●絶好のシチュエーションで最高の体験プレイ!
2011年10月6日に、コードマスターズより発売予定のプレイステーション3/Xbox 360用ソフト『F1 2011』。本作のメディア向けの体験会が、東京・お台場のアレッサンドロ・ナニーニ・カフェにおいて開催された。F1好きな人なら名前を聞いてピンとくるかもしれないが、ここは、元F1の名ドライバー、アレッサンドロ・ナニーニが経営するカフェだ。店内にはF1に関連する貴重な写真やグッズがぎっしりと陳列されており、まさにF1ファンにとっては夢のような場所。そんなシチュエーションでの体験会とあって、記者のテンションが上がりまくりで若干浮ついた状態ではあったが、いち早く本作の魅力に触れることができたので、その内容をリポートしよう。
まず簡単に説明しておくと、『F1 2011』は、F1をリアルに再現した人気レースゲームの最新作だ。2011年シーズン開幕時の公式データを採用しており、各チームのマシンやドライバーはもちろん、DRSやピレリタイヤなどの要素もバッチリ最新仕様で収録されている。現在熱い戦いが進行中の2011年シーズンが、そのまま自分の手で楽しめるというわけだ。
●GRANDPRIXモードでF1の真髄を堪能!
![]() |
今回試遊したのは、純粋にレースを楽しむ“GRAND PRIXモード”。本作ではさまざまな要素を任意に設定可能で、GRAND PRIXモードについても、“フリー走行、予選、本戦のすべてを走るか”、“何周走るか”、などなど細かく思い通りに決めることができる。しかし一方で、面倒ならほとんどおまかせで始めることもできるので、「まずは早く走りたい!」ということで、2011年シーズンで初開催となるインドGP、ブッド国際サーキットでレースをスタートしてみた。ちなみに難易度も非常に細かく設定可能だが、一刻も早く始めたかったので、“やさしい”を選択。この場合、ブレーキアシストなどの補助や推奨走行ライン表示などの機能がオンになるため、初心者でもカンタンにレースを楽しむことが可能だ。
![]() |
さて、スタートしてみると……月並みな表現で非常に恐縮だが、本当に“F1そのまま”。いや、正確に言うと、“F1中継のオンボード映像そのもの”だ。視点は数種類から選択可能で、ゲーム的には若干カメラが引いた位置からの視点のほうが操作はしやすいが、やはりコックピット視点での迫力は格別。現代のF1ならではの、多数のボタンが配置されたステアリングを操作する仕草もバッチリ確認できるので、気分はまさにF1レーサーだ。ちなみに、シフトアップ&ダウンはもちろん、DRSやKARSをオンにするときには、画面内のレーサーの手が、しっかり該当するボタンを操作してくれる。何とも恐れ入った作り込みだ。
![]() |
とはいえレースは、難度を“やさしい”にすれば、じつにカジュアルに楽しむことができる。敵車があからさまに手加減をしてくれるようなことはないのでマジメに走る必要はあるが、初めてのプレイでも、推奨走行ラインを参考にクラッシュに注意してセーフティー気味に走れば、優勝争いに絡むことができるはずだ。一方で、すべてのアシスト機能をオフにして、難度“難しい”でプレイすれば、激シビアな最高峰のレースを楽しむこともできる。あらゆるF1ファン、ゲームファンの嗜好にマッチした仕様と言えるだろう。
純粋なレースゲームとしての楽しさに加えて、やはり本作の最大の魅力は、随所で表現される“F1らしさ”だ。今回、プレイした記者がとくに気に入ったのは、予選中の演出だ。これはフリー走行でも同様だが、予選はいきなり走り始めるのではなく、まずピットの中から始まる。左右ではピットクルーが忙しく作業をしており、彼らに話し掛けることで、セッティングを変更したり、コースインしたりすることができる。また、予選中はつねに時間が流れており、目の前に配置されたモニターでは、マシンの状態やコースコンディション、さらにはほかのドライバーの様子まで確認できる。しかもそれがリアルタイムで更新されるので、いま誰がコースインしているのか、いま自分のタイムは何番手なのか、ライバルのタイムは……? といった情報が、予選の進行に合わせて随時更新されていく。プレイヤーはそれを見て、「ベッテルが俺のタイムを抜きやがった! もう一度アタックするぞ!!」なんて具合に、対応していくことができるわけだ。この“予選を戦っている感”はじつに生々しく、これはもしかしたら本戦よりも楽しいかも……? などと思ってしまったくらいだ。
ちなみに、ここまでである程度読み取ってもらえたかもしれないが、本作では、メニュー画面すらも、極力演出の一部としてうまく処理されている。ローカライズも抜かりなく、メカニックからの指示やピットからの無線連絡など、あらゆる説明を日本語音声で聞くことができる。これも、戸惑うことなくプレイできた要因だろう。
●発売まであと1ヵ月! 待ちきれないぞー!!
というわけで、お手軽に“GRANDPRIXモード”をプレイするだけでも、尋常ではない作り込みが伝わってきた本作。ほかにも、F1ドライバーの生活を疑似体験できる“キャリアモード”や、画面分割によるふたり対戦プレイ、さらには最大16人によるオンライン対戦も楽しめる(しかもAIマシン8台を加えたフルグリッド24台でのレースも!)。そして、ほかのプレイヤーとチームメイトになって戦う協力プレイまで可能、と何とも隙のない作りになっている。発売まで約1ヵ月、F1中継を見ながら楽しみに待ちたいところだ。
F1 2011メーカー | コードマスターズ |
---|---|
対応機種 |
![]() ![]() |
発売日 | 2011年10月6日発売予定 |
価格 | 各7770円[税込] |
ジャンル | アクション / レース |
備考 | プレイステーション3版はPlayStation Network対応、Xbox 360版はXbox Live対応 ※VIP PASS CODE同梱(コードを入力することにより、オンラインプレイの利用が可能になります。VIP PASS CODE番号は、一度入力すると、違う機種からは同じコード番号を入力できません) |
The F1 FORMULA 1 logo, F1 logo, F1 FIA FORMULA 1 WORLD CHAMPIONSHIP logo, FORMULA 1, FORMULA ONE, F1, FIA FORMULA ONE WORLD CHAMPIONSHIP, GRAND PRIX and related marks are trade marks of Formula One Licensing BV, a Formula One group company. Licensed by Formula One World Championship Limited. All rights reserved.
※画面は開発中のものです。