●Wii版&ニンテンドー3DS版どちらもプレイ

 ドイツのケルンで2011年8月17日〜8月21日(現地時間)に開催中のゲーム見本市gamescom2011。会場のビジネスエリアでは、一般展示エリアには出展されていない作品の紹介や映像出展のみの作品の試遊が行われている。そんなビジネスエリア内のセガブースにて、『マリオ&ソニック AT ロンドンオリンピック』のWii版とニンテンドー3DS版の両方をプレイできたので、インプレッションをお届けしよう。

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●Wii版のプレイインプレッション
 『マリオ』シリーズと『ソニック』シリーズのキャラクターが集い、さまざまな競技で対決する、おなじみのシリーズの最新作。『マリオ&ソニック AT ロンドンオリンピック』は、北京とバンクーバーに続くシリーズ第3弾となる。ゲーム中には実際のオリンピック種目を遊ぶ”オリンピックモード”と、種目を少しアレンジした“ドリームイベント”があるのだが、gamescom2011では、Wii版のオリンピックモードにビーチバレー、カヌー、射撃の3種目の収録されることが新たに判明。また、ドリームイベントの詳細も明らかになった。種目の中には『マリオ&ソニック AT 北京オリンピック』にも収録されていたものもあるが、そのすべてが作り直され、さらに遊びやすさや楽しさが向上しているとのこと。今回はその両モードの種目をいくつかプレイできたのでざっくりと紹介。

<射撃>
ダーツの的(まと)のように点数のサークルが描かれた5つの的を決められた時間内に撃ち抜く競技。的の中心付近を撃ち抜くに近づくほど高得点になるので、正確かつ素早い射撃が必須となる。制限時間が数秒しかないので焦りまくなのだが、的の中には通常の倍の点数をもらえるものがあったり、的の位置が変わったり、小さい的が出てきたりと、的の状況は出てくるたびに違うものになる。

<ハードルジャンプ>
本作のオリジナルとなる競技。『マリオギャラクシー』をベースにしてステージのデザインが作られており、回転する円形のコースを走りながら、ハードルを飛び越えていく。コースにはプレイヤーが操作する以外のキャラクターも走っており、このキャラクターを飛び越えることと、コース上のハードルを飛び越えることで点数が加算(ほかのキャラクターに飛び越えられると減点)。最終的にもっとも多くの点数を稼いだキャラクターが優勝となる。この競技は記者を含む4人でプレイしたのだが、コース取りやコース上に出現するアイテムの取得、各キャラクターの頭上をめぐる攻防など、シンプルなルールながらも奥が深く、マルチ対戦がアツかった。

<エクエストレイン>
こちらも本作オリジナルの競技。競技名のEquestrianとは、"乗馬者"、"馬上の"という意味。卵を乗せた荷台を引く馬を操作しながら、レースゲームの要領でコースを走る。特徴的なのは、Wiiリモコンを横に持つ操作方法。両手で手綱のように上下に振ると、馬が徐々に加速していく。この競技についてはさきほどの4人で協力プレイ。4人が操作するそれぞれの馬がひとつの荷台を引くので、呼吸を合わせることが重要になる。ところが、いざスタートすると卵が落ちないように走るのがなかなか難しい。それは、4人がタイミングを合わせて左右に方向転換したり、崖を飛び越えるためにジャンプしたりする必要があるからだ。悪戦苦闘しながら馬車を進めていくのだが、ほかのプレイヤーとのあいだに生まれる一体感が楽しい競技だった。

<サッカー>
『マリオストライカー』をベースにした競技。Wiiリモコンにヌンチャクを取り付けての操作となる。この競技は4人のプレイヤーがそれぞれ2人のキャラクターを選び、4対4で2チームに分かれて対戦を行った。基本的なルールはオーソドックスなサッカーそのもので、相手のゴールにシュートを決めると得点できる。タックルやスライディングで相手を削り、ボールをキープしたらドリブルとパス、最後に敵ゴール目掛けてシュート、という一連の流れをスムーズに行うことができ、ふつうのサッカーゲームとしても完成度が高く感じられた。味方プレイヤーとの連携も楽しく、つい時間を忘れて遊んでしまいそうだ。

●ニンテンドー3DS版のプレイインプレッション
 家族や友だちを集めてパーティーゲームの要領で遊ぶことに主眼を置いているWii版に対して、ニンテンドー3DS版はちょっとした空き時間を使って手軽に遊ぶシングルプレイに注力。タッチパネルやジャイロ機能など、ニンテンドー3DSの機能を活用した50種類以上の競技をテンポよく楽しめるようだ。

<ダブルトラップ>
空中に射出された皿を銃で撃つ、クレー射撃のひとつ。2枚同時に射出された皿を撃ち抜くと得点となる。ニンテンドー3DSの傾きを感知して銃の視点が動くので、左右に本体を傾けながら皿を狙うのだが、Wii版の射撃と同じく、皿を的確に狙うのはなかなか難しかった。

<水泳>
100メートルのプールを泳ぐ競技。キャラクターが息継ぎをするタイミングでタッチパネルに自分の息を吹き掛けると、スピードが上昇していく。ゴール間際には連続で息を吹き掛けないといけないゾーンがあり、肺活量が試されそうだ。