●東京公演は、今年も満員御礼!

 "PRESS START 2011 -Symphony of Games-"は、ハードやメーカーの枠を越え、新旧を問わずすばらしいゲーム音楽を選抜し、演奏するオーケストラコンサート。竹本泰蔵氏(指揮者)、桜井政博氏(ゲームデザイナー)、植松伸夫氏(作曲家)、酒井省吾氏(作曲家)、野島一成氏(シナリオライター)の5名が企画者となって2006年に初公演が行われ、2011年で6年目を迎えた。
 2011年の公演は、東京と名古屋の2会場で開催。本稿では、2011年8月14日に行われた東京公演の模様をお届けする。東京公演では竹本氏が指揮棒を取り、演奏は神奈川フィルハーモニー管弦楽団が担当した。公演のネタバレもあるので、名古屋公演に行く予定がある人は読まないほうが楽しめるかも? なお、名古屋公演は、2011年9月19日にセンチュリーホールで開催予定。チケットは、テレビ愛知のサイトにて販売中だ。

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▲昼夜ともに、開演前からたくさんのファンが列を作った。会場には物販コーナーもあり、グッズを買い求めるファンの姿も多く見られた。

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▲体でリズムを取りながら、ギターソロを披露する工藤氏。

■1曲目『ゼノブレイド』<任天堂>(メインテーマ/ガウル平原/機の律動/伝説の勇者リキ/燐光の地ザトール_夜/名を冠する者たち/敵との対峙)
 Wiiで発売されたRPG『ゼノブレイド』から、7曲をメドレー形式で演奏。『機の律動』や『名を冠する者たち』などハードロック調の楽曲を演奏するため、エレキギターやドラムを交えた構成となった。エレキギターを弾いたのは、同作の作曲を担当したACE+の工藤ともり氏。また、『敵との対峙』などでは、同じく作曲担当のCHiCO氏(ACE+)と清田愛未氏がコーラスを担当。美しい歌声がホールに響き渡った。CHiCO氏と清田氏は、『ゼノブレイド』に登場する"神剣モナド"を模した髪飾りを付けてくるほどの気合の入りようで、演奏後、3人はそれぞれ同作にまつわる思い出や、ファンへの感謝を述べていた。

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▲『スペランカー』の演奏前には、5人の企画者がファンに挨拶。左から、酒井氏、植松氏、桜井氏、野島氏、竹本氏。それぞれ、公演にかける意気込みを語っていた。

■2曲目『スペランカー』<アイレムソフトウェアエンジニアリング>(スペランカーのテーマ/地底探検〜ステージクリア/ミス〜ゲームオーバー)
 2008年のPRESS STARTで演奏された『スペランカー』を再演。"身長よりも少し高いところから落ちただけで死ぬ"、"坂を下りながらジャンプすると死ぬ"など、同作はとにかく主人公の貧弱さが有名だ。それを受けて、編曲も"がんばってプレイするものの、やっぱりすぐ死んでしまう"という流れが忠実に再現された構成となっており、観客たちの笑いを誘っていた。

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▲スクリーンには、シリーズのロゴや『ポケットモンスターブラック・ホワイト』の戦闘画面が投影された。

■3曲目『ポケットモンスターシリーズ』<ポケモン>(〜オープニング〜/ポケモンセンター/6番道路(春〜夏)/戦闘!野生ポケモン)
 国民的RPG『ポケットモンスター』シリーズの楽曲が、初めてPRESS STARTで披露された。シリーズ1作目である『ポケットモンスター 赤・緑』と最新作の『ポケットモンスターブラック・ホワイト』から、計4曲をメドレー形式にて演奏。終了後には、『ポケットモンスターブラック・ホワイト』の作曲を手掛けた景山将太氏と、企画者の酒井氏が登場。景山氏が酒井氏の指導を受けながら、苦心してオーケストラの譜面を書いたエピソードが明かされ、会場から温かい拍手が送られた。

