●Team NINJAのいまと未来がここに!
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2011年9月14日、東京都・渋谷区のレストラン“レガート”にて、コーエーテクモゲームスの精鋭開発チーム・Team NINJAの新作紹介イベント“Team NINJA NIGHT 2011”が行われた。
▲“Team NINJA NIGHT 2011”はおもに海外メディアを対象としたイベント。もちろん外国の方々が多くいらっしゃり、国内にいるのに、なぜかE3(※アメリカ・ロサンゼルスで行われるゲームの見本市)にでも取材に来ている気分に……。 |
▲レガートは道玄坂上のビルの15Fにある、おしゃれなレストラン。壁にはワインがずらり。 |
最初に、Team NINJA リーダーの早矢仕洋介氏と、プレイステーション3・Xbox 360用ソフト『NINJA GAIDEN 3(ニンジャガイデン3)』(2012年春発売予定)の開発チームのメンバーである、ディレクターの安田文彦氏、オンラインディレクターの植田慶徳氏、リード・プログラマーの五嶋貴紀氏、オーヴァーシーズ・プロデューサーのピーター・ガルザ氏らが登壇(※早矢仕氏は本作のプロデューサーでもある)。『NINJA GAIDEN 3』のプレゼンテーションが行われた。
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「“ジャパニーズ・ダークヒーロー”というコンセプトで開発している『NINJA GAIDEN 3』は、ビジュアルアイデンティティとして、漢字の“三”を採用しています。この1本1本の線には意味が込められています。最初の線は、“刀”。E3では、“刀で敵を切る感覚”をプレイヤーに体験していただきたいと思い、E3ではその部分にフォーカスしてプレゼンを行いました。今回は、二本目の線について紹介したいと思います。二本目に込めた思い、それは“報い”です」(早矢仕氏)
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早矢仕氏の挨拶の後、トレーラーが流れる……はずだったのだが、ここで音が出ないハプニングか。何度かトライ&エラーをくり返し、ついに音が出たときには、歓声が巻き起こった。
スクリーンに映し出されたのは、命乞いをする男が斬り捨てられるさま、血に染まる“心”の文字、そしてまがまがしい赤いオーラ(炎?)を右腕にまとい、苦しむリュウ・ハヤブサの姿。本作のリュウは、右腕に“殺戮の凶手”の呪いを受けている。このまがまがしいオーラは、これまでリュウが殺めてきた人々のうめきということだ。これが、二本目の線が意味する“報い”なのだろう。
早矢仕氏は、「いままでは、“自分を殺して人を殺す”という忍者像を描いてきましたが、本作では新しい忍者像を描いています。それは、“忍者である前に人間である”ということ。本作では、リュウの苦悩がむき出しで描かれます」と語る。また、本作のシナリオ原案を、ファミコンの『忍者龍剣伝』や、などを手掛けた加藤正人氏が担当することを明らかに。「ファミコンの『忍者龍剣伝』を手掛けた加藤氏と、現在のTeam NINJAが時空を超えて作り上げたダークヒーロー“リュウ・ハヤブサ”の姿をお楽しみください」(早矢仕氏)。
この後、ディレクターの安田文彦氏によるデモプレイが公開された。本作は、アクションゲームが苦手というユーザーでも楽しめるよう、既存の難易度システムを廃止し、“プレイスタイル”制を導入。アクションゲームとして本作を楽しみたい人には“NINJA”スタイルで、ストーリーを楽しみたいに人は“HERO”スタイルを用意。HEROの場合、回避やガードにプラスの補正がついているようだ。また、NINJAスタイル内では、NORMALとHARDを選択できる模様。
デモプレイの舞台はロンドンで、NINJAスタイルのHARDでスタート。ビッグ・ベンらしい時計塔から、リュウ・ハヤブサがダイナミックに地面に降り立ち、ハイスピードなアクションをくり広げる。時おり、右腕が怪しく光り、強力な技を放つ場面も。報いを受けるかわりに力も手に入ったということなのだろう。
だが健闘むなしく、リュウは2回力尽きることに……。安田氏は「本作がどれだけ手ごたえのあるゲームかお分かりいただけたかと思います」と苦笑まじりに延べ、NORMALに変更。先に進むと、トレーラーにも登場していた命乞いをする男が登場。プレイヤーは無常にも彼を斬ることに……(散り際の「not human」という言葉が忘れられない)。その後、敵の巨大な兵器から逃げるため、瓦礫の下をくぐったり、壁を伝ってのぼったりするなどの、アクロバティックなアクションシーンが見られた。
