経験があればすぐに馴染める。カメラの中心に向かってハンターが移動する仕組みなので、下画面の十字ボタンとターゲットカメラがとくに役に立った。むしろ、それらを利用しなければ、水中での移動や攻撃をスムースに行うことは難しいと言える。また、水中に入ると水の抵抗で動きが緩慢になるので、やはり狩りの難度は上がる。本作で水中での狩りに初挑戦するプレイヤーは、心してかかるように。水中でも採集ポイントは確認できた。
●ブラキディオス狩猟について
大きな前脚や頭を叩き付けてくる攻撃が多く、威力も高い。ガードできたとしても大きく後ずさりしてしまう。頭と前脚についたエメラルドグリーンの粘菌が攻撃するたびに地面に付着する。地面に付いた粘菌は、色が黄、オレンジ、赤と変化していき、最終的に爆発。防具のスキルは確認できなかったが、地面の粘菌の爆発はガードで防げた。
さらに、特定の攻撃を受けると、ハンターの体にも粘菌が付くことがある模様。粘菌を直接爆破してくる攻撃を受けたときにハンターの体についた粘菌が誘爆し、大ダメージを受けた。粘菌が付いた状態は、ウチケシの実で解除できそう。ちなみに、ブラキディオスは怒ると体に付いている粘菌の色がエメラルドグリーンから黄色に変化し、地面に付着してから爆発するまでの時間が短くなる。粘菌を直接爆発させているのか、爆発を伴う攻撃の種類も多い。離れて回復薬を飲もうとしたが、ビームのような攻撃で阻止された。粘菌が付着している部位を攻撃していると、粘菌が薄まったように見えたが……。
ちなみに、頭はやはり破壊が可能なようで、クエストの終盤になるとぼろぼろに。尻尾の切断も試みたが、先端は固く、攻撃を当ててもはじかれてしまった。装備していたランスの斬れ味は青色と悪くはなかったのだが……。切断を狙うなら、先端ではなく比較的柔らかい尻尾の中ほどを狙うとよさそう。ガードができない攻撃はないようだったが、大きく飛びかかる攻撃を使ってくることが多く、ガード方向を合わせることが難しかった。もしかしたら、ガードできない攻撃があるのかも? また、素早く反転してハンターの背後を取ろうとする動きも見せた。しかし、ターゲットカメラを利用すればすぐに姿を視界に入れることはできる。頭や前脚、尻尾ばかり攻撃していたためか、ダウンはしなかった。ただ、気絶状態になると従来のシリーズにいた獣竜種と同じように倒れてのたうちまわっていた。疲れてよだれを垂らす場面も見られた。行動の変化は細かく確認できなかったが、消極的な行動が増えたように感じた。
時限で爆発する粘菌を気にしつつ、素早い動きに対応する必要があるので、狩るのはひと苦労。1回の体験プレイでは、討伐はできず時間切れとなってしまった。ランスでの挑戦は、ガードはできても後ずさりすることが多かったので、攻撃のチャンスがなかなか到来しなかった。ガード性能+1のようなスキルがあれば、狩りやすくなりそう。
●ガノトトス狩猟について
ガノトトスは、孤島の水場で遭遇。水を得た魚を地でいく、ダイナミックな動きで最初は翻弄されたが、ターゲットカメラのおかげで比較的対等に渡り合うことができた。ただ、巨体を活かした攻撃は回避が難しく、急上昇、下降といったアクションを使わないと避けるのは難しい。サマーソルト(?)のような攻撃はとくに避けにくかった。ガードできない武器は、ちょっとキツいかもしれない。水のブレスは健在で、地上、水中を問わず使ってきた。ちなみに、地上に出たときのガノトトスの動きは、過去のシリーズ作品に登場したときとほぼ同じ。昔のように釣りカエルで釣れるかどうかは確認できなかった。疲れると地上に出るようなので、スタミナを奪う手段を用意しておけば狩りやすくなりそう。地上に出たときに瀕死まで追い込むことはできたが、水中に逃げられた後、ほどなくして時間切れで終了。ねぐらはやはり最奥のエリアか?
■ウルクスス狩猟について
ウルクススは、動きが早く、体も小さいため、攻撃を避けた後すぐに反撃に転じなければ、こちらの攻撃が当たらない。ただ、体力が低く体勢を崩しやすいので、ブラキディオスやガノトトスと比べると狩りやすい。攻撃パターンは、『MH3(トライ)』とほぼ同じだが、大きな雪玉を転がしてしてくる、新たな攻撃を見せてくることもあった。これを受けると、雪だるま状態になってしまう。幸い、消散剤を持っていたので、すぐに解除することができた。雪だるま状態になると、ダッシュや回避以外の行動が行えなくなる点は従来通り。受けると氷属性やられ状態になる攻撃も健在。こちらは、ウチケシの実で解除できた。10分程度経ったところで討伐に成功。
■最後に
各クエストを1回ずつ体験した中では、とにかくターゲットカメラの便利さが印象に残った。下画面の十字ボタンも想像していたよりも動かしやすく、大型モンスターを狩る環境は、かなり快適になったように感じた。下画面は、自分好みにカスタマイズも可能なようなので、ほかの機能にも期待がかかる。そして、今回の最大の注目どころである新モンスター、ブラキディオス。我々の期待を裏切らない強さで、迫力、インパクトも抜群! 緑色の粘菌が注目されがちだが、ブラキディオス自身のアクションもド迫力で狩るのはなかなか骨が折れそうだ。はやく製品版で狩猟したい!