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▲『グラディウス』のほぼすべてのBGMを、ギュッとメドレーに凝縮。

■4曲目『グラディウス』<KONAMI>(モーニングミュージック/COIN/空中戦/第1ステージ/第2ステージ/第3ステージ/第4ステージ/第5ステージ/第6ステージ/第7ステージ/BOSS/All Pattern Clear/GAME OVER/RANKING BGM)
 4曲目は、横スクロールシューティングの傑作として名高い『グラディウス』。各ステージのBGMやボス戦、エンディング曲などがメドレー形式で演奏されたが、1曲目の『モーニングミュージック』には、馴染みがないファンもいたかもしれない。それもそのはず、この曲はアーケード版の『グラディウス』でしか聴けない曲なのだ。『グラディウス』や『ツインビー』など1980年代中盤にリリースされたアーケードゲームには、バブルシステムという基盤が用いられていた。『モーニングミュージック』は、バブルシステムを起動した際、ウォーミングアップのために流れる特別な楽曲なのだ。昔懐かしいゲームセンターの光景を思い出したファンもいるのでは?

■5曲目『428 〜封鎖された渋谷で〜』<チュンソフト>(メインテーマ)
 チュンソフトが開発し、セガ(Wii版)とスパイク(プレイステーション3版、Xbox 360版)が販売したサウンドノベル『428 〜封鎖された渋谷で〜』。同作からは、オープニング画面で流れる『メインテーマ』が演奏された。もともとがオーケストラの楽曲ということで、イメージはそのままに、PRESS STARTのオーケストラ編成に合わせた編曲がなされていた。

■6曲目『ファイナルファンタジーIV』<スクウェア・エニックス>(赤い翼/ダンジョン/バトル1/勝利のファンファーレ/飛空艇/少女リディア/ゴルベーザ四天王とのバトル/ファイナルファンタジーIV・メインテーマ)
 1991年、スーパーファミコンで発売された『ファイナルファンタジーIV』。2011年は、同作の発売から20周年ということで、満を持しての演奏となった。演奏前には、同作開発スタッフのひとりであるスクウェア・エニックスの時田貴司氏が、植松氏、野島氏とともに登場。時田氏の演出に対するこだわりなど、同作の開発秘話も飛び出し、会場は大いに盛り上がっていた。

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▲植松氏と野島氏がスクウェア・エニックス出身ということもあり、息の合ったやり取りを見せる3人。時田氏は写真左から2番目。

▲『赤い翼』から『ダンジョン』、『バトル1』と、ゲームの流れをそのままに演奏。

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▲オーケストラに負けないほどの声量で、情感たっぷりに歌い上げるエヴァンス氏。

■7曲目『ニーア レプリカント/ニーア ゲシュタルト』<スクウェア・エニックス>(魔王/エミール/カイネ/イニシエノウタ)
 休憩を挟み、ここから第2部がスタート。第2部の最初に演奏された『ニーア レプリカント/ニーア ゲシュタルト』は、2作で世界観を共有しつつも、登場人物などが異なる異色のRPGだ。『ニーア』の楽曲は歌モノが多いことが特徴。本公演では、オリジナル版の歌手を務めるエミ・エヴァンス氏が透き通るような歌声を披露し、観客を魅了した。演奏終了後には、同作のサウンドディレクターを務めた岡部啓一氏が登場。エヴァンス氏と桜井氏を交え、『ニーア』の世界観や、エミ氏が得意だという"未来語"について語っていた。

