●須田氏からビデオメッセージも!

 ドイツのケルンで2011年8月17日(現地時間)から開催されている欧州最大のゲーム見本市gamescom 2011。ここで、日本では角川ゲームスから発売予定のプレイステーション3、Xbox 360用ソフト『LOLLIPOP CHAINSAW(ロリポップチェーンソー)』のプレイデモがメディア向けに公開された。
 
 『LOLLIPOP CHAINSAW(ロリポップチェーンソー)』は、ゲームデザイナーの須田剛一氏が率いるグラスホッパー・マニファクチュアが開発しているアクションゲーム。舞台はゾンビが大量出現したハイスクール。キュートな主人公のジュリエットがチェーンソーを手に、ゾンビたちをスピーディーに、エクストリームなアクションで倒しまくる。やることはバイオレンスだが、ゲームの演出はポップで、"明るく楽しいホラーアクション"というオリジナルのデザインになっている。

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 今回のプレイデモでは、ステージ1が途中まで見られたほか、ボスバトルも披露。印象としては、ジュリエットの動作がとにかくスピーディー。ボタンの連打でコンボが出せるようになっており、ズバズバとゾンビを切り刻んでいく。馬跳びの要領でゾンビの背後に素早く回り、後ろからズバッ! といったアクションも。とにかく軽快で、アクションパターンも多彩で、気持ちいいプレイ感覚が得られそうだ。なお、ゾンビを真っ二つに斬るといった演出も多数見られたが、このあたりの表現が日本国内版でどうなるかは未定とのこと。

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 ゲームは、随所に出現する大量のゾンビを倒しながら、学校の内部を移動していく流れ。途中、中ボス的なティーチャーゾンビ(先生がゾンビに!)が出現したり、助けを求める生徒のために奮闘したりといったシチュエーションも。なお、主人公のジュリエットはアメリカのメジャーなキャンディー"ロリポップ"(先端が丸くて、棒が付いているアレ)が大好きという設定で、このロリポップがアイテムとして出現していた。ステージ1のボスはパンクゾンビで、ヘッドバンキングで頭をブンブン振りながら、放送禁止用語的な言葉(Fu●kとかBi●hとか)の塊でジュリエットを攻撃してきたりと、とにかくやりたい放題で非常に楽しい。いっしょにプレイデモを見ていた海外メディアも爆笑していたのが印象的だった。

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 ちなみに須田氏はgamescom 2011に来場していないが、プレイデモの実施前に、メディア向けのビデオメッセージを公開。「本作をお披露目できることを大変にうれしく思います」といった真っ当なコメントから、「ドイツ名産のビールを飲みすぎるとこうなりますよ」と言った直後にゾンビメイクを施した須田氏が映し出されるなど、こちらも趣向を凝らした内容で、海外メディアの笑いを誘っていた。このあたりも須田氏の真骨頂と言えるだろう。なお、本作は日本では発売時期未定だが、海外では2012年発売予定とのこと。今後の続報に注目の1本だ。

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▲ワーナー・ブラザース インタラクティブ エンターテインメントのビジネスエリアで、海外メディア向けに実施されているプレイデモ。須田氏はビデオメッセージで、本作のコンセプト等を紹介している。