●どんよりとした雨模様の中、笑顔の花を咲かせた名古屋イベント
人気声優・今井麻美の7thシングル『花の咲く場所』。PSP用ソフト『コープスパーティー ブックオブシャドウズ』のオープニングテーマ『花の咲く場所』、プレイステーション3&Xbox 360用ソフト『DUNAMIS15(デュナミスフィフティーン)』のエンディングテーマ『Promised Land』などが収録された同CDの発売記念イベントが、愛知県名古屋市の名古屋コミュニケーションアート専門学校にて開催された。
イベントが始まると満面の笑みで登場した今井。その背中にはリュックサックが背負われ、肩からかけた携帯チェーンストラップにはカスタネットとメガネがかけられるなど、たくさんの荷物を持ったままという出で立ち。イベントの開始時にそれらの荷物についての説明が入る。メガネは、使い捨てコンタクトを忘れていたので名古屋に着いてから新調。さらに衣装も上に羽織っていたベストのみ用意したもので、あとはすべて名古屋で購入したもの。背中に背負っているリュックサックも名古屋で購入しており、「ほぼすべて名古屋産です!」と大喜びで解説。「名古屋はなぜか購買意欲が上がる」と語る今井は、どこまでも笑顔。
▲最初はオールスタンディングだったのだが、後ろのほうの人が見えないだろうということもあり、今井の提案により地べたに座っての観覧となった今回のイベント。これまで名古屋で行ったイベントでは、高確率で地べたに座ってのイベントだったため、「名古屋はこうしないと落ち着かないよね(笑)」と笑いを誘う。 |
そして、イベント中は『花の咲く場所』に関するエピソードを始め、さまざまな話題で盛り上がる。『花の咲く場所』は、6thシングルの『遠雷』とほぼ同時進行で収録をしていたため、なかなか発売されないのでドキドキしたという話題や、『Promised Land』がエンディング曲に起用されている『DUNAMIS15(デュナミスフィフティーン)』の音響監督である菊田浩巳氏が、アニメ『アイドルマスター』の音響監督も担当していたため、『DUNAMIS15(デュナミスフィフティーン)』の曲の話題になり、実際に曲を聴いてもらったところ「あんた、歌うまいねー」と褒めてもらってうれしかったという話題。音楽作りをしている内に、いままで聴こえていなかったような音までしっかり聴きとれるようになったという話題では、「もっとここの音はこういう風に被さってほしい」と感じるようになり、『花の咲く場所』の制作時にはスタッフも「麻美ちゃんの耳は誤魔化せないからちゃんとやらなくちゃ」と言うほど音が聴こえるようになってきたという。そのときには、「人間っていつでも成長できるんだな」と感じたと語り、その言葉にファンは真剣に耳を傾けた。また、『花の咲く場所』のCDでは、『花の咲く場所』、『Promised Land』、『シャングリラ ballad ver.』と、それぞれの楽曲を別のエンジニアが担当。その担当スタッフの内訳が、ふだんからいつもいっしょにやっているスタッフ、その師匠に当たるエンジニアさん、そしてその会社のボスに当たるエンジニアさんという状況になっており、社内でのプライドのぶつかり合いによって、よりよいものに洗練された曲が収録されている、といったエピソードも披露された。
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▲専門学校でのイベントだったためか、制作の裏側に関する話題なども惜しみなく披露。ファンは感心しながら、そのひと言ひと言に耳を傾けていた。 |
そして、お待ちかねのミニライブコーナーに。なんと本来は『花の咲く場所』を1曲のみ披露する予定だったものを、イベント当日の朝に今井が急遽思い立ち、3通の便箋から1通をファンが選び、そこに書かれている楽曲をその場で披露するという構成に変更。実質2曲を歌うという内容に。そして便箋を選ぶファンは、『今井麻美 バースデーライブ 2011 - at Shibuya O-EAST -』のBlu-ray、もしくはDVDを現在会場に持ち込んでいる人の中から選ばれることに。“ほとんどいないだろう”という予想とは裏腹に、10名ほどの強者が現れたため、さらに人数を絞るためにジャンケン大会を開催。このジャンケン大会で見事勝利した、笑顔のやさしい好青年が引いた便箋には、『シャングリラ ballad ver.』の文字が書かれていたため、会場では“『花の咲く場所』発売記念イベント(内)イベント”として、特別に同曲が披露された。
続いて、サイン入りポスターが5名に当たるジャンケン大会を挟み、いよいよ『花の咲く場所』を披露。『シャングリラ ballad ver.』と同様に重厚な楽曲を熱唱した今井。衣装と曲調のギャップに苦笑しながらも、会場のファンをすっかり魅了。歌っているときとは別人のように笑顔の花を咲かせて、イベントの幕を閉じた。
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