ちなみに、今回は海外版で見られていた部位欠損の表現はなくなったという。これは、“斬る”ということ、敵もまた人間であることをプレイヤーに感じてもらいたかったためとのこと。
また、本作はオンラインマルチプレイにも力を入れて開発している。オンライン要素については、オンラインディレクターの植田慶徳氏が解説。コンセプトは忍者と忍者が斬り合う“ニンジャワールド”で、8人のマルチプレイが可能だという。プレイヤーは皆、超忍リュウ・ハヤブサを目指す一介の忍者たち。裏切りや殺し合いに満ちた“ニンジャワールド”内での壮絶な戦いを体験できるとのことだ。
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続いて早矢仕氏が発表したのは、PlayStation Vita版の『NINJA GAIDEN Σ(ニンジャガイデン シグマ)』。これは2011年9月14日に行われたSCEJプレスカンファレンスで存在が明かされたタイトルで、こちらの作品にもプレイスタイル制が導入されているという。「こちらは2012年の早いうちに、『NINJA GAIDEN 3』と近い時期に発売予定です」(早矢仕氏)
さて、発表会はこれで終わり……ではない! 「音が出ないというトラブルが合ったお詫びに、もうひとつタイトルを発表します」と、驚きの発言が! 「Team NINJAには、もうひとつ大事なフランチャイズがあります。このタイトルで、Team Ninjaの今と未来を感じていただきたいと思います」という早矢仕氏の言葉の後、スクリーンに映し出されたのは……リュウ・ハヤブサとハヤテの姿!
工事中のビルの屋上で激しく戦うふたり。揺れる鉄骨にまわりのオブジェクトがなぎ倒され、やがてハヤテの一撃がリュウを屋上から吹き飛ばす!? そんな屋上での1戦目が終了し、さて2戦目もまた屋上から始まる……かと思いきや、なんと舞台は屋上から落ちた後の地上。地上でも、上から降ってくる鉄骨や、吹き飛ばされたクルマにキャラクターがぶつかるなど、背景とキャラクターが干渉し合う展開が見られた。そして最後に表示されたのは、シリーズ最新作『デッド オア アライブ5』というタイトル!
ステージには、『デッド オア アライブ5』開発メンバー、ディレクターの新堀洋平氏や、プロジェクト・マネージャー柴田剛平氏らが登場。早矢仕氏は「今の時代にふさわしい格闘ゲームの形を模索し続けてきた」と語り、その答えがこの格闘エンターテイメント、『デッド オア アライブ5』であると述べた。これまで格闘ゲームの脇役であったステージを、ダイナミックなアトラクションに進化させ、格闘と融合させた姿が見られるとのことだ。
『デッド オア アライブ5』はプレイステーション3・Xbox 360用ソフトとして開発中で、2012年の発売を予定しているという。なお、このイベントは海外メディア向けのため、日本での正式発売が発表されたわけではないが、期待せずにはいられないところ……!
また、「華が足りないと思う方もいらっしゃることでしょう」(早矢仕氏)という言葉とともに映し出されたのは、『デッド オア アライブ5』のイメージビジュアル。開発陣の思いが込められているという、このビジュアルに描かれているのは……?
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▲くの一のあのコ……ですよね? |
発表会はこれで本当に最後。すべてのプレゼンを終え、早矢仕氏は「Team NINJAの大事なフランチャイズ作品をお見せできたことをうれしく思います。これからも、Team NINJAは東京からゲームファンの皆さんにゲームを届けていきます。今日はその宣誓の場だと思っていただければと思います」と述べた。
2011年9月15日〜2011年9月18日(15、16日はビジネスデイ)の期間、幕張メッセで開催される東京ゲームショウには、『NINJA GAIDEN 3』がプレイアブル出展されている。誰よりも早くTeam NINJAの現在と未来に触れたい人は、幕張のコーエーテクモゲームスブースで『NINJA GAIDEN 3』を体験しよう。
(C)コーエーテクモゲームス Team NINJA All rights reserved. ※画面は開発中のものです。