■8曲目『エルシャダイ』<イグニッション・エンターテイメント・リミテッド>(エルシャダイのテーマ/悠遠なる天地〜イーノックのテーマ/悲壮なる叫び)
 『ニーア』に続いては、2010年の秋から2011年にかけて、ゲーム業界の話題をさらった『エルシャダイ』。「そんな装備で大丈夫か?」、「大丈夫だ、問題ない」というフレーズを耳にしたことがある人も多いのではないだろうか。さて、『エルシャダイ』の楽曲は、主人公イーノックと堕天使たちとの壮大な戦いを表現した『エルシャダイのテーマ』で始まった。そして演奏が進み、佳境にさしかかったとき、ひとつの"事件"が起こる。会場に"指パッチン"が大きく響き、オーケストラがいっさいの演奏をやめてしまったのだ。指パッチンと言えば……そう、『エルシャダイ』の水先案内人を務めるルシフェル(「そんな装備で大丈夫か?」と言う人)のオハコである。これは本公演のサプライズのひとつで、舞台上のスクリーンにルシフェル登場し、会場のファンにメッセージを送ったのだ! ちなみに、ルシフェルのセリフは、以下のように昼公演と夜公演でそれぞれ別の内容になっていた。

<ルシフェルセリフ・昼の部バージョン>
PRESS STARTへようこそ、と言えばいいのかな?
君たちに、私の姿は見えないだろうが、会えてうれしいよ。
それにしても、この数十人から奏でる音は、手からこぼれ落ちる歴史のようだ。
刹那の揺らぎを心ゆくまで味わうがいい。
ちょっとしゃべりすぎたかな?
私も、これを楽しみにしてたのでね。まっ、せっかくだ!
ともに楽しもうじゃないか。

<ルシフェルセリフ・夜の部バージョン>
ルシフェルだ、今日も暑いな……
うん? ずっと私が後ろにいたのに気が付かなかったか?
PRESS START。人間の叡智のたまものであるこの音楽、じつにすばらしい。
私にしてみれば短いひとときだが、君たちにとっては夢の時間となるだろう
まっ、いっしょに楽しもうじゃないか、最高のひとときを。

 ルシフェルのセリフが終わると同時に、止まっていた時間が動き始め、オーケストラが演奏を再開。このすばらしい演奏と演出に、客席からは惜しみない拍手が送られた。ちなみに、名古屋公演のルシフェルのセリフについては、ぜひ会場で確かめてみてほしい。

■9曲目『スーパーマリオギャラクシー2』<任天堂>(星船マリオ/マグマモンスター/宿命の決戦/Super Mario Galaxy 2)
 9曲目は、おなじみのマリオが宇宙を駆けめぐるアクションゲーム『スーパーマリオギャラクシー2』。『428』や『エルシャダイ』と同様、オーケストラの原曲をPRESS START風にアレンジして演奏した。じつは、同作のBGMの収録では、竹本氏が指揮を担当。勝手知ったる楽曲ということもあり、竹本氏はパワフルな指揮でオーケストラをグイグイと引っ張っていた。演奏終了後には、任天堂から同作のメインコンポーザーである横田真人氏と、オーケストラアレンジを担当した永松亮氏のふたりが登場(永松氏は昼の部のみ)。「竹本さんはゲーム用語が通じる珍しい指揮者なので、たいへん助かりました(笑)」と横田氏が発言するなど、収録時の思い出話に花が咲いていた。

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▲スクリーンにはゲームタイトルを投影。ちなみに、『アルルの女』は本来は3拍子だが、『忍者ハットリくん』では4拍子にアレンジされている。今回のメドレーでは4拍子バージョンが演奏された。

