●メニュー表示なしで狩りに臨むことも!
2011年9月15日〜9月18日まで開催中の東京ゲームショウ2011。カプコンブースでは開幕初日の正午から、ニンテンドー3DS用ソフト『モンスターハンター3(トライ)G』(2011年12月10日発売予定)のステージが行われた。
登壇したのはプロデューサーの辻本良三氏とディレクターの藤岡要氏。最初に、先日公開されたばかりのプロモーション映像が披露され、上映終了後に藤岡氏からは「最後のラッシュの部分を見ると旧モンスターの動きが少し違うなど、オヤッと思ういろいろな発見があります」と注目すべきポイントが語られた。
今回のステージでは、新たな拠点“タンジアの港”、砕竜種“ブラキディオス”、チャチャのライバル的存在、タッチスクリーンによる操作といった『G』からの新要素をピックアップして紹介。タンジアの港は従来までの集会所がひとつの町になったイメージで、藤岡氏いわく「地中海の港町のように華やかでカラッとした」デザインを意識したとのことだ。辻本氏も「いままでにない雰囲気に仕上がっていますよ」とその仕上がりに自信を見せた。
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▲新たな拠点タンジアの港。モガの村にいる“剣ニャン丸”というキャラクターに話しかけると移動することができる。 |
新モンスター“ブラキディオス”は、「直線的で、攻撃的」(藤岡)な動きでプレイヤーに迫るとのことで、かなり手強そう。また、前足と両手についた粘菌にも注意が必要。ブラキディオスの粘菌には爆発性で、うまく攻撃を避けても地面についたソレの爆発に巻き込まれてしまう可能性があるのだ。モンスターの情報に関しては、辻本氏からのポロリも。“ラギアクルス”の亜種が登場することを、うっかり話してしまったのだ。詳細に関しては後日明かされるとのこと。
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『3(トライ)G』ではチャチャのライバル的存在である“カヤンバ”が初登場。カヤンバはチャチャと同じくお面を集める目的でプレイヤーとともに狩りへ出掛け、チャチャとは「どっちがいいお面を探せるか?」といった具合に競い合うそうだ。クエスト中はふたりがプレイヤーに話しかけてくることも。辻本氏いわく「一体一体に個性があるので、シングルでもマルチで遊んでいるように賑やかです」とのことで、ストーリーにも深く絡んでくる存在だという。
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ニンテンドー3DSのタッチスクリーンによる操作は実機デモで紹介。『3(トライ)G』ではスライドパッドで移動、十字ボタンで視点操作、各種ボタンでアクション……といった具合に、タッチスクリーンなしでも従来通りのプレイは可能だ。しかし、タッチスクリーンを使うことでより効率的な操作が行える。たとえば、十字ボタン操作を下画面に配置することができ、これによって右手で視点変更ができるという据え置き機に近い操作性が実現。
下画面にどんな要素を置くかはカスタマイズが可能で、その中にはかなり便利な機能も含まれている。たとえば“アイテポーチ”という機能はタッチすると下画面に所持アイテムの一覧が出て、そこからワンタッチで使用アイテムを設定することが可能。さらに、マップ、仲間ステータスといったプレイ画面に表示されている要素を下画面に動かすこともでき、移動させた要素は上画面から消える。つまり、すべての要素を下画面に移動させればメニュー表示が一切ない状態でのプレイができるというわけだ。
そのほか、タッチ操作で辻本氏がイチオシするのが“ターゲットカメラ”という機能。これは、狩猟対象のモンスターがいるエリアに入ると使用可能になるもので、名前の通りモンスターをターゲットするのだ。具体的に説明すると、ターゲットカメラをオンにした状態で視点リセット(Lボタン)を押すと、自動で視点がモンスターを正面に捉えてくれる。ちなみに、通常の視点リセットを行いたい場合はLボタンを2回押せばOK。ターゲットカメラによって、狩りがより効率的でスピーディーになることは間違いないだろう。
今回のステージでは新要素が続々と明らかになったが、辻本氏によれば「まだまだ出していないモンスター、システムもあります」という。藤岡氏も「いろいろな要素をすべて収めるべくがんばっています」と、12月の発売に向けて開発が順調に進んでいることをアピールした。