●ちゃんと聞いたらよくわかりました
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現地時間の2011年8月17日〜8月21日まで、ドイツのケルンで開催されている欧州最大規模のゲームイベント“gamescom 2011”。ベセスダ・ソフトワークスは今回、『RAGE(レイジ)』、『The Elder Scrolls V: Skyrim(ザ・エルダースクロールズV:スカイリム)』、『Prey2』、『Dishonored』という、いずれも大作と呼ぶにふさわしい4タイトル出展し、ブースには連日長蛇の列ができあがっている。その中でもとくに人気だったのだが、日本でもスマッシュヒットを記録した『ザ エルダースクロールズ IV:オブリビオン』の続編、プレイステーション3、Xbox 360用ソフト『The Elder Scrolls V: Skyrim』(日本では2011年発売予定)だ。
ビジネスエリアでは実機によるデモプレイが公開され、はっきりとわかる進化したグラフィック、右手と左手でそれぞれ異なった武器や魔法が装備できる戦闘システムなどを確認することができた。一方で、変化したと言われているキャラクターの育成方法については正直わかったようなわからないような……。伸ばしたいスキルを使い続ける成長すると言うが、それは前作でもそうだった。しかし、デモを見る限り前作にはなかったPerkの要素もあったりで変わっているのは確か。ファミ通.comで過去に掲載した記事を見てもどうにも断片的にしかわからず、「これはなんぞー!」と疑問は膨らむばかりであった。なので、デモの翌日に本作のマーケティングを担当するPete Hines氏(マーケティングだがデモでみずからコントローラを握ってプレゼンするなどゲーム内容にはかなり詳しい方)に、『Skyrim』のキャラクター育成の詳細をしっかりと説明してもらった。
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――キャラクターの育成システムが前作とは異なるようですが、改めて概要を教えてください。
Pete まず、本作では全部で18個のスキルがあり、それぞれのスキルは使用することで上達していく。また、スキルの進歩を示すゲージがあり、これがランク20に達して21になったタイミング次のレベルへ行くといった具合になっている。
――それは前作とあまり変わっていないように思えるのですが……だとしたらまたひたすらジャンプをくり返したり、ひたすら泳いだりする必要があるのでは?
Pete 前作ではそういった問題があったので、今回はジャンプに関するスキル“アクロバット”(日本版では軽業)などは除くようにしたんだ。また、武器もちゃんと戦闘で使わなければスキルが伸びないようになっている。
――なるほど! つまり基本は同じだが、スキルのパターンが再構築されているというわけですね。
Pete その通り、スキルは以前よりリファインされ、いくつかをひとつにまとめたところもある。マジック、ステルス、ウォリアーの大分類があり、その中に各6つずつスキルがあるという形だ。また、スキルにはそれぞれ、いろいろなPerkが存在している。
――Perkは前作になかった要素ですね。
Pete 例えば弓矢を使う際、初期の状態ではエイムもまともにできないが、Perkを取得することでターゲットを狙うことができるようになったり、矢を射るときスローモーションにすることができる。前作では“スキルレベルが●●になると、両手使いの場合は▲▲ができるようになる”といった具合にあらかじめ成長の方向が決まっていたが、本作ではPerkによってプレイヤーが選択できるようになったんだ。
――前作の戦闘システムはまずガードをして、敵がひるんだら斬る、というのが有効かつ効率的で、正直単調な面もあったと思います。本作ではそれが改善されていますか?
Pete まず本作では両手に武器またはマジックを好きな組み合わせで持てるようになった。そして、それは敵も同じことだ。間違いなく戦闘は前作よりもずっとおもしろく、ダイナミックになっていると思う。
――デモでは武具を強化するシーンもありました。強化はどの程度まで強化することができるのでしょう? たとえば、弱い武器でも強化し続ければ終盤でも十分使えるなんてことは……。
Pete 残念ながら現在のところ武器は1度しか強化できないんだ。しかし、まだ開発段階なので今後その要素がどうなるかはわからない。
――武具の開発も新しい要素です。どれくらいの種類が作れるのでしょうか?
Pete 武具を作る材料は鉄、鋼、皮など全部で12〜14種類くらいあり、組み合わせることですべての武器を作ることが可能だ。ただし皮だけはアーマーおよび刀の柄に巻くなどの使い方のみとなっている。
――そういえば、これまで公開された情報の中には、前作にあった友好度を上下させる会話システムがありませんでした。あれは今回撤廃ということでしょうか?
Pete あれは今回搭載されないと思う。恐らく『Fallout』シリーズに近いものになるんじゃないかな。
――最後に、本作がプレイヤーに提供する遊びをひと言でお願いします。
Pete (キャラクターを)好きなように作り、好きなところへ行き、好きなことをする。
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