●山ちゃんたちが大喜利に挑戦!

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 2011年8月11日、東京国際フォーラムにて、スクウェア・エニックスのPSP用ソフト『ファイナルファンタジー零式』(2011年10月13日発売予定。以下、『FF零式』)のイベント“ファイナルファンタジー零式 presents アテレコCM甲子園 よしもと芸人 参戦イベント”が行われた。

 これは、本日より開催されているキャンペーン アテレコCM甲子園(こちらの記事を参照)に、お笑いタレント・南海キャンディーズの山ちゃんこと山里亮太率いるよしもと芸人たちが挑戦するというもの。

 最初に登場したのは、山ちゃんと、『FF零式』のプロデューサー北瀬佳範氏。北瀬プロデューサーは、豪華声優陣が彩るストーリーや、アクション性の高いバトル、おなじみの召喚獣の存在など、本作の魅力を映像とともにアピールした。

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▲山ちゃんは『ファイナルファンタジー』シリーズのファン。ゲーム中のキャラクターに“広末涼子”と名付け、かすり傷ひとつ負うたびにケアルガをかけていたとか。

 また、北瀬プロデューサーから山ちゃんにサプライズなプレゼントが! なんと、『FF』シリーズでおなじみのデザイナー・野村哲也氏が描き下ろした、山ちゃんの似顔絵が公開されたのだ。そのできばえに、山ちゃんも感動。客席からも、「かわいい!」と歓声が上がった。

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▲ モーグリ風の山ちゃん。

 続いて、アテレコCM甲子園はどういうものか? という話題に。これは、キャンペーンサイトで公開されている映像を観て、キャラクターの台詞を考え、PCまたはケータイで投稿するというもの。優秀作品は、ニコニコ生放送のスペシャル番組で声優が演じ、その後選ばれる最優秀作品はテレビで放映されるという。さらに、豪華賞品も用意されているとのことだ。

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▲6組が登壇したことで、ステージはパンパンに。山ちゃんは「俺と北瀬さんが隠れちゃったぞ」と笑いながらコメント。

 今回のイベントでこのアテレコCM甲子園に挑戦するのは、ぺんぎんナッツ、ゴールデンボーイズ、ぶんぶんボール、わんだーらんど、どさけん、ビューティメーカーの“住みます芸人”(47都道府県の各地に住み、地元を盛り上げる企画の参加者)6組。

 最初のお題として提示されたのは、よろめいたレムにマキナ(レム、マキナともに『FF零式』の登場キャラクター)が声をかけるというシーン。レムがマキナにどう返答するかがネタの肝となるが……。

 ここで住みます芸人たちから、「兄さん(山ちゃんのこと)お願いします!」というコールが。今回はネタをやらなくていいと聞いていたらしい山ちゃんはステージで困惑。「オフィシャルでスベるのは地獄だぞ!」といいながら山ちゃんが披露したネタは……

レム「やーちょっとボクシングやりすぎて頭おかしくなってきちゃった……」
マキナ「しずちゃんそろそろ●×▲……」(画面転換)

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 と、まさかの“枠内に収まりきらない”という状況に、会場からはブーイングの嵐が! 山ちゃんは「これはやってはいけない見本」と苦し紛れに対応。この山ちゃんのネタの後に、住みます芸人たちが披露したネタは以下のとおり。

ぺんぎんナッツ
レム「きょー!」
マキナ「かわいこちゃん!」
レム「ワタシ男よ〜」
マキナ「ええ〜!」

ゴールデンボーイズ
レム「あっはっはっは」
マキナ「何笑ってるの?」
レム「アルミ缶の上にあるミカン」

ぶんぶんボール
レム「おなかいたーい」
マキナ「大丈夫かい?」
レム「こうやってたら、男ってすぐ食いつくのよね」

 山ちゃんとは違い、3組全員がしっかり枠内に収まるネタを披露し、会場を沸かせた。ここで山ちゃんは「けっこういいネタでちゃったから、お題を変えよう」とお題をチェンジ。つぎは、傷ついたマキナが苦しげに言葉を発し、倒れるというもの。倒れるときに何を言うかがポイントとなるが、おつぎは果たして? ……と思いきや、またしてもここで「山ちゃん」コールが。息も絶え絶えな山ちゃんが披露したのは……。