■10曲目『ゲームで使われたクラシック名曲メドレー』(ベートーヴェン:交響曲第5番(運命) 第1楽章/モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク/ビゼー:アルルの女/ミーチャム:アメリカンパトロール/J.S.バッハ:トッカータとフーガ/モーツァルト:レクイエムより 怒りの日/ビゼー:カルメン第1幕への前奏曲/ショパン:ソナタ第2番 葬送行進曲/メンデルスゾーン:真夏の夜の夢より結婚行進曲/シューベルト:軍隊行進曲/チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調第一楽章/ワーグナー:ワルキューレの騎行/オッフェンバック:天国と地獄/ベートーヴェン:交響曲第9番(合唱) 第4楽章/チャイコフスキー:くるみ割り人形より行進曲/ロッシーニ:ウィリアム・テル序曲よりスイス軍の行進)
 ここ数年のPRESS STARTでは、クイズ形式や観客参加型など、お楽しみ楽曲が恒例となっている。『ゲームで使われたクラシック名曲メドレー』は、今回の"お楽しみ楽曲枠"だ。これはその名の通り、ゲームで使用されたクラシックの名曲を、メドレー形式にまとめたもの。楽曲が流れると同時に、スクリーンにはモザイクがかかったゲームタイトルが表示され、だんだんモザイクが消えていくことで、どのゲームに使われた楽曲なのかがわかるという仕組みだった。クラシックが使われているゲームにはファミコン初期のものが多く、マニアックなタイトルも多数飛び出し、観客たちはそのたびに盛り上がっていた。

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▲オーケストラをバックに演奏するHIDE-HIDE。

■11曲目『大神』<カプコン>(始まり/両島原 其の二/「Reset」〜「ありがとう」バージョン〜)
 『スペランカー』と同じく、こちらも再演曲。狼の姿をしたアマテラスが、世界の平和を取り戻すために冒険する"ネイチャーアドベンチャー"ゲームで、2009年に演奏された。日本書紀をモチーフにした物語ということで、同作のBGMには、尺八や琵琶など、和楽器がふんだんに取り入れられている。そのテイストを再現すべく、本公演では尺八と三味線のふたり組ユニット"HIDE-HIDE"がオーケストラに参加。平原綾香の『Reset』をアレンジした『「Reset」〜「ありがとう」バージョン〜』など計3曲を披露した。

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▲美声で観客を虜にしたカノン氏。

■12曲目『ラストストーリー』<任天堂>(翔べるもの)
 公演のトリを飾ったのは、『ファイナルファンタジー』シリーズの生みの親である坂口博信氏が手掛けたWii用RPG『ラストストーリー』。同作のメインテーマを、オリジナル版の歌手でもあるカノン氏が、しっとりと、そして力強く歌い上げた。夜の部には、サプライズ第2弾として、坂口博信氏が登場。坂口氏は観客席の最前列に座っていた坂口氏にスポットライトが当たると、客席からは大きな拍手が起こった。その後、司会の呼び掛けに応えて登壇した坂口氏は、元同僚である植松氏、野島氏としばし談笑。植松氏からは、「坂口さんのリテイクがきびしかった(笑)」と、『翔べるもの』の作曲にまつわるエピソードが語られた。

サシカエ_ゼノギアス

▲疾走感を感じさせる『飛翔』など3曲を披露。

■アンコール1曲目『ゼノギアス』<スクウェア・エニックス>(紅蓮の騎士/悔恨と安らぎの檻にて/飛翔)
 『ラストストーリー』の終了後、万雷の拍手に見送られながら竹本氏が退場。それでも拍手は鳴り止まず、しばしの後、再び竹本氏が現れ、指揮台へと上った。ここで披露されたアンコールの1曲目は『ゼノギアス』。ファンからの要望が高かったタイトルのひとつということもあって、スクリーンに『ゼノギアス』のロゴが表示された瞬間、会場からは、「おおおおっ」という、驚きと感動がないまぜになったような歓声が上がった。

■アンコール2曲目『光神話 パルテナの鏡』<任天堂>(タイトルbgm/ステージ1/ステージ2/ステージクリア/ステージ4/迷宮/死神のテーマ/ゲームオーバー)
 『ゼノギアス』の余韻冷めやらぬなか、次いで演奏されたのは、往年の名作アクションゲーム『光神話 パルテナの鏡』だった。桜井氏が現在、ニンテンドー3DSで『新・光神話 パルテナの鏡』を制作中ということもあり、『新・光神話 パルテナの鏡』の楽曲を予想した人が多かったのか、客席からは「おおっ!?」と、「まさかこう来るとは」という反応。シリアスな楽曲では聞き入ったり、コミカルな楽曲では笑ったりと、ファンたちは楽曲を大いに楽しんでいた。