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マキナ「ん〜ん〜ん〜」
一拍
マキナ「ふっきん、きたえ たい」

 文章では伝えられないのが残念だが、今度はちょっと時間が余り気味になり、またもブーイングを浴びる山ちゃん。山ちゃんは「写真だったらわからないから大丈夫」と逆ギレ気味。その後、3組が披露したネタは下記のとおり。

わんだーらんど
マキナ「エントリーナンバー8番……TUBEで……」
一拍
マキナ「あー夏休み」

どさけん
マキナ「やっぱりおまえはイケメンで強かったぞ……」
一拍
マキナ「どさけん」

ビューティメーカー
マキナ「僕にはひとつだけ叶えられなかった夢がある。それは……」
一拍
マキナ「ひとりの女を守ること」

 以上、さまざまな反応がありながらも、6組全員が披露し終わったところでイベントは終了の時間に。山ちゃんは反省点として、「全員が勝ちに行って、“住みます芸人”のくせに誰も方言を使わなかった」ことを挙げていた。

 最後に、北瀬プロデューサーが「本日から無料の体験版が配信開始になりました。ぜひプレイしていただいて、購入を決定していただければと思います。おもしろいゲームになっていますので、ご期待ください」と述べ、イベントは幕を閉じた。

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▲イベントの最後には『FF』シリーズの名曲「プレリュード」が流れ、山ちゃんたちは「この曲で俺たちがいるってすごいな」と感動していた。

●北瀬プロデューサーにショートインタビュー!

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――ついに体験版が配信されましたが。
北瀬 すごくギリギリまで開発していて、配信できるかヒヤヒヤしていたのですが、田畑(※田畑端ディレクター)を始め、ぜひ出したいという思いがありましたので、無事に配信できてよかったです。『FF零式』は新しいゲーム性なので、発売前にぜひ触っていただきたかったんですね。遊んでいただければ、きっと購入したくなると思いますので。

――自信満々ということですね。
北瀬 はい。しかも、この体験版はけっこう遊び込めるように作っているんです。体験版で入手した主人公たちの“夏服”を、製品版に引き継ぐことも可能ですし。

――お台場合衆国に出しているバージョンとは違うのですか?
北瀬 近いですが、少し違います。お台場の体験版を出した後にも、配信用に少し調整を加えていますので。実際にプレイされたユーザーさんの意見を参考にしつつ、製品版にも手を加えています。

――開発状況はいかがですか?
北瀬 開発はいま、まさに佳境で、全員必死になって作っています。じつは僕も、一部のイベントを手掛けているんですよ。カメラワークなど、いろいろとこだわりましたので、どこが僕の手掛けたシーンなのか探してみてください(笑)。

――本作は2枚組とボリュームたっぷりで、制作もたいへんですよね。
北瀬 ムービーも、遊べる部分のボリュームもたっぷりありますので、2枚組になりました。皆さんの期待に応えられるぐらいのボリュームになっていますよ。また、アクションのバランスはギリギリまで調整していまして……『ザ・サード バースデイ』をプレイされた方はわかるかと思いますが、田端印の、ヒリヒリするようなアクションを味わっていただけると思います。田端がどこまで調整するか、まだ僕にもわかっていませんけれどね。

――最後にメッセージをお願いします。
北瀬 『FF零式』は、ストーリーも表現も、よりプレイヤーの心に刺さるようなものになっていると思います。もちろん、幅広い皆さんに受け入れていただけるようにはしていますが、これまでの作品以上にギリギリのところを突くような表現をしているんですね。プレイしていただいた方の心にズシッとくるようなゲームになっていると思いますので、遊んでいただいて、「こういう『FF』もありなんだな」と感じていただきたいですね。“零”から始まる新しいシリーズなので、ぜひプレイしてください。