 『パルテナの鏡』終了後、企画者とゲストがステージ上に勢ぞろい。司会からはファンへの感謝が述べられ、ステージ上の一同は、全員で手をつないで一礼。その瞬間、ファンからは公演を通してもっとも大きな拍手が送られた。これにて、PRESS START 2011東京公演の全日程が終了。コンサートは大成功で幕を閉じた。


 公演終了後、企画者の5人に話を伺った。以下ではその内容をお届けしよう。

竹本泰蔵氏
昼夜2回公演とゲネプロ(通し稽古)もあったので、立ち通しで疲れましたね。疲れを感じる年齢になったということかな(笑)。今回は神奈川フィルさんの演奏がすばらしく、みんなが協力して楽しんで演奏してくれたので、すごくうれしかったですね。名古屋公演ももっとパワーアップして演奏してくれると思いますので、ぜひぜひ楽しみにしてください。

桜井政博氏
"分厚い"曲をいっぺんに演奏するということで、さまざまな問題があるのではないかと不安でした。しかし、フタを開けてみると、神奈川フィルさんがとてもがんばってくださって、いいコンサートになったと思っています。いろいろな人がいろいろな思いで来てくれているコンサートで、いいものを提供できて、本当によかったです。名古屋公演では、指揮者もオーケストラも変わりますから、またひと味違ったコンサートになると思います。ぜひご来場ください。

植松伸夫氏
毎回毎回、お客さんをどう楽しませようかと頭を悩ませていますが、今回もうまくいってよかったです。とくに、『ゲームで使われたクラシック名曲メドレー』はおもしろかったですね。曲はみんなが知ってるし、「そう言えば、何かのゲームで流れていたな」という思いがモヤモヤと浮かび上がってくるのって、シンプルだけどいいアイデアだったなあと思います。公演前はいつも不安で、名古屋公演も不安ですが、これまでも大丈夫でしたから、きっとうまくいくはずです(笑)。名古屋での初めてのPRESS STARTを楽しんでほしいですね。

野島一成氏
いまは、公演が終わってホッとして、ただただぐったりしています(笑)。コンサートは2010年が5年目の集大成で、2011年は6年目でした。2010年よりもさらに大きくなっていかないとダメなのかな、とも思ったんですが、けっきょくそうはせずに、今回は勇気を持って捨てた部分もあります。観客参加型の楽曲など、お客さんとのやり取りが減ってしまったので不安だったんですけど、やってみたらよかったですね。名古屋のほうは、東京公演の情報が入っていると思うので、驚きとか新鮮さには欠けるかもしれません。ですが、絶対に楽しいと思いますので、期待してください。

酒井省吾氏
今回は、お客さんが全体的に温かく、リラックスした感じで、音楽を楽しもうと思って来てくださった感じが伝わりました。神奈川フィルさんは、この日のために自主練習をしてくださるほど今回のコンサートに力を入れてくださっていたのですが、難しい曲をバリバリ弾いて、すごかったですね。お楽しみ楽曲を入れるというのも方向性のひとつですが、今回のように、純粋に演奏のクオリティーを上げるというのもアリなのかなと感じました。この後には名古屋公演が控えていますが、東京から名古屋に行く僕たちは"旅モード"になるので、いつもよりも弾けると思います。東京とは違う、弾けた部分が見られるのではないかと思いますし、僕自身も期待しています。


 前述の通り、9月19日には名古屋公演が控えている。本記事を読んで興味を持った方や、「また行きたいな」と思った方は、ぜひセンチュリーホールに足を運んでみてほしい。